TOBA-BLOG

TOBA2人のイラストと物語な毎日
現在は「続・夢幻章伝」掲載中。

「約束の夜」終了記念 キャラへのQ&A.6

2020年11月20日 | 物語「約束の夜」

「約束の夜」終了記念

キャラクターへのいろんな質問コーナー!
質問を募集したかったけれど、
TOBAが訊いてTOBAのキャラが答えます(笑)



31)ノギくんへ質問

砂一族は彼女を作るが大変(争奪戦)らしいけれど
好みのタイプはあるの!?

ノギ:オイラはビジュアルを大切にしている!
   中身は気にしない!
   ビジュアルだ!!!

マサシ:つまりは、ぼんきゅっぼん、ってことね!!



32)ノギくんへ質問

なんだか将来理容師になる予感がしない?

ノギ:えっ!? 理容師!?

ケヤ:それは、俺だろう?

ノギ:なんかあるの、理容師!?
   予感はまったくないけど!

トーマ、アキラ:空気呼んどけ!!

アヅチ、マツバ:近々出るかもしれないから!!



33)マジダ他、南一族の皆様へ質問。

やっぱり、人手不足ですか!?

マジダ:そりゃあ、人手不足よ!
    なぜなら、南一族は
    水辺ノ世界の豆を100パーセント供給しているのだから!

ヤヨイ:ふふ。相変わらず熱心ね、マジダ!

アスカ:ヤヨイ、俺も俺も!!

ヤヨイ:判ってるわよぉ、アスカくん

マジダ:賄いを付けるから、豆収穫のアルバイト
    常時募集中よ!!



34)東一族BBQメンバーへ質問

みんな満樹くんの事心配しているよね。
それぞれ一言声をかけてあげて!!

光院:満樹は東にいるべき。

俊樹:今度、飲みに行く?

大樹:すまん、いつも、水樹が。

成院:杏子へのフォロー頼む。

戒院:武術は任せた。

水樹:もっと現場に出たい!

満樹:最終的にただ云いたいことになってる・・・。



35)東一族BBQメンバーへ質問

好きなBBQメニューは何ですか?

光院:豆の塩焼き

俊樹:酒

大樹:豆の塩焼き

成院:酒

戒院:豆の塩焼き

水樹:豆の塩焼き

満樹:何のための質問だ・・・。
   ちなみに、自分は、豆の塩焼き!



36)オトミへ質問

憧れの人は………アスカ?

オトミ:はぁあああ、やっぱり、かっこよく魔法が使える人っていいよねぇ。

ツイナ:オイラもオイラも!!
    見てほら、この魔法!

オトミ:ちょっと! 魔法にもかっこよさと云うものがあってねぇ!
    アスカさんのあの周りを顧みないかっこよさ!

ツイナ:それは褒めているのか!?

オトミ:私もピカピカって光りたいわぁ♪

ツイナ:南一族の魔法怖し!!



37)安樹さん(満樹くん父)へ質問。

血は繋がっていないですが、満樹くんの事どう思っているの?

安樹:満樹は自分の子だと思っているよ、
   蒼子が産んだ子だからね。

蛍子:本当に甘いわよね、あんたって!!
   不幸になるって、前もって教えたのに!

安樹:(うるさいなぁ・・・)

(別館作品をお待ちください!(笑))



38)東一族の宗主&大将へ質問

やっぱり満樹くんには西一族や砂一族とはあまり関わりを持って欲しくない?

宗主:事情があるとはいえ、そうだな。
   やはり、他一族とのかかわりは慎重になった方がいいな。

大将:同感ですが、やはり本人の事情も否めない。

宗主:そうなれば、今後について検討する必要がある。



39)満樹への質問

魔法が一族のみんなみたいに使えたらどうなった?

満樹:父親のように、占術師になっていたかもな。
   父さんには、本当に感謝しているし。



40)満樹に質問

約束の夜、を終えて、一言どうぞ!!

満樹:長い旅だった・・・。
   村の外って、こんなに広いんだって判ったし。
   別の一族の仲間に出会って、

京子:うんうん。

満樹:自分の新しい一面を解放出来たと云うか。

ツイナ:それっていい意味で、だよね?

満樹:自分がこんなにはっちゃけてしまったと云うか。

ヨシノ:あらあら。東一族の村では自分をセーブしていたのね!

満樹:でも、それが意外と心地よくて。

マサシ:うーん。新しい自分よねぇ。

満樹:総括すると

オトミ:すると?

満樹:これが本当の自分なのかもなって!!

ノギ:満樹のキャラクター!!





と、云うことで、

「約束の夜」キャラへの質問は終了です(^^)
次回作にこうご期待♪

そして

12月からは

「そろそろ(仮)」がはじまるよー!!

(「夢幻章伝」と「水辺ノ夢」の続き)

まだ、タイトルも(仮)のまま(笑)

お楽しみに~!!




「約束の夜」終了記念 Q&A.2

2020年11月06日 | 物語「約束の夜」

続きまして、ともえの回答です!

終わってしまった「約束の夜」を懐かしみつつ・・・(笑)



Q1.『約束の夜」連載を終えて、TOBAから一言』

TO:こんなに話が長くなるとは思わず!
  水辺歴何年頃の作品にしようか、って決めてから
  キャラを当てはめていった気が、、、。
  結果、いつもと同じ時代のキャラが盛りだくさん♪
  新キャラもたくさん登場して楽しかった~!
  一応、こんな感じの話を書きたいね、って云ってたものを
  書けたので(たぶん)、よかったよかった(笑)


Q2.『こんなはずではなかった「約束」』

TO:シリアスな作品だったはずなのに。
  母違いの兄と弟と妹と(ここまでは予定通り)
  お高い家の、お家騒動的なはずだった!?
  作品としていくか、同人水辺でいくか、とか迷って(?)いた!?
  途中から楽しくなっちゃったTOBA(笑)
  

Q3.『一番の押しキャラは誰?』

TO:ユキノ(ヨシノの母)
  ノリが好きだなぁ
  母作品もよく書けた!


Q4.『ここ、力を入れていますよポイントは?』

TO:キャラの書き分け?
  で、結局書き分けきれないキャラは、セリフがどんどん減っていく、、、。


Q5.『このキャラなかなか難しかった』

TO:オトミとノギ
  キャラが多すぎて、書き分け出来なかった上
  ここぞって使いどころが、ふたりはなかった、ごめん(苦笑)
  やっぱりキャラも、マサシみたいにインパクトないと(笑)


Q6.『今思えば、これも書きたかったな~』

TO:ストーリー上関係ないけど、南一族。
  あのあたり、もっと書きたかった。
  ただ、楽しくて(笑)
  やっぱりTOBAはギャグ向きなんだなぁ。


Q7.『ばしょからともえへの質問その1』

Q:結局実現出来なかった翼くんの本命の人召還儀式。
  呼び出せていたら、どんな雰囲気になっていたのか。ドキドキ。

A:翼くんが呼び寄せたかった人、が、まだどの作品にも登場してないので
  あれですが、
  たぶん、ビンタじゃないかな?(笑)


Q8.『ばしょからともえへの質問その2』

Q:満樹くんの彼女って一体誰なのか、とっても気になる。
 (作中にはちらりとも出て来なかったので)

A:満樹くんの彼女
  ビジュアルはある!
  名まえもぼんやりと決めたような、そうでないような。
  満樹くんへが作中で東一族に一度帰るときに
  登場させようと思ってたけど、
  既存のキャラの方が話が進めやすくて
  登場出来なかったような気がする(笑)

  髪の毛ひとつ結びで、あなたに黙って付いていきますタイプの女子です~


Q9.『主役の2人、京子ちゃんと満樹くんに一言』

TO:京子ちゃんへ
  ギャグ路線にしちゃって、本当にごめん!!

  満樹くんへ
  魔法が使えなくったって、恥ずかしくない!!


Q10.『TOBA、次回作は!?』

TO:マジ兄元兄、別バージョン! 書きたい♪
  もっとこう、ちゃんとシリアスにて(笑)

  あとは「そろそろ(仮)」
  これを完成させることで進む他作品がある!
  どきどきしちゃうなぁ。

  それと
  いつも似た感じの年代ばかりなので、
  思い切って東西の戦中戦前作品とか、どうかなばしょち!




質問コーナー
次回は思い切ってキャラクターに質問しちゃうよ~
裏話もあるかな?

続く!



「約束の夜」250

2020年10月30日 | 物語「約束の夜」

「約束の夜」


西一族

 京子

 耀

 文子
 美和子
 向
 巧
 華
 悟
 広司
 圭


東一族

 満樹

 蒼子
 安樹
 光院
 佳院
 成院
 戒院
 大樹
 俊樹
 水樹
 篤子
 晴子


海一族

 ツイナ
 
 ミツグ
 カンナ
 イサシ(司祭)


山一族

 ヨシノ

 ユキノ


谷一族

 マサシ


砂一族

 ノギ

 ナタ
 ケヤ
 フキ


南一族

 オトミ

 アスカ
 ヤヨイ
 マジダ
 モモヤ
 アヅチ


北一族

 チドリ


その他

 セン

 翼

他、関係者の皆様


制作、監修、配信:TOBA(上原ともえ&ばしょ)

SpecialShanks:約束の夜を見て頂いた皆様






誰かが、広い畦道を歩いている。

ただ、ひとり。
 
それは

どこへ向っているのだろう。
何か決められた場所へ、なのか
目的もなくふらふら、なのか 

もしかしたら

誰かとの約束、なのかもしれない。

その背中はやがて、見えなくなる。

どうなったのか
誰も知らない。
気付かない。

その先に

何かを表すかのように、一筋の光。

その誰かはひとり、だったが
その誰かを継ぐ者は、水辺の各地に今なお、いる。

またいつか

約束の日のために。






T.B. 1997年 「約束の夜」それぞれの地にて




「約束の夜」249

2020年10月27日 | 物語「約束の夜」
その日の狩りを終えると
京子は足早に広場を抜ける。

「あら、今日は早いのね。
 寄っていかない?」

声をかけられて、
ごめんなさい、また今度、と
会釈を返す。

西一族の狩りは、
獲物を捌き終えるまでが一連の作業だが
この後は予定が立て込んでいる。

早く行きなよ、と、班の皆が声をかけてくれたので
ありがたく言葉に甘えている。

「ただいま!!」

駆け足で家に戻ると
着替えてあらかじめ準備していた荷物を掴む。

「いってきます!!」

滞在時間も僅かで家を飛び出る。

「間に合うかしら」

余裕を持って広場を出たのに、
途中、寄った店で
時間をかけすぎてしまった。

「だって、今日は」

「あ!!」
「わぁ!!」

横道から出てきた人にぶつかってしまう。
おまけに、
京子は無事で相手を突き飛ばしてしまった状態。

「ごごごごめん!!!!」

わあ、と京子は慌てて駆け寄る。

「大丈夫、圭(けい)?」

腕を引いて起き上がらせながら、
はた、と気がつく。
京子より年下で、面識は少ない。
だいたいの者は狩りで顔見知りになるが
確か圭は体が弱くて、狩りには参加してない。

「病院連れて行かなきゃ!?」
「………そこまでは弱くないから」

立ち上がったあと、
大丈夫、と京子の手を払う。

さては女子の対応に慣れてないと見た。

「圭、そんなんじゃ、
 主役は務まらないわよ。
 もうちょっとシャキッとしなきゃ」
「いや、主役ってなに」
「これからの話よ、
 あなた、夢なんだから、水辺の!!」

「ええっと」

突然、突き飛ばされた上
年下には変にお姉さんぶりたい京子に絡まれて
正直困っている圭。

「京子、急いでたんじゃないか?」

「あ!!!」

そうだった、と京子は叫ぶ。

「急がなきゃ、馬車が出ちゃう!!
 あ、圭お菓子あげる、
 ぶつかったお詫びね、これ」

わぁああああ、と駆けていく京子。
貰った飴玉を見つめながら
圭は呟く。

「いや、水辺の夢ってなに……?」

それから、走って走って
なんとか馬車の出発に間に合った京子。

ふう、と腰掛けて一息つく。

「いや、よかった。
 準備していても、いつもこうなっちゃうのよね」

一番の時間ロスは
商店に寄り道した事だけど。

「お土産も色々選びたかったし」

………。

皆どうしているだろう。
どうなっているのだろう。

それじゃあ、
一年後にまた会おうと
手を振って分かれた。

「みんな、来てくれるかな?」

楽しみだけれど
少し不安もある。

「………緊張、しちゃうな」

昼に西一族の村を出た馬車は
夜に目的の場所へと辿り着く。
長い時間馬車に揺られて、
京子はうたた寝から目を覚ます。

「久しぶりだわ」

馬車を降りる。

夜でも、街は明るく輝き
人々の賑やかな喧噪。

あの一件以来
足は遠のいていた北一族の村。

ゆっくりと辺りを見回す。

兄を探して始まった旅が
いつの間にか
思わぬ事態になってしまい、

沢山の出会いがあって、
他一族のきょうだい達を知って
それは裏一族に関わる事で。

短くて、でも
とても長かったあの出来事。

一年前、
北一族の村を訪れた時は
そんな事が起きるなんて思いもしなかった。


「京子」


と、自分を呼ぶ声が聞こえる。
足を止め、
京子は振り返る。

この声は。

「………あ」

思わず声が震える。
自分の感情が分からない。
嬉しいのか、驚いているのか。

沢山の人混みの中、
その人だけが際だって見える。

「どうして、ここに」

慌てて駆け寄る京子に
微笑みながら彼は答える。

「どうしてって」

京子の伸ばした手を
ほら、間違い無く彼は握り返す。

きちんと
ここに居るぞ、とでも言うように。


「約束したから、な」



T.B.1998
約束の夜。北一族の村にて


「約束の夜」248

2020年10月23日 | 物語「約束の夜」
西一族の村。

彼は村を見渡す。
空はよく晴れている。

遠くに、見通しのいい場所を歩く、誰か。

足を引きずりながら歩いている。

彼は、その者を見る。
姿からして、医者なのだろう。
あの足で往診しているのか。

西一族で狩りの出来ない者は手に職をつけ、立場を得る。
おそらくあの者はそうなのだと、彼は頷く。

近付いてきた彼女は、彼に気付く。

会釈をする。
彼の姿を見る。

「往診か」

彼の言葉に、彼女は云う。

「そうです」
「大変だな」
「いえ・・・」

見たこともない彼を、怪しいと思っているのだろう。
彼は西一族の格好をしてはいるが。

「何かご用ですか」
「いや」
「なら、」
「墓参りでも行こうかと思って」

「そう、ですか」

すでに、西一族を離れた者かもしれない。
そして、たまに墓参りへと帰ってきた。

そう、彼女は思っただろう。

「墓はどこだったかな」

彼は問う。

「そんなに久しい感じ?」

彼女はあたりを見る。
指を指す。
西一族の墓場の方向。

「ああ、そうだった」

彼は云う。

「長くなれば、忘れてしまうもんだな」

彼女は首を傾げる。
彼は動かない。

「誰か一緒に行ける者を呼びましょうか?」
「君はどうだ」
「え?」
「いや、忙しいか」
「往診は終わったところだけど、」
「じゃあ、行こう」

ふたりは歩き出す。

進みの遅い彼女に合わせて、ゆっくりと。

「変わらないな」

彼は呟く。

「そんなに大きくは変わらないけれど」
「ずいぶんと時が経っても、だ」
「ここに住んでいたのは、いったいどれくらい前?」
「ずーっと、昔だよ」
「ふぅん」

彼は手を見る。

「何も持ってこなかったな」
「花でも買って行く?」

供えるものを、彼は何も持ってきていない。

「うーん」
「次、いつ来るか考えたら、準備しておいたら?」
「彼女はどんな花が好きだったかな」
「何でもいいのよ」
「そうか?」
「気持ちが大切じゃない」

彼はポツリと呟く。

「知らないんだ」
「え?」
「そもそも花が好きだったのか、どうかも」
「・・・・・・」

彼は、その墓で眠る彼女を想う。

「足が悪くて、」
「・・・・・・」
「狩りに行けず、」
「・・・・・・」
「いつもひとりでいたような気がする」

「そう」

彼女は云う。

「でも、好きだったのね」
「片想い、か」

結局、自分のもとへと来ることはなく、

「それでも、生きていてほしかった」
「・・・・・・」
「勝手な願い、だな」
「そう」

彼女は云う。

「何も約束はなかったってことね」

彼は頷く。

「約束はなかったが」

彼は彼女を見る。

「残ったものは、ある」

「ふぅん」

それ以上、彼は話さない。
彼女も訊かない。

ただ、その墓に祈る彼の背中を、彼女は見る。





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