「待たせたなあ、マツバー!!!」
どーん、と、タクトが店に入ってくる。
が、
みんな旅立ったあと。
店内には誰もいない。
いるのは、暇そうにしている、ひとりの店員。
「あれ? あれあれ? マツバは!?」
「いってしまったよ」
店員はグラスを拭いて並べる。
先ほどまでの客が使っていたもの。
短い時間。
ずいぶんと賑やかだった。
そう、まるで、盆正月に親戚が集まったときのように。
あっという間に過ぎた時間。
「えぇ?!? マツバはどこにいったの!!」
「さあ?」
店員は首を傾げる。
「俺も追っていかなきゃ!」
人の店で、タクトは準備を整える。
「って、帰るんだろ、お前は」
入ってくる、もうひとりの客。
タクトの父親。
「でも親父!! 俺はマツバを追わなきゃいけないんだ!」
「なんでやねん」
「そうか、君もマツバの友だちなのか」
店員は、どこか遠くを見る。
「違う! 友だち以上恋人未満だ!!」
「えぇえ!!?」
タクト父親は、タクトの口を塞ぎ、
「もう行ったあとだったんだな」
そう、店員に話しかける。
「・・・ああ」
「お前こそ、追わなくてよかったのか」
店員は首を振る。
「後を追ったって・・・、そして、そのあとどうしたらいいのか」
「・・・・・・」
「俺には判らない」
「ふが!ふがふがふが!!」
口を塞がれたタクトが何か云っていますが、スルー。
「いいんじゃないのか」
タクトの父親は云う。
「一緒に帰ろう。で」
「・・・・・・」
「俺はそれでいいと思うが」
「俺も思うよ、親父! 一緒に帰りたい!!」
「なんでやねん」
そして
日が暮れそうで、やばいんですけど。
「あんたさぁ、ドラ●もんのポケット的なものなかった?」
アヅチとマツバは、弁当箱(×3セット?)(+パンの詰め合わせ)を抱え
へび呼ロイドをちらりと見る。
「ええっと、オイラそんな機能あった?」
へび呼ロイドは前作を確認する。
「ありがたいんだけど、中身が入ってるものもあるし」
「重たいんだよ!!」
「ちょっ、ちょっと待って!!」
キコキコしながら、前作夢幻章伝を、めくるが
その機能はないらしい。
「食べちまうか?」
「もう日も暮れるわ!」
食べものも大切だが
そろそろ寝床も確保したい。
「何でこっちなのよ~」
「でも、スタンプラリー山一族のスタンプも必要だよキコキコ」
「山道ってすごいんだな!!」
「オイラも疲れてきたー」
「あんた飛んでるんじゃない!!」
西一族の村から、山一族の村へ。
当然
険しい山道が続いて行く。
夕暮れ。
もうすぐ、真っ暗。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「なんか、獣とか出そうなんですけど」
「やな予感しかしない」
「もしかしてオイラ狙われてる??」
NEXT
どーん、と、タクトが店に入ってくる。
が、
みんな旅立ったあと。
店内には誰もいない。
いるのは、暇そうにしている、ひとりの店員。
「あれ? あれあれ? マツバは!?」
「いってしまったよ」
店員はグラスを拭いて並べる。
先ほどまでの客が使っていたもの。
短い時間。
ずいぶんと賑やかだった。
そう、まるで、盆正月に親戚が集まったときのように。
あっという間に過ぎた時間。
「えぇ?!? マツバはどこにいったの!!」
「さあ?」
店員は首を傾げる。
「俺も追っていかなきゃ!」
人の店で、タクトは準備を整える。
「って、帰るんだろ、お前は」
入ってくる、もうひとりの客。
タクトの父親。
「でも親父!! 俺はマツバを追わなきゃいけないんだ!」
「なんでやねん」
「そうか、君もマツバの友だちなのか」
店員は、どこか遠くを見る。
「違う! 友だち以上恋人未満だ!!」
「えぇえ!!?」
タクト父親は、タクトの口を塞ぎ、
「もう行ったあとだったんだな」
そう、店員に話しかける。
「・・・ああ」
「お前こそ、追わなくてよかったのか」
店員は首を振る。
「後を追ったって・・・、そして、そのあとどうしたらいいのか」
「・・・・・・」
「俺には判らない」
「ふが!ふがふがふが!!」
口を塞がれたタクトが何か云っていますが、スルー。
「いいんじゃないのか」
タクトの父親は云う。
「一緒に帰ろう。で」
「・・・・・・」
「俺はそれでいいと思うが」
「俺も思うよ、親父! 一緒に帰りたい!!」
「なんでやねん」
そして
日が暮れそうで、やばいんですけど。
「あんたさぁ、ドラ●もんのポケット的なものなかった?」
アヅチとマツバは、弁当箱(×3セット?)(+パンの詰め合わせ)を抱え
へび呼ロイドをちらりと見る。
「ええっと、オイラそんな機能あった?」
へび呼ロイドは前作を確認する。
「ありがたいんだけど、中身が入ってるものもあるし」
「重たいんだよ!!」
「ちょっ、ちょっと待って!!」
キコキコしながら、前作夢幻章伝を、めくるが
その機能はないらしい。
「食べちまうか?」
「もう日も暮れるわ!」
食べものも大切だが
そろそろ寝床も確保したい。
「何でこっちなのよ~」
「でも、スタンプラリー山一族のスタンプも必要だよキコキコ」
「山道ってすごいんだな!!」
「オイラも疲れてきたー」
「あんた飛んでるんじゃない!!」
西一族の村から、山一族の村へ。
当然
険しい山道が続いて行く。
夕暮れ。
もうすぐ、真っ暗。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「なんか、獣とか出そうなんですけど」
「やな予感しかしない」
「もしかしてオイラ狙われてる??」
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