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現在は「続・夢幻章伝」掲載中。

「約束の夜」60

2018年04月13日 | 物語「約束の夜」

砂一族にも勝る植物成分(毒?)の扱い。
薬と毒は紙一重。

趣味ってすげぇ。

(よい子は真似しちゃダメだぞ☆)

「えーっと」

満樹は一応、今回の薬?の確認。
対砂一族(東一族と敵対)のために、毒の勉強はさせられています。

「痛みが改善されて、京子は目がらんらん」

「俺、そのお茶を海に持って帰りたいなー!」
「私も欲しいー!! ね、満樹!」

「いや、うん。……今回限りにしておこう」

「何を云うんだよ、兄さん!」
「そうよ、もう一口欲しいくらいだわ!」

依存性確認。

「オピオイ(以下略)……」

「ふふ、もう一杯注ぎましょうか?」
「結構です!!」

満樹は全力で止める。

「えー」
「連れないなぁ、満樹」

「お前ら、つまりこれ、麻(以下略)だからな!」
「ええ、そう。(前略)薬ですぅ、ふふふ」

その笑いが怖いよ、与篠母。

(よい子はぜつつつっったいに真似しちゃダメだぞ☆)

「では、」

繭里がコホンと咳払いをする。

「本題に入りますか?」

「本題?」
「本題??」
「何だっけ?」

どどーーーーーん!!

「与篠の失踪についてです!」

「与篠の失踪?」

繭里は頷く。

「そう。この方々は、与篠の失踪に何か関係があると!」
「どう云うこと?」

夕紀は、3人の顔を見る。
3人は、お互いに顔を見合わせる。

「えっと、」

京子が云う。
「与篠、さん、とは?」
「私の娘」
「俺たちと同じくらいの年、と云うことか」
「つまり、夕紀さんの娘が失踪していると?」
「そう」

「満樹」

繭里が云う。

「あなた、手のひらにアザがあるのでは、と云っていたわね?」
「ああ」
「それはどう云うことですか?」

「それは、だな」

満樹が、京子とツイナに云う。

「ほら、手のひらを出すんだ」
「え?」
「こうか?」

京子とツイナ、そして満樹も、手のひらを見せる。

「これは!」

3人には、同じアザ。

繭里も驚く。

「与篠と同じアザ・・・?」
「なんて、こと」

夕紀は、口元に手をやる。

「あなたたちはいったい?」



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