砂一族にも勝る植物成分(毒?)の扱い。
薬と毒は紙一重。
趣味ってすげぇ。
(よい子は真似しちゃダメだぞ☆)
「えーっと」
満樹は一応、今回の薬?の確認。
対砂一族(東一族と敵対)のために、毒の勉強はさせられています。
「痛みが改善されて、京子は目がらんらん」
「俺、そのお茶を海に持って帰りたいなー!」
「私も欲しいー!! ね、満樹!」
「いや、うん。……今回限りにしておこう」
「何を云うんだよ、兄さん!」
「そうよ、もう一口欲しいくらいだわ!」
依存性確認。
「オピオイ(以下略)……」
「ふふ、もう一杯注ぎましょうか?」
「結構です!!」
満樹は全力で止める。
「えー」
「連れないなぁ、満樹」
「お前ら、つまりこれ、麻(以下略)だからな!」
「ええ、そう。(前略)薬ですぅ、ふふふ」
その笑いが怖いよ、与篠母。
(よい子はぜつつつっったいに真似しちゃダメだぞ☆)
「では、」
繭里がコホンと咳払いをする。
「本題に入りますか?」
「本題?」
「本題??」
「何だっけ?」
どどーーーーーん!!
「与篠の失踪についてです!」
「与篠の失踪?」
繭里は頷く。
「そう。この方々は、与篠の失踪に何か関係があると!」
「どう云うこと?」
夕紀は、3人の顔を見る。
3人は、お互いに顔を見合わせる。
「えっと、」
京子が云う。
「与篠、さん、とは?」
「私の娘」
「俺たちと同じくらいの年、と云うことか」
「つまり、夕紀さんの娘が失踪していると?」
「そう」
「満樹」
繭里が云う。
「あなた、手のひらにアザがあるのでは、と云っていたわね?」
「ああ」
「それはどう云うことですか?」
「それは、だな」
満樹が、京子とツイナに云う。
「ほら、手のひらを出すんだ」
「え?」
「こうか?」
京子とツイナ、そして満樹も、手のひらを見せる。
「これは!」
3人には、同じアザ。
繭里も驚く。
「与篠と同じアザ・・・?」
「なんて、こと」
夕紀は、口元に手をやる。
「あなたたちはいったい?」
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