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TOBA2人のイラストと物語な毎日
現在は「続・夢幻章伝」掲載中。

「続・夢幻章伝」107

2022年03月29日 | 物語「続・夢幻章伝」
「んじゃあ、みんな、ひいてね。
 こっちが護衛側。
 こっちが兄さん姉さんへびさん達側」

どこからともなくクジを取り出すトキ。

「は〜仕方ないな。
 それじゃあ、さっさとやるか」

ため息をつきつつ、
クジをひくリクイン様。

あ、参加する感じなんだ。

みんなをからかうだけからかった後、面倒くさいとか言って帰るタイプだと思ってた。

リクインそう言う所ある〜。

無。

様々な感想が心を巡る中、

「同じ番号がペアになるからな。
 1番の人〜?」

「はいはい!!おいらキコ」
「あ、俺だね」

へび呼ロイド&アマキペア。

「俺は2番だぞ」
「兄さんとペアか、面白そうだな」

アヅチ&タツキペア。

と、言う事は。

「…………」
「…………」

マツバ&リクイン様ペア。

待って、2人とも凄い顔止めい。

「ちょっと、
 私、1番強い人でよろしくって言ったわよね」
「それなら僕だから仕方ないけどさぁ」

え?

「あん?」
「あぁ?」
「ってか靴踏んでるんだけど」
「はん。わざとよ」

飛び交う火花。
なにか因縁がある訳では無いけれど
理由無く、ただただ折り合いが悪い人っているよね。

「なんかさぁ、お前、
 僕の知ってる人に似てる気がするんだけど、
 でも誰って言うと思い出せないんだよね。
 顔は似てても雰囲気が違うってやつ??
 その態度どうにかしたら??」

先攻リクイン様。

「奇遇ね。
 私もあんたみたいな奴どっかで見た事あるわ。
 あ〜、そうね。
 狩りの一族だけど病弱で狩りに行けないのに
 変にプライド高くて卑屈的な者を感じるわ」

後攻マツバ。

「2人とも具体例が具体的すぎるキコ」
「メンチ切り合うの止めようぜ」
「うーん、ちょっとあのペアは
 難しいかなぁこれ」

うん?とトキは自分が引いたクジを見る。

4番。

「そうだよ、だいたい護衛チーム4人。
 兄さん達チーム3人だから1人護衛余るし!!」

うわぁ!!!
ここにきて気がつくトキ。
やばい、出番が(笑)

「それじゃあやり直しよ!!
 レディーファーストで
 私に2人護衛つけたら釣り合うわ!!」
「僕もこいつ以外で頼むわ」

クジ、リセット。

「それじゃあ改めまして〜」

アヅチ&トキペア
へび呼ロイド&タツキペア

そして

マツバ&アマキ&リクイン様ペア(トリオ)

「「「…………」」」

「何がとは、言わんが
 なかなかに最悪の組み合わせ!!」
「シリアスの煮こごりみたいになったキコ
 何がとは言わんがキコ!!」
「何がとは言わんが、仲の悪い親戚同士の
 正月の渋々の顔合わせみたいになっちまったな!!」
「これでメインの別作品一本書ける組み合わせだな!!
 何がとは言わんが」

ええい、とマツバが立ち上がる。

「もう一回やり直しよ!!
 3度目の正直!!!!!!!」

〜しばらくお待ちください〜

「え〜、
 厳選なる抽選の結果」

アヅチ&リクイン様
マツバ&トキ&タツキ
へび呼ロイド&アマキ

「まぁ、こんな所かしらね。
 見てなさいトップで辿り着くわよ」
「姉さん、競争じゃあないから」
「ヨッシャア、出番ゲット、ヨッシャアァア」

「アマちゃん、また一緒キコ」
「よろしくねへびさん」

「俺はお前とか。
 よろしくなリクイン」
「ふん、仕方ないな。
 僕に護衛させるとか、高くつくからな」

リクイン様
湯けむりでよく見えなかったと思うけど
そいつは前回の旅で
お前の髪の毛毟ったやつだぞ!!

「あ、よく見たらお前
 あの時の妖精さんじゃん」

………。

しばしの思案の後、固まるリクイン様。

「ほわぁああああああああああああ!!!!」


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「続・夢幻章伝」106

2022年03月22日 | 物語「続・夢幻章伝」
「はぁああああ、ぜえってーいるよな、そう云うやつ!!」

どこからか現れる、リクイン様。

「お前もどっちかと云うとそっちグループだよな」
「はあぁあ(怒)タツキお前な!!」

バイト終わったタツキも来る。

「だから、護衛をするんだろう」

アマちゃんもいた。

「これはこれは」
「ずいぶんとたくさん護衛を、ね」
「そんなに砂漠横断は恐ろしいのかキコキコ!!」

「まあ、つまりはこういうことだ」

トキはホワイトボードを取り出す。

さくっと東一族の村→砂漠→砂一族の村

「砂漠では何が起こるか判らない」
「でも、この前はたどり着けたわよ」
「あのな、その幸運が毎回あるとは限らないぞ」

トキは赤マーカーで砂漠に盛大な×印を書く。

「一瞬の気の緩みが、こうだからな!!」

「えっ、マジ怖いキコキコ! その×印怖いキコキコ!」

「こうだー!」

もっかい×印(赤マーカー)

「なんなんだよ、その×印!!」
「そんなに護衛が必要なのね!!」

あんたの軽装のせいよ、と、マツバはアヅチをにらむ。

「そこだけじゃないよ、姉さん」
まあまあ、と、タツキは笑う。
「俺たちに任せとけ!」

うんうん、と、アマちゃんも笑う。

「この前砂漠当番に出たとき、俺さされたから」
「はーん、それで父さんにお仕置きな」
「お前もさされろ、リクイン」

めっちゃ笑ってる、ふたり。

「何で、笑いながら云うの!?」
「何に!? 何にさされたの!?」
「だからほら、サソリとか! アヅチ軽装だから!!キコキコぉお!」

「落ち着けって! 今回の司会俺だから!」

「司会って」
「話したいのね」
「怖いキコキコ」

「この、砂漠の×印を回避するために、分散作戦を行う」

「「「分散作戦???」」キコキコ??」

「ひとりずつ護衛を付けて、分散して砂一族の村へ向かうんだよ!!」

「…………」
「…………」
「……つまり」

「誰かは砂一族の村にたどり着いてスタンプゲットだぜ!」

ぎゃぁあああああああ!!

「いや、全員共倒れよりかはいいだろ?」

「私、一番強い護衛でお願い」
「俺も」
「オイラもキコキコ」

「大丈夫! 俺たち将来大将有望株だ!(自称)」

ふわぁあああああああ!!
(当てにならぬぇー!!)

「姉さんたち落ち着いて、みんなたどり着けるようにするから大丈夫だよ」

「その言葉、どこまで信用していいのかっ!」

「砂一族は、女、子ども(ここにいる全員を含む)を狙うから気を付けような」

「おいおいおいおい!!」

「はいっ、誰と誰でバディになるー!?」

「護衛とバディじゃ、意味違うキコキコ!」

「この生き物は結局くっついたから、護衛はひとりでいいな」

へび呼ロイド護衛いる?

「私ほんんっと一番強いやつお願い!」
「俺も!!」
「オイラもぉおおおおお!!キコキコ!!」

「じゃ」



トキが取り出したるは、

「くじで決めるかな」





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「続・夢幻章伝」105

2022年03月15日 | 物語「続・夢幻章伝」
トキとの集合場所に歩みを進めるアヅチ。

まだ肌寒い日が続くけれど
春の訪れを予感させる日だまり。

ああ、そう言えば、いつの間にか。

「ふと日の長さを感じる」

ええ、と横を歩むマツバも頷く。

「せわしく過ぎる日々の中で、ね」

長かった冬が終わり、
そしてあの穏やかな季節がやって来るのだろう。
まどろみのような、そんな中、

食事を取り、そして僅かな温もり、
思わず出てきた大きなあくび。

おっと、とアヅチは少し照れて
マツバはその様子に頬を緩める。

“卒業、おめでとう”

「3月9日なのかキコ!?
 そんな日に書いてるキコか!!?????」

イエス。

「細かいことはどうでもいいのよ」
「そうだぞ、
 なんてったってこれから行くのは砂一族の村なんだからな!!」

「砂一族の村かぁ、キコ」

前回の旅。
砂一族の思い出。

人を食べる。食べる。食べる。べる。べる。る。る。(エコー)
牢屋。
絶対なんか毒入りカレー。
命を大事に。
髪の毛ボーン。
理容師。

「「「………」」」

「……あの村
 ちゃんとスタンプラリーしてんのかな?」
「むしろ、ご飯ちゃんと食べられるのかしら?
 カップ麺とか持っていった方が良い?」
「食文化の会わない海外に出掛ける時みたいだな」
「いや、毒入りご飯を食べさせられるよりマシよ」

本当は砂一族にだって
その村独自の食文化があって
地元民の美味しい郷土料理とかあるはずなのに。

「まぁ、でも、
 実際人は食べてないみたいだしキコ」

そこは安心して。

「食べちゃうぞ(別の意味)とも限らないぞ」

「「「別の意味!????」」」

いつの間にか合流地点に到着していたアヅチ達一行。
東一族の村はずれ、
砂漠の入り口で砂埃を前に佇むトキ。

「さあ、ご案内するぜ」

はっとするアヅチとマツバ。

「砂ぼこり!!!」
「つむじ風!!!」
「洗濯物!!!!」

「もう9日はいいからキコ!!!!!!
 ってか目的ずれてる。
 同僚同僚!!ついでにスタンプラリー!!」

「あんまり叫んで
 体力使いすぎるなよ〜」

それじゃあと、トキは指差し確認。

「みんな、マントは持ったな」
「あたぼうよ」
「日光や砂塵から身を守るキコ」

「え?」

「あと、勿論だが移動用の水分食料」
「オイラ、イ○ンウォーター(粉末)も持ってきたキコ」
「CMしてるやつ?
 ホットで飲むの気になってるのよね〜」

「え?」

「砂漠っつっても
 もちろん東一族の村にラクダは居ない
 徒歩になる訳だがちゃんとした靴で来たよな」
「思い切って新品の靴
 おろしちゃったキコ」
「いや新品とか靴擦れしちゃう
 ってかへび呼ロイド靴関係なくない!!」

「え?」

………。

「「「え???」」」

皆がよくよくアヅチを見ると、
そこには、いつもの軽装、
ペットボトルのお茶既に半分飲み終えて、
うっかり宿からサンダルとかで出てきた感じ。

「あんた砂漠をなめてんの!?」
「いや、あの、え??」
「あ!!アヅチ初砂漠キコ!!
 前回ワープしてるから砂漠越えしてないキコ」
「あ、あう、あう」
「前回ワープって凄い響きだな」

待ってくれよ、とアヅチは心の中で叫ぶ。

確かに、前回砂漠の旅とかしてないけど
砂一族の村から谷一族の村に移動したとき
普通だったじゃないか。

めっちゃ普通に
“砂嵐、コンタクトの人大変!!”とか言って
普通に横断したじゃんか。

あれは、砂漠と違うのか?
分類的に荒野になるのか?
荒野と砂漠は違うんですかやっぱり!??

混乱と焦り。

「まぁ、俺も
 そう言う人が一人は居るだろうと思ってだな」

ちゃんと予備を準備してきたぜ、と
荷物を取り出そうとするトキ。

「いや!!!
 俺大丈夫だから!!!」

「な~に言ってんのよ」
「そうキコ。
 ここはお言葉に甘えるキコ」
「大丈夫だって兄さん。
 皆、最初は分からないものだから」

恥ずかしさとプライド。

「大丈夫だって、
 俺、………俺、魔法でバリア張りながら進むから!!」

落ち着けアヅチ。

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「続・夢幻章伝」104

2022年03月08日 | 物語「続・夢幻章伝」
「こうして旅が再開するキコキコ」
「ふふ。再開。けれども1からのはじまりキコキコ」
「ああ、」
「うん」

つい先ほどまでやっと理解しかけていたものが
また複雑に。

どっちがしゃべっているか、なんて
もうどうでもいいか。

「スタンプももらえたことだし、急がなくっちゃ!!」

スタンプラリー豪華賞品まだあきらめない。

「違うよマツバ、同僚キコキコ~♪」

へび呼ロイド、ばちーんとウインク(^_-)

「あ、はい」
「行くか」

なんか、ケンカして仲直り後、ますます仲良くなる、あれ。
へび呼ロイドはあっち行こうこっち行こう
いや君の方で良いよキコキコいやどうぞどうぞキコキコ

「面倒くさいな」
「ええ、面倒くさいわ」
「とりあえずやることやるか」
「ええ、さっき云っていたやつね」

お昼ごはん!!!

「今のトレンドなんだ!?」
「今のトレンドは、飲食店4名以下ルールキコキコ!」
「じゃあ人数は3人だから、大丈夫ね!」

へび呼ロイドひとりになる。

「東一族名物菜食料理!」
「お惣菜パンケーキ!」
「ええっ、そうなのキコキコ!?」

3人は飲食店の席に着く。

「はいはいはいよー!」

結局4人目として現れるトキ。

「3話ぶりだな」
「まだいたの」
「お前ら、俺の存在を忘れるなよ」

トキはあれやこれやと東一族名物料理を注目する。

「ちょっちょっと!」
「なんか名まえからして高級そうな料理!!?」

東一族産フルベニョンブ春の味覚100玉の中のひとつキャベツを使ったパスタ
東一族産この中でも希少部位ドリームオブザ椎茸を使ったスープ

「すごい!」
「すごすぎるわ!!」
「待って!待ってキコキコおおお!!」

へび呼ロイドはキコキコする。

「この流れ! おサイフ確認キコキコ!」

「のんのんのんのん」

トキは指を振る。

「この度はうちの父親がご迷惑をおかけしまして、」

つまり

「うちからのお詫びのおごりです!!」

「まさかのキコキコ!」
「じゃあ仕方ないな」
「遠慮なくー!!」

おいしくいただく3人を見て
よきかな、の、トキ。

「たまらん」
「お腹いっぱいだわ。あ、デザートOK?」
「マツバ少しは遠慮するキコキコ!」

「お前らこれから砂一族の村に向かうんだろ?」
「ああ、そうなるキコキコ」

へび呼ロイドはグラスを鳴らし、同僚に想いを馳せる。

「安心しとけよ、途中まで護衛つけるからな!」
「ありがたいキコキコ」
「別に平気よ」
「そこまで迷惑かけるわけにいかないしな」

「のんのんのんのん」

トキは指を振る。

「ここで出番を逃すわけにはいかない」

そして、トキは立ち上がる。

「さあ! 食べたら砂漠前に集合な!」

「まあ、ここは護衛を頼みましょうよ」

面倒くさいこと起きるの処理してほしい。

「俺は準備あるから先に行く!」

アヅチとマツバとへび呼ロイドはデザートを食している。

「うまいな、これ!」
「ええ、おいしいわ!」
「あれ? ちょっとトキくん待つキコキコ!!」

イチゴ香るうまスイーツ♪

「コーヒーも飲みたいわ」
「ゆっくりしすぎだな、マツバ」

「てか」

へび呼ロイドは汗ダラダラ。

「誰がお会計するねんキコキコ」




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「続・夢幻章伝」103

2022年03月01日 | 物語「続・夢幻章伝」
「とりあえず、飲めよア○グラ」
「効くわよ、小青竜湯」
「ツボ!!ツボを押すキコ!!
 鼻の横の頬骨のあたりの!!」

え?と見つめ合うアヅマツへび。

「アレ○ラ!!」
「小青竜湯!!」
「ツボぉおおおお!!キコ」

飛び交う火花。
花粉症、市販薬派と漢方派とツボ派。
色々あるけど、皆、落ち着かせたいこの症状!!

「ありがとう、みんな。
 とりあえず全部頂いておくキコ」

ずずっと鼻を啜りながら
コロイドはみんなが飲み終えた器を下げる。

「それじゃあ、ごゆっくりキコ」

すすす、と優雅に襖を閉め

「「「いやいやいやいや!!!」」」

「みんなどうしたキコ?」

しゃなり、と優雅に首をひねるコロイド。
動作のひとつひとつまで洗練されている。

「ここは、再会を喜びあい。
 さぁ、再び旅立ち!!とかそういう流れじゃないの!?」
「だよな!!
 俺達の旅は終わらない!!
 冒険はここからだ!!だよな」
「アヅチ、それじゃあ
 よくある打ち切りの最終回になってしまうキコ」

しばし逡巡し、顔を伏せるコロイド。

「みんなとの旅の事。忘れた訳じゃないキコ。
 でも、おいらはここの宗主様に拾われた身」

拾われたの?

「おいらを正気に戻してくれた分のお仕えを終えるまで
 ここを離れる訳にはいかないキコ」

言うたってここ半日の話では。

「せめて坊ちゃまが立派に成長するまでは!!!!」

絶対、まだ、坊ちゃまに会ってないだろ!!


「うぇっっくしょい!!ぶぉおおはおん!!!
 んちくしょーい!!!」
「………っくし」(乙女のように)

その頃、同じく東一族の村のとある場所。
リクイン様とアマキくんがクシャミをする。

え?と振り向くたっちゃん。

「え、え、え!!????
 今のどっちがリクインで、
 どっちがアマキ兄さん!!!?????」


場面は戻り。

「ええい、目を覚ましなさい!!」
「ぶふぉおお!!!なんで!!????」

ばちーん、と正義のビンタをかますマツバ。
なぜかビンタを食らい、吹き飛ぶアヅチ。

「どうしてアヅチに!?キコ!!」
「ちょうど手の届く所に居たからよ!!」

そんな、なんてとばっちり。

ひえええ、となっているコロイドに
マツバは続ける。

「恩なんて、いつでも。
 旅が終わった後だって返せるわ!!」
「で、でも」
「忘れたというの、同僚達が今でも助けを求めているってこと!!」

「キコ!!!」

何か目が覚めたかのような衝撃がコロイドに走る。

「同僚達。おいら、すっかり目的を失っていたキコ」

くずれおちるコロイドに歩み寄るへび呼。

「………コロイド
 おいら分かっているよ、キコ」
「へび呼」

かつてはへび呼ロイドだったもの同士が
頷きあう。

「あと、もうスタンプラリーかなり遅れてるって言うか
 今日のお昼ご飯どうしよう、とか!!
 温泉もう一回入ってから旅立ちたいとか!!
 私達の予定はまだまだ目白押しなのよ!!!!」

「マツバ、本音と建て前の本音部分が漏れてんぞ」

「………へび呼!!」
「………コロイド!!」

淡く2匹(?)の周りが光り出す。

「見ろよ、あいつら」
「ええ」

いっくぜぇえええええ。

「「フュージョン」」

すすす、歩み寄る2匹(?)

「「ハアッ!!!」」

ぴかーーん、けたたましい光。

そして、次第にその光が弱まり
現れたのは。

「アヅチ、マツバ、ありがとうキコ!!」

へび呼ロイド!!

「今、フュージョンって言ったなぁ」
「言ったわね」

1人(?)だと思っていたものが
実は2人(?)だった謎とか
どうやって今まで喋っていたのか、とか。

そっか
そうか
フュージョンだったのか。

うん、謎は解けた。

「けど」
「アウトよね、ネタ的に」

どうかどの方面からも怒られませんように。


「ふっ、」

万事解決した様だな、と
物陰から様子を伺っていた東一族宗主様。

を、さらに後ろの物陰で
見守る付き人と門番。

「あれは、宗主様を笑わせたって事で
 オッケーなのか??」
「まぁ笑いの種類までは定めて無かったし」
「ええっとそれじゃあ」

すっと、懐からスタンプを取り出す付き人。


「スタンプノルマ、クリア!!」


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