TOBA-BLOG

TOBA2人のイラストと物語な毎日
現在は「続・夢幻章伝」掲載中。

冬TOBA2021 3

2021年11月30日 | イラスト
日に日に寒くなって行きますね。




外の気温とかあまり考えずに飛び出し、
なのに寒さには弱そうな二人。

満樹くんがお兄ちゃんポジションとして
上着を持って走ってくるよ。

こんなイラストばかり描いてしまう~。

冬TOBA2021 1

2021年11月23日 | イラスト
今年はシルバーウィークのイラスト祭りをしていないので
この勤労感謝にあわせて冬のイラスト祭り開催です。


自分が寒いと、
例え夏や砂漠が舞台の話を書いていようが
キャラに暖かい格好をさせたくなる、

そんなTOBAです。
(逆もしかり)

というわけでアヅマツ



マツバはおばあちゃんがかわいい孫が風邪をひかないよう
手編みの帽子とか袢纏とか準備して荷物に持たせてあげるよ。
きっと!!!



それは他の孫でもしかり。
お年頃にはちょっと恥ずかしい。



体の弱い孫ならなおさら!!!!!!

でもおばあちゃんもかわいい孫のため
ネコちゃんのアップリケとか付けちゃう。

いよいよ冷え込んで来て、冬到来ですね。
皆様体調を崩されないように~。

「続・夢幻章伝」90

2021年11月19日 | 物語「続・夢幻章伝」
「帰ったのか」
「おう!」
「休んだら、やることをやっておけよ」
「判ってるって!」
「・・・で、」

こほん、と、タツキの父親は咳払いをする。

「どちら様だ?」

「「「お邪魔します!!」」キコ!!」

タツキの後ろに立つのは、南一族ふたりと蛇。

「何か変なのがしゃべっている・・・」

ああ、もう、何これ、と
タツキの父親はじろじろ見るしかない。

「・・・ええっと、ごゆっくり」

「「「ありがとうございます!!」」キコ!」

「いいの、親父!?」

「とりあえずはお茶でも出しなさい」

「判った!!」

母さん!!と、相変わらずのでかい声をタツキは出しきり、お茶の準備へと向かう。

そして遠慮なく坐りだす3人。

「東一族の一般家庭の家って、こうなっているのね」
「ふむふむ。違う一族ならではのこだわりが、」
「ここからは民宿の旅キコ」

「(民宿!?)」

こほん、と、もう一度咳払いをし、

「旅のお方、何のおもてなしも出来ませんが、今から出掛けるので、」
「大丈夫よ! 適当にやるし、手伝えることはやるから!」
「夕はんの買い出しとか、市場に行けばいいのか?」
「申し訳なくも、ありがとうキコ」

「(夕飯の買い出し!?)」

「はいはいお茶ね!」

どーんと、タツキの母親はお茶を出す。

付け合わせに

焼き立てのパン
スープ
果物
焼き菓子
サラダ
揚げ物
チーズ・・・云々

「お茶!?」

マツバは立ち上がる。

「何のお構いも出来ませんけどねぇ。いつもお世話になっております」

深々と頭を下げる、タツキの母親。

「おかわりならまだあるから。さあ、どうぞ」

「これが、お茶ですって!?」
「はあ、うん。東一族は肉とか食べないから、こんなんばかりだけど」

と、タツキはもぐもぐほおばる。

「ほら、食べようぜ」
「なんて素敵なの、東一族!」
「すごい量だ・・・」
「これがおやつキコ!?」

夕飯これで、OKじゃん。

「しかもおいしい!」
「だな!」
「満たされるキコ!」

来るときの高級馬車で、たらふく食べたじゃないかい。

「毎日これなのか?」
「私、東一族になってもいいわ」
「転一族キコ」

3人は改めて頭を下げる。

「「「ごちそうさまです!!」」キコ!」

すごい食欲だ。
タツキの父親は、じりじりと汗が出てくる。

「母さん、夕飯何?」

「大人数だから、鍋でもしましょうか。キノコ鍋」

「キノコ!」
「それはうれしい!!」
「いえい、キコ!」

タツキの父親は手をあげるしかない。

「ちょっと、訊ねるが」

「「「はいっ!」」」

「もしかして、泊まるの?」

「「「はいっ!!」」キコ!!」

3人はきりっとする。

「「「「ついでに、スタンプの場所教えてください!!」」」




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「続・夢幻章伝」89

2021年11月16日 | 物語「続・夢幻章伝」
東一族の馬車降車場。
 
そこに一台の馬車が停まる。
燕尾服を纏った御者が赤いカーペットを
じゃらららら、と敷き
開かれた扉からアヅチとマツバそしてへび呼が降りてくる。
 
「すげぇ、
 すげぇとしか言い様のないサービスだった」
「まさに特等席」
「また乗りたいと思うと同時に
 ローカル乗り継ぎの旅もどこか恋しくなるという」
「おいらは普通の馬車に乗り
 手元にマネーを残しておくべきだったと思うキコ」

「兄さん姉さんすげぇ」

うわぁ、と騒ぎを聞きつけたタツキが現れる。

「この東一族の地に、
 要するにシンデレラ的な馬車で乗り付け出来るの
 兄さん達ぐらいだぜ」

もうね、世界観チャンポンだよ。

「あ、タッちゃん!!」
「案内して頂戴!!
 この村でとびきり上等のお宿にね!!」
「ええぇ!!
 もうマネーは無いキコ!!?」
「そんなものは、あれだ
 また化石を売ってだな!!」

谷一族の村で化石が良いお値段で売れた事に味をしめている。

「この村で最上のおもてなしを受ける宿場と言えば、
 宗主様のお屋敷。それは間違いない」

「ほほう」
「楽しみだぜ」

「でも、宗主様のお屋敷に泊まれるのは
 他の村から友誼で来たVIPぐらいだし
 つまり兄さん姉さんは難しいし、
 あと、ウチの村ではその化石とか、多分買う人居ない、売れないと思うよ」

「うん?」
「ええ?」

キリッとした表情で
タッちゃんは言う。

「売れないと思うよ!!!!」

「まままマジかぁああああ」
「一円にもならないと言うの!?」
「じゃあ、これは!?
 この原石で出来たアクセサリーは?」

アヅチはスカルのアクセサリーを取り出す。

「それは、一部の若者にはヒットするけど
 俺はいらないです!!」

リクインとかムツキが好きそうだなぁ、と
タッちゃんは東一族の心が中学2年生なメンバーを
思い浮かべる。

「くっ!!私達の誰かが
 宗主の一族と血縁とかだったら」

だったら良いのにな!!

「そんなに都合良く
 事態が進む訳無いキコ」

へび呼は前に進み出る。

「この村に悪と化した
 コロイドは来ていないキコか??」
「…………悪と化した?」
「もしくは同僚が世間を騒がせていたりキコ」

タツキは首を捻る。

「前、作物を食い荒らしていたヤツだよな。
 あれからは被害は落ち着いているけど」

「「「……………」」」

何も起こって居ない。

「そんな。
 民泊オーナーのお告げが外れるだと?」
「まだその時では無いという事なの!?」
「待つしか無い、そう言う事だな」

「そういう事かなぁ?キコ」

「待つ、つまり、お泊まり!!」
「とりあえず誰かに頼み込んで
 お宿をどうにかしないと!!」
「そう言えばアマちゃんは?」

アマキなら頑張って頼めば
どうにかこうにか、してくれないかなぁ。

「アマキ兄さんならは今バタバタしてるっぽい」

忙しそうだけど、とタツキ。

「あ?そうなの?
 何かシリアス展開なら
 俺たちお邪魔する訳にはいかないな」
「そうね、私たちシリアス展開に
 ご迷惑をお掛けするからね」

「兄さん姉さん、
 自分達がギャグ時空のキャラだという自覚があるんだね」

自分達が
シリアスに寄せるつもりは無いぜ。

「それならタッちゃん頼んだぜ」
「お宿に困っていますキコ」
「ついでにこの村のスタンプはどこ??」

「おおおおおお!!」

諦めるんだタッちゃん。
出会ってしまったのが運の尽き。


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