チナツの背中を見ながら、マツバは思う。
(伝えたかったことって、それか!!)
いや。
他にも何かあったかもしれない。
この世に、永遠の風が吹くように。
それとも
助けてを求める人がいるかぎり。
いつか、柱になるために。
僕たちの冒険は終わらない。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「くっ!!!」
「どうした!?」
「前回の流れでシリアスを延ばそうと思ったけど、もうダメ!!」
「なんでやねん」
「一応、流行の単語とかも入れてみたんだけど」
マツバはおでこの汗を拭う。
「わっしょい野郎のせいだわ!」
わっしょいしていたのは、南一族側です。
「なぜだろう。南一族の呪文になってしまう。なぜだろう」
「マツバ、2回云ってる! 2回目イッテルビウム!! キコキコ!!」
「落ち着けよ、お前ら!!」
「じゃあ、行きましょうか」
冷静に、子どものヒビキが口を挟む。
また、戻ってきて、狩りの後片付けを手伝わなくちゃならないし。
「西一族は年上の人から狩りを習うんです」
ヒビキが歩き出す。
「親から習って、そして、また、別の人にも」
西一族ならではの慣わしだ。
「上手い人から学んで・・・、それぞれに師匠みたいな」
「で、あのチナツがお前の狩りの師匠なんだな」
「そう云う関係大変ね」
とは云うが
南一族も、魔法を親や得意な人から学ぶ。
「僕はまだ駆け出しだから」
「その年で狩りに行ったら危ないだろ」
「そうよ、まずは基本から!」
ただ獲物を狙うだけでなく、出来ないといけないことは、たくさんある。
狩りの準備。
狩りのあとの、解体。片付け。
「へへ、ありがと」
ヒビキはトコトコと歩く。
「僕、ひとりっ子だからさ」
「そうかぁ、キコキコ」
「狩りの師匠も兄さんみたいで嬉しかったり」
・・・あんなんでも。
「お前・・・」
「僕も本当の兄さんとかほしいなぁ」
アヅチとマツバは頷く。
「ヒビキ」
「えぇ」
「「俺たちが兄さん姉さんになってあげるぜ(わ)!!」」
「基本知らない人は無理です」
すん。
ぺこりとヒビキは頭を下げる。
・・・・・・。
ひゅ~~~
あ、ちょっと恥ずかしい空気。
「あ、でも、黒髪かっこいいですね」
「うん、」
「まあ、」
「西一族には黒髪の者はいませんから」
たまに来る南一族の人を見るくらいで、と云いつつ
ちらりとヒビキはマツバを見る。
「チナツさんと知り合いですか?」
「はぁあああ!!?」
「さっき内緒話とかしてたから」
「はぁあああ!!!」
マツバは雷を落とす。(雰囲気)
「知らないわよ! 知らないわよ!!」
「マツバ2回目イッテルビウム!!キコキコ!」
「謎の関係、そしていつか、実を結ぶ」
「何云ってるのよ、あんた!!」
「ひょっとして、生き別れの兄さん?」
「ちょいちょいちょい!!」
「だってチナツさん、・・・、は、置いておいて」
「お前何かフラグを立てようとしたな!?」
「2人で秘密の通路を作ったりしてないよね」
「してないわよ!!」
あはは、と、ヒビキは笑う。
「あ、ここ。僕の家です」
ぺこり。
「なんなのよ~、あんたいったい」
「人の秘密を知りたくなるの、これって血かなぁ」
「にこにこしてて、怖いやつ!」
NEXT
(伝えたかったことって、それか!!)
いや。
他にも何かあったかもしれない。
この世に、永遠の風が吹くように。
それとも
助けてを求める人がいるかぎり。
いつか、柱になるために。
僕たちの冒険は終わらない。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「くっ!!!」
「どうした!?」
「前回の流れでシリアスを延ばそうと思ったけど、もうダメ!!」
「なんでやねん」
「一応、流行の単語とかも入れてみたんだけど」
マツバはおでこの汗を拭う。
「わっしょい野郎のせいだわ!」
わっしょいしていたのは、南一族側です。
「なぜだろう。南一族の呪文になってしまう。なぜだろう」
「マツバ、2回云ってる! 2回目イッテルビウム!! キコキコ!!」
「落ち着けよ、お前ら!!」
「じゃあ、行きましょうか」
冷静に、子どものヒビキが口を挟む。
また、戻ってきて、狩りの後片付けを手伝わなくちゃならないし。
「西一族は年上の人から狩りを習うんです」
ヒビキが歩き出す。
「親から習って、そして、また、別の人にも」
西一族ならではの慣わしだ。
「上手い人から学んで・・・、それぞれに師匠みたいな」
「で、あのチナツがお前の狩りの師匠なんだな」
「そう云う関係大変ね」
とは云うが
南一族も、魔法を親や得意な人から学ぶ。
「僕はまだ駆け出しだから」
「その年で狩りに行ったら危ないだろ」
「そうよ、まずは基本から!」
ただ獲物を狙うだけでなく、出来ないといけないことは、たくさんある。
狩りの準備。
狩りのあとの、解体。片付け。
「へへ、ありがと」
ヒビキはトコトコと歩く。
「僕、ひとりっ子だからさ」
「そうかぁ、キコキコ」
「狩りの師匠も兄さんみたいで嬉しかったり」
・・・あんなんでも。
「お前・・・」
「僕も本当の兄さんとかほしいなぁ」
アヅチとマツバは頷く。
「ヒビキ」
「えぇ」
「「俺たちが兄さん姉さんになってあげるぜ(わ)!!」」
「基本知らない人は無理です」
すん。
ぺこりとヒビキは頭を下げる。
・・・・・・。
ひゅ~~~
あ、ちょっと恥ずかしい空気。
「あ、でも、黒髪かっこいいですね」
「うん、」
「まあ、」
「西一族には黒髪の者はいませんから」
たまに来る南一族の人を見るくらいで、と云いつつ
ちらりとヒビキはマツバを見る。
「チナツさんと知り合いですか?」
「はぁあああ!!?」
「さっき内緒話とかしてたから」
「はぁあああ!!!」
マツバは雷を落とす。(雰囲気)
「知らないわよ! 知らないわよ!!」
「マツバ2回目イッテルビウム!!キコキコ!」
「謎の関係、そしていつか、実を結ぶ」
「何云ってるのよ、あんた!!」
「ひょっとして、生き別れの兄さん?」
「ちょいちょいちょい!!」
「だってチナツさん、・・・、は、置いておいて」
「お前何かフラグを立てようとしたな!?」
「2人で秘密の通路を作ったりしてないよね」
「してないわよ!!」
あはは、と、ヒビキは笑う。
「あ、ここ。僕の家です」
ぺこり。
「なんなのよ~、あんたいったい」
「人の秘密を知りたくなるの、これって血かなぁ」
「にこにこしてて、怖いやつ!」
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