「同じ力?」
満樹は、ふたりのやりとりを見る。
「魔法を無力化すると云う?」
マサシもその様子を見る。
この世界は、魔法を使える者とそうでない者がいる。
強い力を持てば、簡単に相手を服従させることが出来る。
けれども
そう、簡単にはいかなかった。
魔法が使えない者も
使えない、と思われていただけ。
一部の者は
魔法を無力化する魔法を身につけている、と云う。
それにより、とれている世界の均衡。
確かにその力なら、チドリに対抗出来る。
「魔法を使う者と同じだ」
チドリが云う。
「その力にも、強いか弱いかがある」
つまり
チドリの力が上か。
耀の力が上か。
それでも
「やってみないとわからないな」
そう、耀が云っている。
「本当なら、こちらにもチャンスがあると云うことね」
「耀、頼む」
「さぁて」
センの声。
「どうする? こちらは余興が終わってからにするのか?」
満樹とマサシ、翼はセンに向く。
京子も隣にいる。
「京子」
満樹が云う。
「下がっていろ」
「いやよ」
「京子ちゃん」
「私だって、戦える」
せめて、ツイナが動けるようになるまでは。
「ふふ、」
センが云う。
「1対4じゃないか」
「・・・・・・」
「ずるくないか?」
「今は多少ずるくても、お前を倒す」
京子は自身の武器に触れる。
狩りの道具。
それでも、もしものときにと、身に付けておいたものだ。
武器はいつもの場所にある。
動かせる。
「作戦、立てられなかったからねぇ」
マサシは汗をかく。
緊張。
「お前たちはそれぞれの一族で学んできたんだろう」
翼は云う。
「それぞれの力と、あとは血のつながりだ」
「血のつながり?」
「それで、チームワークはいけると?」
マサシは苦笑い。
「それ、あなたが云う?」
それでも
この圧倒的な力の前に、少し肩の力が抜ける。
動く。
センが坐っている場所へ。
満樹は剣を抜く。
そのまま、センの身体を
いや
センが坐っていた椅子。
それに
刀が刺さる。
「おい!!」
マサシは別の方向へ。
センはすでに移動している。
京子は短刀を投げる。
「すばしっこいのね!!」
センはいない。
「お前らよく見ろ」
翼の声。
「魔法じゃない。動きは読める!」
NEXT
満樹は、ふたりのやりとりを見る。
「魔法を無力化すると云う?」
マサシもその様子を見る。
この世界は、魔法を使える者とそうでない者がいる。
強い力を持てば、簡単に相手を服従させることが出来る。
けれども
そう、簡単にはいかなかった。
魔法が使えない者も
使えない、と思われていただけ。
一部の者は
魔法を無力化する魔法を身につけている、と云う。
それにより、とれている世界の均衡。
確かにその力なら、チドリに対抗出来る。
「魔法を使う者と同じだ」
チドリが云う。
「その力にも、強いか弱いかがある」
つまり
チドリの力が上か。
耀の力が上か。
それでも
「やってみないとわからないな」
そう、耀が云っている。
「本当なら、こちらにもチャンスがあると云うことね」
「耀、頼む」
「さぁて」
センの声。
「どうする? こちらは余興が終わってからにするのか?」
満樹とマサシ、翼はセンに向く。
京子も隣にいる。
「京子」
満樹が云う。
「下がっていろ」
「いやよ」
「京子ちゃん」
「私だって、戦える」
せめて、ツイナが動けるようになるまでは。
「ふふ、」
センが云う。
「1対4じゃないか」
「・・・・・・」
「ずるくないか?」
「今は多少ずるくても、お前を倒す」
京子は自身の武器に触れる。
狩りの道具。
それでも、もしものときにと、身に付けておいたものだ。
武器はいつもの場所にある。
動かせる。
「作戦、立てられなかったからねぇ」
マサシは汗をかく。
緊張。
「お前たちはそれぞれの一族で学んできたんだろう」
翼は云う。
「それぞれの力と、あとは血のつながりだ」
「血のつながり?」
「それで、チームワークはいけると?」
マサシは苦笑い。
「それ、あなたが云う?」
それでも
この圧倒的な力の前に、少し肩の力が抜ける。
動く。
センが坐っている場所へ。
満樹は剣を抜く。
そのまま、センの身体を
いや
センが坐っていた椅子。
それに
刀が刺さる。
「おい!!」
マサシは別の方向へ。
センはすでに移動している。
京子は短刀を投げる。
「すばしっこいのね!!」
センはいない。
「お前らよく見ろ」
翼の声。
「魔法じゃない。動きは読める!」
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