TOBA-BLOG

TOBA2人のイラストと物語な毎日
現在は「続・夢幻章伝」掲載中。

水辺ノ夢対談:2

2017年04月28日 | 物語「水辺ノ夢」

《対談1より続きまして》

(今回は60~100までを読み返します)


と:水辺60本当だ!
  麻樹さんの舟なんて昔見たきりって

と:特に意味は無かった!(笑)

と:確かに
  別館作品の伏線っぽいね~

と:特に深く考えてなかったけど!!(笑)

ば:考えていいのよ!!!

と:水辺65の圭くんに
  なんだよ!
  なんなんだよ!!
  と云いたい(笑)

と:広司くんへの
  捨てセリフ

と:なんなんだよ!!

と:その後半の
  いつか杏子が自分のもとから
  離れるとき、云えるのだろうか

と:云ってない!
  まったく云ってねぇ!!

と:むしろ忘れてた(笑)

ば:ブログ開いたーーー!!

ば:広司くんの
  なんだ、あいつ??
  が、皆の気持ちを代弁している(笑)

ば:圭くん、もう、こりゃ、
  そろそろ、で白状するしかない

と:本当に
  なんやねん(笑)

と:成くん(成院)も登場です(水辺68)

と:成くん!

と:成くん♪

と:いや、でも
  カイくん(戒院)じゃないのか(おい)

ば:残念、成くんだ(笑)!!

と:私はカイくん派だよ!!

と:このあたりは
  別館作品とリンクしたんだよね~
  (成院とあの人2.3)

ば:成くん
  モロにふられ回!!

ば:私は成くん派かなぁ、
  短い髪が好き

ば:タロウの髪を短くしたい!!

ば:もはや、髪が短ければ
  いいのか(笑)!!

ば:ここリンクだったね。
  最初は成くんが
  遠くから見ているだけだったけど
  リンクしたくて
  杏子との会話シーンが出来たんだよね!!

ば:リンクに燃えていたこの頃
  (今も、か(笑))

ば:このあたりから
  湶くんの登場が迫っていて、
  ちょいちょい伏線?が

ば:まだ、湶くんが
  圭くんの兄か弟か悩んでいた
  あの頃!!!!

と:なつかしい~!

と:どうして
  湶くんが誕生したんだっけね??

ば:もしかして、この頃に
  佳院くん最初は
  圭くんの兄だったんだよね~
  って話してたんだっけ??

ば:そこ、から??

と:ほっっとに
  覚えてないよ、佳院くん
  (すまん!)

と:成くん愛不足

と:この成くんのタイミングで
  杏子、東に帰ってたら
  真都葉生まれなかった

と:とか思ったら
  お腹にいるわ、これ!!

ば:とても、いる!!!

ば:真都葉が東一族として
  育てられる事に!!!

と:真都葉は東に行っても
  大丈夫!!

と:(黒髪だし)

と:そして

と:成くんと結婚???

ば:同人水辺が
  何パターンも出来ていく!!!

と:書きたい!

ば:どうなっていたのそれ!!
  佳院くんかな?と!!
  成くんで、
  良いのかしら(笑)??

と:このタイミングだったら
  成くんの流れに
  なりそうじゃない?

と:あ、でも
  病気なのか

ば:まさかの、佳院くんでも
  成くんでもない
  新パターンなのか!!??
  (新キャラ??)

と:佳院くんと結婚したら
  天院くんが
  生まれてこないわ!

と:まさかの
  新作品!!?

ば:り、陸ぅ!!!
  陸も生まれない!!!

と:明院、のひとり勝ちか、
  新しい子が
  生まれるーーーー!!

ば(なんやて!?のスタンプ)

と(ちゃうねん!!のスタンプ)

と:74の伏線なのか
  なんなのか
  自分で謎(笑)

ば:ねぇ、私は73の
  圭くんと補佐役の会話が
  コントで笑えるのだけど!!

ば:自分で書いておいて!!

ば:立って座る圭くん!!

と:私も、うん
  なんだろう
  どうした、ほやさく!!

と:補佐役!!

と:杏子と沢子の出会い
  ふふ

と:76で
  杏子が「医師様」と
  呼んでおる、これ

と:この呼び方は
  東一族独特と
  みなさんに気付いてもらえただろうか
  ふふ

と:別館作品で
  「医師様」と使う
  東一族じゃない人々
  ふふ

と:稔くんも登場だよ
  ふふ

と:(ふふ、の連続)(笑)

ば:医師様、ホント、
  その呼び方、キーポイントに
  なっていて、よい★

ば:稔くん登場の回は
  別作品のリンクにもなるよ!!
  (覚えておいてね(笑)!!)

ば:湶くんも満を持して登場(79)

と:私も今、そこ!

ば:このあたりの沢子と杏子の会話の時
  これは沢子は透くんと
  付き合っているな、って
  雰囲気が出ている

と:なかなか掲載されない
  沢子、透の結婚話

と:(誰も書いてない(笑))

ば:お互いに待っている(笑)

と:82では不倫疑惑!

ば:このあたりから
  こじれ始めている

と:微妙にKY湶くん!

ば:そして、湶くんに怒られる圭くん!!

ば:待って、
  発作起こしかけたのに
  急に走り出す圭くん!!

ば:元気だ(笑)!!

と:そして
  誤解が解けて
  恥ずかしい圭くん(86)

ば:圭くんが、兄さんと
  言っている!!!(1回のみ)

と:今、91なんだけど
  こりゃ湶くんと杏子が
  夫婦だわわわ!

と:どこどこ(圭くんの兄さん)

ば:まだ、89!!

ば:湶くん!!!(91)
  これ、湶くん!!

ば:湶くんと杏子が夫婦で
  圭くんが反抗期の息子のごたる(笑)

ば:湶くんが
  狩りとか活躍中の時の圭くん
  もう、ほら、元気だして!!

ば:切なすぎる

と:いろいろ切ない!!

と:どんどんこじれていく!!

と:98で
  確認するかのように
  ちゃんと出てくる数字(笑)
  出会って5ヶ月!!

と:100の南のおばちゃんって

ば:100は、安土家とリンク?だよね

と:弥生さんの、おかあさん?

ば:めっちゃ、豆を勧めてくる

と:安土が生まれるんだよね?

ば:おめでとう、安土!!

と:おめでたい、安土!!

と:三人目!!(笑)


《と、今日はここまで100ときりよく》

《と言いながら続くトーク》


と:ここから
  圭くん両親も登場して

と:どんどんこじれていくね!

と:ふふ

ば:もう、どうにかしたい

と:昼ドラモードへ!

と:圭くん本音?も
  出るのか
  出ないのか!!

ば:結末が決まっているから
  流れは変えられないけど
  どうにかしたい
  この、思い!!!!

と:でも
  湶くんが登場したから
  ずいぶんソフトに

と:なってる

と:はず!!



対談3へ続く!

水辺ノ夢対談:1

2017年04月25日 | 物語「水辺ノ夢」

「水辺ノ夢」

無事に連載を終了することが出来ました。
読んでくださった皆様
本当に、ありがとうございました(^^)

TOBAのばしょ&ともえ は
「水辺ノ夢」を
一緒に1から読み返しながら
思い出?ネタバレ?を、ライントークしてみました(笑)

「水辺ノ夢」終了記念と云うことで
どうぞ、お楽しみください(*^^*)


今回は水辺1~60まで!


(22:41 スタート)


と:トークする前に!
  古い水辺は「原作」
  新しい水辺は通称どうしよう?

と:「ブログ水辺」?
  「ネット水辺」??
  「湶くん水辺」?(笑)

ば:湶くん水辺!!

ば:たしかに大きなポイント!!

ば:ブログ水辺かなぁ、
  他に候補あげるなら
  新水辺、
  2016年水辺、
  広司くん活躍しない水辺、とか!!

と:広司くん活躍しない水辺!!(笑)

と:水辺1~19まで
  読み返したよー!!

と:あれだ

と:冒頭って
  なんて
  原作に忠実なの!!(笑)

と:そして
  一話一話が短いっ

ば:最初はちゃんと原作見ながら
  書いていた(笑)!!!

ば:最初は(笑)!!!

と:ふと出てくる佳院くんが

と:このころは、まだ
  杏子のこと好きだった設定ーっ!!

と:にやける

ば:佳院くんの出番をもっと!!
  もっと、別館で(待ってる)

ば:なんだか、序盤の方は
  キャラがみんな、
  こう、若い!!!
  フレッシュ!!!!
  って感じがする

と:そうなの!

と:そうなのよ!!

と:設定の年齢相応~

ば:新入社員を見ている時の
  微笑ましい気分に似ている(笑)!!

ば:あと、最初は
  ちゃんとネクストの番号付けてる

と:広司くんのフレッシュ

と:フレッシュかつ
  勢いよく登場したのに!

と:ブログ水辺ではそこまで活躍出来ず!!!

ば:そう、出だしはよかったのに!!

ば:あと、読み直してて
  思い出したのだけど
  序盤で圭くんが肉を貰いに行くところ

ば:私的に
  銀河鉄道の夜、のシーンを
  イメージしていた気がする!!

と:肉で!

と:肉、で!!?

ば:ミルク貰いに行くところ
  (ピンポイントすぎる)

ば:肉で(笑)!!!

と:がんばれ圭くん!

と:広司くんが活躍しなくなったのは、さ

と:きっと

と:広司くん1とか
  なくなったからだよね!!

ば:あぁああ!!

ば:圭くんのヒット率が
  原作に比べて
  ブログ水辺は下がったよね!!

と:そうなの?

ば:村長とかもあったな

と:そうなの!!?

と:圭くんヒット率
  下がってたの、これ?

ば:そうなのだと
  思ってるんだけど!!!

と:そんなに

と:なん

と:どもっ!!

ば:回数が増えたのでは、と!!

ば:と!!!!

と:満喫

ば:夜中のテンションになってしまった

と:村長もなー

と:真面目になってしまったし

ば:今となっては希くん!!!

ば:おとなしい子が好きという
  ポイントだけ残して
  ほぼ違う人に!!

と:そう云うところで
  新キャラがざくざく動くしか
  なかったのね(^^;

と:原作村長は、
  割と好きだったよ!!

と:ねぇ!
  割と序盤で悟ぬんが登場しておる!(水辺27)

と:悟ぬん!!

ば:記事を古い順に並べるのできたーー!!!

と:このあたりから
  流れは原作だけど、
  文章の書き方は今のTOBAだね~

と:えっ
  何々??

と:古い順??

ば:悟くん、いつもケンカの
  仲裁役!!!

ば:ブログの記事を
  古い順にみるボタンを
  すぐに探せなかったという(汗)

と:おお!

と:私はブログトップの
  リンクで見てるよ

ば:ああーーー!!
  最初の時点では 
  圭くん家、山の近くに設定しとる!!!

と:引っ越した(笑)

と:書いてるうちに
  記憶もうすれていくよね・・・

と:私、今
  水辺32なんだけど、

ば:おお!!(私31)

と:圭くんの祖母(規子さん)

と:つじつまあわなくて
  焦ったよね!!(笑)

ば:緊急対策として
  一時帰宅にしたやつだ!!

ば:高子もここで初登場

と:それそれ!

と:序盤ではめっちゃ元気!

と:急に危篤!

と:(笑)

ば:すごく、怒涛の展開!!!

ば:後々スピンオフとか書いてるから
  今また、水辺書いたら
  違う書き方するのだろうな

ば:と、しみじみ(笑)!!

ば:圭くんと高子が
  恋人疑惑!!!(水辺33)

ば:なんか、こう、
  湶くーーーん!!
  に、このシーンを見せたい

と:わーーーい!!

と:はじめて東一族をみた(であろう)
  高子の反応が

と:涼くんへの反応と
  ごにょごにょ

と:と、云うか
  圭くん宅に
  壁時計があるんかい!!

ば:あるみたい!!
  でも、登場するのそこだけ、だよね!

ば:もっと壁時計を
  活躍させればよかった!!

と:真都葉あたりでも
  活躍させたかった!!

と:水辺40あたりから
  オリジナルストーリーが
  ずいぶん入ってくる!

ば:そろそろ、で
  真都葉が昔、家に壁時計が
  あったとか言おうか!!

と:云おう!

と:でも、
  どんな流れ?(笑)

ば:圭くん狩りに行くシーン!!

ば:壁時計

ば:安土が真都葉の両親に
  あいさつに行く時に
  話そう(笑)!!!!

ば:そろそろ、の
  ラストあたりだろうか(笑)

と:うちには
  壁時計があったよ的な!

ば:そう!!!

と:ごあいさつの
  タイミングで!!(笑)

ば:安土がネクタイをしめて
  スーツを着て行こう!!!

ば:水辺ノ世界的にはなさそうだけど
  夢幻世界的にはありそうなスーツ(笑)

と:なぜに!!(笑)

と:ちょいちょい補佐役が活躍する
  水辺45を見てるよ

ば:補佐役も出番増えたよね

と:巧くんのときもだよね

と:圭くん1スルー(笑)

ば:広司くんより多いかも!!

と:圭くん狩りで
  とりあえず活躍だよ
  広司くん!!

と:ばしょちが続けて書いた
  狩りだよ!!(笑)

ば:ぽこぽこ倒れる圭くん!!

と:透(とおり)と沢子(さわこ)ー!

ば:透と沢子は
  後半も頑張ってくれて
  作ってよかったキャラだったよね☆

と:透くんは

と:水辺48で
  「西一族の女性も当たり前の通り、狩りに出る」

と:の
  通り、からだよー!!

ば:そこからだったの!!!

と:(本文ではこの云い回しをやめたけど)

と:沢子は

と:この狩りに行く場所が
  「山間の沢」だったところから!

と:(本文では)「山間の川」に変更)

ば:わーー!!!
  狩りに関する名まえだったのか!!

と:このあたりの沢子
  男前じゃない?(笑)

ば:一番後ろ歩いてくれる沢子

ば:圭くん、もっと
  頑張れよ!!!!!

と:ムキムキ?(笑)

と:付き合いはじめるふたり

ば:透くんと沢子の子も
  作品に出そうよ!!!!

と:最初は悠也くん説が(笑)

と:ボツったけど!

と:涼くん作品に出てほしし!

ば:寝坊の悠也くん!

ば:出そうよ!!
  新キャラ!!!!

と:やろうやろう!

ば:今、54なのだけど
  圭くん1ここらへんかな

ば:か、な

と:私51なんだけど

と:広司くんのセリフ

と:狩りのたび倒れられては、そうだな、迷惑だ!!!

と:この、そうだなって

と:すごい
  ウケてしまって・・・ごめん(笑)

と:広司くんごめん(笑)

ば:広司くんの
  かろうじての出番なのに(笑)!!

と:何気に
  怪我がお揃いだった父娘(笑)(注:娘の真都葉も腕にケガをする)

と:ケガ治らぬまま、圭くん1(笑)

ば:このとき、圭くん帰り道
  透くんにおぶわれて帰るの
  屈辱かなぁって話した気がする!!

ば:ケガおそろ!!
  ほんとだ!!!

と:ね!
  おそろだったんだね!!

と:圭くん
  からわれ

と:からわれ

と:圭くん1!!(笑)(注:からう=方言。背負う)

ば:もう圭くん1のことは
  ほっといてあげようよ(笑)!!

と:ふふ

と:たまに出てくる東の話
  絶対いらなかったわ、て
  私恥ずかしい!!!(水辺56)

ば:でも、圭くんが
  手紙渡しに来るから!!

ば:そして、投げ捨てられる
  ブレスレッド!!

と:義理の父に!

と:光くん!!

ば:そして、マジダに拾われる
  ブレスレッド!!!(「タロウとマジダとジロウ」参照)

と:本当に
  麻樹さんに殺されなくてよかった
  圭くん!!

と:あー!!
  そうだった!

と:あれ、どうしたの?

と:棄てたの?

ば:また、湖に流した、よ!!

と:光くん!!

と:タロウくんは気付いてくれたかな?

ば:めっちゃ気付いている!!

と:どこまで??

と:光くんと同じ年だよね

と:年齢が

ば:同じ年!!!
  いとこ??はとこだっけ??

と:はとこ!

と:光くん作、ってまで
  気付いてた?

ば:勝手に暗いか、家か、個人で
  入れるマークがあるって
  設定にしちゃったのだけど

と:東の高位の人たちは
  模様でわかる設定、私も

ば:そこらへんで
  高位の人の物って所までは
  気付いてる

と:天院くんと一緒だ!

と:ほら
  四つ葉さんの

と:カイくんの

ば:カイくん!!!!

と:日付変わったー!

と:カイくん!

と:ちょう好き!!!

ば:成くんなカイくんは
  真面目に書かなきゃいけないから
  ちょっと残念(笑)

と:早く
  カイくんに戻って!!

と:本当に!

と:切実!

と:別に成くんがどうこうと
  意味ではないけど(笑)

ば:成くんが東に戻れば
  カイくんで書けるのだけど

ば:成くんどうするんだ!!!

ば:どうしたいんだ私(笑)!!!

ば:ああ、ホントだ日付が
  今日はここまでにしとく??

と:どこまで読んだ??

ば:とりあえず読み込んどくよーー!!
  (カイくんの夢見そう(笑))

ば:60!!!

と:私、63なう

と:あ、じゃあ、ここでやめよう!

と:読みながらラインした方が
  いいんじゃない?

ば:そうだね、
  盛り上がりが違う(笑)!!

ば:すまーん
  明日出かけるから、また夜かも~!!

と:りょ!

と:今日のライン
  全部使っても平気?

ば:今までの分で
  火曜の更新は行ける(笑)!!

と:いけるね!

ば:使ってOKーー!!

ば:寝る前に1つーー!!
  水辺60で、麻樹さんが
  昔一度舟を見たって
  なんか、いいね!!!

ば:作品が1つありそうな
  気がするね(笑)!!!

ば:別館ーーー!!

と:64も早く見て!!

と:すごい

ば:俺んとこ来いよ!!!

ば:来いよ!!!!!

と:やったの、とか
  すごすぎる広司くんっ

と:いや待て
  俺んとこ来いよ
  うわあぁあああああ!!!

ば:すごいぞ!!
  すごいぞ広司くん!!!!

ば:読み返していて
  恥ずかしいぞ!!!

と:これが最後の登場だったら
  それはそれで哀しい(汗)

と:広司くん!

と:寝よう!!(笑)

ば:広司くんも夢に出そう!!

ば:眠れるかな(笑)!!


(0:17終了)



続きます!

「水辺ノ夢」200

2017年04月21日 | 物語「水辺ノ夢」

早く。

早く
安全なところに逃げて。

俺を待っていなくていいから。
――迎えには、行けないんだよ。

辺りはまだ、明るい。
今なら、まだ・・・。

圭は走り続ける。
振り返らない。

やがて、西一族の村へと入る。
そのまま、家へとたどり着く。

「とう!!」

扉を開けると、すぐに真都葉が走り寄ってくる。

「みて! ごはんしたの!」

テーブルには、3人分の料理が並べられている。

圭と真都葉と、・・・杏子の分。

圭の様子に、真都葉は首を傾げる。

「かあは?」

真都葉は、母親を探す。

「かあ! かあどこ!?」
「真都葉・・・」
「ねえ、とう。かあいないよ」
「・・・・・・」
「とう?」
「・・・お母さんは、」
「・・・?」

「帰ってこないよ」

もう二度と。





数日後。





圭は山に登る。
あの、岩場に、たどり着く。

そこで、

岩場にこびりついた血を、

圭は見た。


そこには、








T.B. 1999-2002年 「水辺ノ夢」


「水辺ノ夢」199

2017年04月18日 | 物語「水辺ノ夢」

「こっちだ」

圭は杏子の手を引く。
道を選んでいるのか
村人とは出会わない。

「明るい時間に見ると、こうなのね」

出歩くなと言われている杏子が
やっと外に出られる。
それが、こんなタイミングとは。

「行こう」

二人は山に入る。

西一族が狩りで立ち入る事が多いため、
狩り場に行くまでの道のりは
人工の獣道が出来ている。

分かれ道にさしかかる度
圭は枝を折り、印を付ける。

帰るときに困らないように、と。

少し開けた場所に出る。
そこからは、西一族の村を見下ろすことが出来る。

「よい、眺めね」

杏子にとっては、初めて見る眺め。
圭は指を指す。

「あの辺りが、家だよ」
「………」

先を急ごう、と圭は歩く。
狩りの翌日だからか、
山はいつも以上に静まりかえっている。

岩場が見える。

いつだか、圭が狩りに来た場所。
あの時は家族のためにと来ていたのに。

「杏子」

圭は言う。

「ここで、待っていてくれるか。
 すぐ、戻ってくるから」
「分かったわ」

杏子が微笑む。

「これを」

身を守るため、と
圭は杏子に小刀を握らせる。

杏子は刀を受け取る際に、
圭の手を握り返す。

ほんの一瞬の事。

どこで、間違えたのだろう、と
圭は思う。

悟への、村人への反論だろうか。

鳥と話すことで疑われていると
気付くのが遅れた事だろうか。

圭が西一族の村へ帰ってきた事だろうか。

杏子との間に子どもを作ったことだろうか。

杏子の面倒を見ろと言われた時だろうか。

それとも、

圭が村を出て、
東一族の村の水辺で、杏子と出会ってしまった事だろうか。

あの時、出会わなければ。

「圭」

杏子が、言う。

「私、圭に出会えて良かったわ」
「……俺もだよ」

気がついたときにはもう、手は離れている。

「行くのでしょう。さぁ」

杏子が言い、圭は、今来た道へ振り返る。

「   」

呼ばれた気がして圭が振り返ると、
杏子は岩に腰掛けている。

「待っているから、気をつけてね」

圭は走り出す。
杏子は見えなくなった背中に言う。


「真都葉を、よろしくね」



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「水辺ノ夢」198

2017年04月14日 | 物語「水辺ノ夢」

その日。

杏子は起きる。
支度をする。

自身の身支度をし、朝食を作る。
真都葉のお昼ごはんも。

その匂いで、真都葉が目を覚ます。

「とう! あさだよ~」

真都葉はいつも通り、元気だ。
自分で飛び起き、そのまま、母親のいる台所へと行く。

「かあ、あさだよ~」
「おはよう、真都葉。ほら、卵焼きね」
「あさだよ~だまぉやきよ~」
「卵焼き、ね」

杏子は笑う。

真都葉は自分で着替えようと、奮闘している。

杏子は食卓を準備する。

料理を並べ、
皿を並べ、
飲みものを用意し、

真都葉が使っているスプーンを、見る。
見つめる。

「おはよう」

圭も支度を終え、居間へとやってくる。

「とう~。これ、ぬげないよ~」
「真都葉、順番にやらないと」
「とう~」

杏子は真都葉の服を準備する。
それも、そっと見つめる。

真都葉の支度が出来ると、朝食をとる。

朝食が終わると、杏子は食卓を片付ける。
出かける準備を、する。

「杏子、その服・・・」
「ああ、これ?」

杏子は、東一族の衣装を着ている。

棄てたのかと思っていた。
けれども、しまっていただけだったのか。

「久しぶりに」

杏子が云う。

「だって、誰かに会うわけじゃないんだものね」
「うん・・・」

「かあ!」

真都葉が色紙やおもちゃを抱えてやってくる。

「さわこいつくるの?」
「もうすぐよ」

真都葉は机に、それらを並べだす。
沢子と遊ぶつもりなのだろう。
やがて、
沢子がやってきて、杏子は準備してある食事を説明する。

「じゃあ真都葉」

圭が先に家を出る。
杏子は振り返り、真都葉を見る。

「行ってくるわね」
「かあ」
「なあに?」
「まつばもいきたいよー」
「今日は、真都葉はお留守番」
「かあ~」

杏子は、真都葉に云う。

「台所に夕ご飯が準備してあるの」
「ゆうごはん?」
「沢子と準備していてくれる?」

真都葉は少し、考える。
考えて、云う。

「まつば、おかあさんするね!」

そして、手を振る。

「とう、かあ。行ってらっしゃい!」
「行ってきます」
「かあー!」

真都葉はニコニコと、手を振る。

杏子は、・・・真都葉を抱きしめない。

扉が閉められる。
杏子はその扉を見る。

「杏子・・・」
「・・・・・・」

中から、
沢子に「遊ぼう!」と云っている、真都葉の声が聞こえる。

「真都葉・・・」

杏子が呟く。

圭は、杏子の後ろ姿を見る。
東一族に戻った、杏子の姿を。


杏子は、わかっているのだ。
圭も、わかっている。

杏子はもう、ここへは戻ってこない。


西一族から、杏子を棄てるよう
命じられたのだから。


「さあ、圭」

杏子が圭に向く。

「行きましょう」



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