TOBA-BLOG

TOBA2人のイラストと物語な毎日
現在は「続・夢幻章伝」掲載中。

2015年末

2015年12月29日 | イラスト
2015年の更新はこれが最期になります。
今年は「夢幻章伝」の連載年になりました。

一年おつきあい頂きありがとうございました。

まだまだ、色々な作品の連載が続きます。
来年もお越しいただければ幸いです。




アヅチ:めっちゃ寒い!!


ではでは
よいお年を~

TOBA by ともえ&ばしょ

「夢幻章伝」への10の質問

2015年12月25日 | 物語「夢幻章伝」

「夢幻章伝」

無事、1年連載で終了出来ました。
読んでくださった方々、本当にありがとうございました。

今回は、年末企画!
「夢幻章伝」への質問です(^^)



1)「夢幻章伝」の連載を終えて、一言どうぞ。

ともえ:終わった~!
    楽しかった~!

ばしょ:終わった……とみせかけて、実は……!!
    色々盛り込んで書けて、良かった♪



2)「夢幻章伝」をリメイクしてどうでした?

ともえ:へび呼ロイドは、原作では一緒に旅をしていないので
    会話部分では、ずいぶんとへび呼ロイドに助けられました(笑)
    リメイク夢幻は、3人称で統一したので
    会話がとにかく難しかったです。

ばしょ:このリメイクが楽しかった。
    大筋は元々の作品をなぞりながらだったんですが
    新キャラ・新舞台が盛りだくさんで
    世界観が広がりました。



3)リメイク「夢幻章伝」。これ、やりすぎたな~、は?

ともえ:登場キャラが多すぎたところ。
    収拾がつかなくて、たまに存在を忘れることも(^^;

ばしょ:時事ネタを盛り込みすぎたかも。
    また数年後見てから「うわぁあああ」ってなりそう。



4)アヅチ&マツバと云うキャラへの思い入れをどうぞ。

ともえ:アヅチもマツバも、原作に比べて
    元気&よくしゃべるキャラになったな~と。

ばしょ:しょっぱなからキャラ崩壊させてしまい
    申し訳なかったです。
    でも、リメイク前より2人が楽しそうなので
    良しとします。



5)サブキャラでお気に入りは。

ともえ:谷一族のトウノ。
    キャラ自体は、ばしょちが作りましたが、
    あんな性格にしたのはともえです。
    妄想が、いろいろ楽しい!

ばしょ:ぶっちぎりでアヅチ兄のモモヤです。
    書くのがとても楽~。



6)サブキャラで、苦手なのは。

ともえ:ロマニー。
    谷一族のキーリとキャラがかぶりすぎだったなぁ。
    リメイクでは、うまく動かせなくて残念。

ばしょ:タクトとクリミア。
    トウノとミィチカ。
    私的にキャラの立ち位置が似ているので
    差別化を図るのに苦労しました。
    よし書くぞー、頑張って書くぞーという
    気合いを入れてます。



7)このあたりで、まだまだ作品が書けそうな気がする~、は?

ともえ:砂一族の理容師さんのところ(笑)

ばしょ:モヤモヤモモヤのエピソード。



8)ギャーズンドコズンドコは、どうなったのでしょうか?

ともえ:懐中電灯で溶けて、流れて、水辺に漂っておる。
    (その水で生活している8一族・・・)

ばしょ:多分、きっと、
    今後の作品で再登場するはず。



9)新年から再開する水辺ノ夢に一言どうぞ。

ともえ:早く、リンク部分まで書き上げたい!

ばしょ:私からのスタートですが
    水辺→夢幻の時もそうでしたが
    違いすぎる空気感に早く慣れないと。

    開始早々1話から
    湶くんがリアクション芸人になりそうで
    ドキドキします。




10)安心してください。夢幻章伝は続きます!

ともえ:日の目を見ていない、「夢幻章伝」の続き作品があります!
    とは云っても、
    また、内容は変わると思いますが・・・(^^;
    赤子まで、たどりつくのかなぁ。

ばしょ:ストーリーの流れ的にどうしても
    水辺ノ夢の後になりますが
    早く書きたいという作品です。
    割とあちこちで置いてきたネタが
    ここで明かされます(ハードル上げとく)



以上

「夢幻章伝」への10の質問でした。





年明けからは
「水辺ノ夢」再開予定!

がんばります!
よろしくお願いいたします!!

「夢幻章伝」88

2015年12月22日 | 物語「夢幻章伝」

「ふ~、おいら達お腹いっぱい!!」

さて、場面はアヅチ一家の夕食へ。
豆ごはんや、豆グラタン
豆カレー等々の豆料理に
野菜やお肉が並ぶ。
数日ぶりの懐かし、南一族メニュー。

「まっちゃんも遠慮せずに食べてね」
「はい」(もぐもぐ)

ちなみに
マツバも夕食にお呼ばれしてます。

「ホント、今日はマツバが居てくれたら
 段取りよく済んだよな」

助かった、と
モモヤは食後の一杯(お茶)を
くぃっっと飲み上げる。

そう、収穫は終わった。
ただし、今日のノルマがという話。

収穫は、まだまだ
まだこれからも続く。

うーん。

「あ、それじゃあ、私はそろそろ」

立ち上がるマツバに
アヅチ姉は料理の残りをタッパーに詰める。

「もうこんな時間。
 ずいぶん引き留めちゃったわね
 今日はありがと」
「ほら、アヅチ送って行けよ」

モモヤに急かされ、
アヅチも立ち上がる。

「分かったよ。
 へび呼ロイド、お前も来い」

近所のマツバの家まで数百メートル。
とぼとぼと進む2人と1匹。

「なあへび呼ロイド。
 今回の旅、なんだけど」
「……私もそのことで」

「んんん?
 どうしたの2人とも?」

うん、
ええ、と
顔を見合わせるアヅチ&マツバ。

そして、覚悟を決めた顔で
へび呼ロイドにアヅチが言う。

「ぶっちゃけ。
 ウチの姉貴は……強いっ!!」

「せやな」

知っていると、頷くへび呼ロイド。

「魔法も武術も相当の腕前だ
 旅に連れて行くなら
 ……姉貴が最適だと思う」
「私もそう思うわ。
 私たちなんかよりずっと」

「ふたりとも」

へび呼ロイドは首を横に振る。

「おいら達2人がいいんだ。
 アヅチとマツバと一緒が良いんだよ」

むしろ、
あの、アヅチ姉をコントロール出来る自信もないし。

「ずっと一緒に旅をしてきた
 2人が良いんだよ。
 もう、他の人なんて考えられないね」

「「へび呼ロイド」」

じーん。
見つめ合う3人。
なんだか感動のシーンに。

こんなの前も一回あったな。

「よく言ったわね」

パチパチパチと拍手をしながら
物陰から現れるアヅチ姉。

「あ、姉貴!!?」

「戻って早速だけど
 もう旅立つようね」
「ええ」
「姉貴、その
 収穫のことだけど」

「おいおい」

更に物陰から現れるモモヤ。
みんな、スタンバイしていたのか。

「姉貴、そろそろアヅチにも
 ネタばらししても良いんじゃないのか」

「??」

「そうね、
 アヅチ、父さん達が出かけてるのを
 疑問に思わなかった?」

アヅチ一家は
両親と兄弟の5人家族です。

「そういや、居ないな」

「実は大型収穫機械を
 購入に行ったのよ!!」
「大枚をはたいてな!!」
「でも大丈夫、現在の収穫量的に考えると
 5年で元は取れる計算よ」
「これで我が家もオートメイション化だ」

えええええ、と絶句するアヅチ。

「……マジか」
「マジよ!!」
「マジダ!!」

なんだかんだで仲良いなこの姉弟。

そんな姉弟のやりとりを
じっと眺めるマツバ。
兄弟羨ましいのだろうか。

「まっちゃんも行くのね。
 でもいつでも帰ってきなさい
 ここはあなたのウチでもあるんだから」

マツバは
いや、ちゃんと我が家あるし、とか
思ったが、アヅチ姉の言葉なので反論せずに頷く。

「はい!!」

「お前達、体に気をつけるんだぞ」
「分かってる
 兄貴はいちいち気にし過ぎなんだよ」
「ああそう、これを持って行きなさい」

マツバはアヅチ姉の短刀を受け取る。

「これは?」
「これから先の戦いで
 きっと役に立つわ」

今後使えるかもしれないキーアイテムを貰い
手を振るアヅチ姉と
兄のモモヤに見送られながら
進むアヅチ&マツバ&へび呼ロイド。

ざっ!!ざっ!!と足下を踏みしめながら進む。

「ねぇ、アヅチ」
「ああ、マツバ」

お互い後ろは振り向けない。

「なんか、こう
 良い感じに見送られているものの」
「もう、夕食後で夜だし、
 今日ぐらいゆっくり寝たいな」

ふわふわと漂いながら
へび呼ロイドも言う。

「そうだね
 おいら達マツバの家族にも会いたいし」

うん。

くるり、と向き直る2人と一匹。

「じゃあ、俺達の冒険は!!」
「明日から続く!!」


ってことで。



夢幻章伝・完!!!!!







………完?

「夢幻章伝」87

2015年12月18日 | 物語「夢幻章伝」

「確認なのだけど、」

マツバは、へび呼ロイドを見る。

「あれは、あんたの同僚じゃないってことよね」
「あぁあ。うん。うんうん!」
「なら」

マツバは、バシッと、軍手を投げ棄てる。

「やつらが豆に付く前に、一層よ!」

なんか、害虫扱い。

「確かに、豆に付いてからじゃやりにくいもんな!」

アヅチも、バシッとカゴを下ろす。

「急いで駆除して、」
「収穫を終えるぞ!」

「おぉおお!」

うるうるへび呼ロイド。

「オイラたちのために、ふたりとも~」

ありがとう!
と、云っているへび呼ロイドの横で

ふふふ、と、モモヤ。

アヅチとマツバが、当たり前のように協力している。
たった数日間で、こんなにも!!

嬉しく思いながらも
モモヤは
水辺の周囲8一族にそれぞれ伝わるという、伝説の武器、
ハエ叩きを持つ。

「私が、軽い風の魔法であいつらを引き離すわ」
「俺は、強力な風の魔法で、あいつらを吹き飛ばす」

ふたりは頷き、同僚と云えるような云えないような物体に向く。

「「同僚もどき、覚悟!!」」

まずは、こちらに気をひかせるために物理攻撃から!

アヅチは針を取り出す。
迷わず、同僚もどきを狙う。

マツバは、棍を持つ。
迷わず、同僚もどきを打つ。

「ふたりとも、がんばれぇ~!」

へび呼ロイドは、ボンボン持って応援だ!

その横で
モモヤはモモヤで、近付いてきた同僚もどきをはたく。
(※あくまでも身を守っているだけです)

さらに、

その横では

腕を組み、つま先をパタパタさせ
明らかにイラついている、アヅチ姉。

「な・に・を、やっているのよ・・・」

はたから見れば
アヅチとマツバの作業は、ちまちましているのだろうか。

「そろそろ」
「吹き飛ばしね!」

アヅチとマツバは駆け寄り、魔法の態勢をとる。

これが

南一族式!

・・・ぎゅおぉおおおおおおおおおおお!!

激しい風。

吹き飛ぶ同僚もどき。

でも、なぜだか、豆(新種)は無事。

「・・・ん?」
「あれ・・・??」

アヅチとマツバはきょとん。

あっという間に静かになった畑を見渡し、
そして、お互いを見る。

そう。ふたりは、魔法発動前。

「「今の」」

「お前?」
「あんた?」

いえ。違います。

ふたりは、後方を見る。

そこに、魔法発動後と思われる、さっぱりとしたアヅチ姉。

「「・・・・・・」」
「お姉さま、すごいっ!!」

思わず、声を出したへび呼ロイドだが、

アヅチ姉は仁王立ちし、・・・キリッ!

「ちんたらしないで、さっさと全員で収穫!!」



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「夢幻章伝」86

2015年12月15日 | 物語「夢幻章伝」

「それにしても、
 広いよね~、南一族の畑って」

畑に向かいながらへび呼ロイドは
辺りを見回す。

「そりゃあ、南一族は
 農業で発展した一族だからな」

ふふん、と
嬉しそうに話すアヅチの兄モモヤは
前と後ろに収穫用のカゴを背負い、
更に手押し車まで押している。

「特に豆は
 南一族一押しの名産品で
 この時期は1ヶ月近く収穫が続くんだぞ」

ちなみに先日
モモヤが北一族の屋台で売っていたのは
今期一番収穫の豆です。

「時期をずらして植えているとはいえ
 畑の規模が他の村とは違うからな」

そう言うアヅチは
兄とほぼ同じ格好で畑に向かう。

「本気を出して、
 とりあえず、
 出来るだけ収穫を頑張れば」

ぶつぶつぶつぶつ。

そう、今後の旅立ちは
今日のアヅチのがんばり次第です。

「そうね、4人居るんだから
 畑1つは終わらせたい所ね」

マツバも頑張る。

「マツバ」
「何よ?」

アヅチは少し気まずげに言う。

「ウチの畑の収穫だから
 来なくて良かったのに」

ふん、と
マツバは軍手を引き締める。

「忙しい時に
 近所を手伝うのはいつもの事じゃない」

「……助かる」
「別に。
 私の家は農家じゃないから
 自分の家が忙しいとか無いし」

はわわわわ、と
そのやりとりを後ろで見ていたモモヤが
良い感じじゃん、と
隣を歩く姉に言う。

「アヅチ、なんだか
 旅で成長したよな」

兄は何だか嬉しい。

「何言ってるのよ。
 旅って言うか、数日の旅行だし、
 それにモモヤ、あんた」

じとっと刺さるような眼差しを向ける
アヅチ姉。

「彼女との関係がモヤモヤしている時に限って
 他人のこと応援するクセどうにかしなさいよ」

色々と重い一撃を食らい
地に膝をつく
モヤモヤモモヤ!!!

「おいら達
 ここで出会ったんだよね~」

それはさておき、
思い出にふけるへび呼ロイド。

「マツバに飛ばされたおいら達が
 豆を収穫しているアヅチにぶつかって」

あの時は同僚達の事で精一杯で
周りを見て回る余裕の無かったへび呼ロイド。

「それにしても、
 こんなに沢山の豆が並んでいて
 よく同僚達の餌食にならなかったよね~」

そう言えば、
今までの通過経路で
分子達の食物被害に遭わなかったのは
谷一族と南一族の村。

谷一族は
そう、あそこは、鉱物の村だから
仕方ないとして。

「不思議だよね~」

なんで、
ここだけ、
被害に遭わなかったのかな。

「おい、バカ
 フラグを立てるんじゃねぇ」

アヅチの心配が的中したのか
アヅチ姉が遠くの畑に何かを見つける。

「あれ?なにかしら?」

「え?なに?どこ?」

「あそこ、
 ユウジさん他と共同開発している
 新種の豆の畑よ!!」

「ユウジさんって誰?」

突然の固有名詞に戸惑うへび呼ロイド。

「村長、だ、よ」

復活したモモヤが答える。
村長と新種豆を共同開発する
アヅチの姉とは一体。

「こ、これは!!」

アヅチ達がその畑に駆け寄ると
そこにいたのは
同僚達と言えるような
言えないような。
なんか、黒い物体。

新種の豆を、狙っている。

「これはっ!!」

おののくへび呼ロイド。

「新章に繋がる際に現れる
 新種の敵!!??」

そして、

「実は今まで戦っていた敵は
(例えば、ギャーズンとかが)
 彼らの中ではもっとも最弱、とか」

「なんだってーーー!!」

怒りでわなわなと震えるアヅチ。

「どうでもいいが、
 このままじゃ
 収穫時間が更に短くなるじゃないか!!」

早く、豆を収穫せねば。


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