TOBA-BLOG

TOBA2人のイラストと物語な毎日
現在は「続・夢幻章伝」掲載中。

2020年末

2020年12月29日 | イラスト

あっという間の一年

TOBAブログにお越し頂きありがとうございました。

お休みの方、お仕事の方、
受験勉強でそれどころでは無いぜ~の方、
それぞれの年末をお過ごしかと思いますが

2021年が皆様にとって良い一年になりますように
よいお年を!!!!



年賀状とか、来年のカレンダーとかで
「あれ、今って20………何年だっけ?」状態になっている
TOBA、でした。


TOBA ともえ&ばしょ

「続・夢幻章伝」8

2020年12月25日 | 物語「続・夢幻章伝」
「走れ、んふふ~」

「んふ、白く~」

「軽く早く~」

「「ヘイ!!(拳を入れた大きめの声で)」」

「ジングルベー!(だんだん大きく)」
「ジングルベー!!(プレゼントほしいの気持ちを込めて!)」
「鈴が、」

「ストップストップストップー!!!」

「・・・・・・」
「・・・・・・」

「何よ」

ストップをかけて、へび呼ロイドはキコキコする。

「ふたりとも何何々!? 急に歌い出しちゃって!!」

「なぜって、」
「なぁ」

アヅチとマツバは、顔を見合わせる。

「年末は歌番組多いから歌っておかないと」

「クリスマスの方じゃない!!」

ツッコミながら、へび呼ロイドは再度キコキコ。

「年末って!? 歌番組って!? 何それ!」

ふたりは話を続ける。

「サンタさん来るかなぁ」
「あんた何もらうのよ」
「俺は、そうだな。畑仕事に耐えられる靴を」
「現実的ね!」
「お前は何だよ」
「まぁ、私も現実的かと思うけど」
「えっ、何々ー??」

へび呼ロイドも気になる。

「世界のディ●ニーラン●各3泊4日付き世界1周の旅」

「ふぉおおおおおおお!!!!?!?」

「の、チケット」

「細かい! チケット細かい!!」
「どこが現実的なのか!!」

「ま、サンタからもらえるとは思ってないわよ」

「だよな! お前の想像力!!」
「オイラどきどきだよ、心臓!!」

「ウォークラリーの商品でどうせもらえるだろうから」

「ふぉおおおおおおお!!!!?!?」

ハードルあげすぎ!
絶対ない!!

世の中はいろいろと、イベント真っ只中ではありますが、
とりあえず、西一族の村に到着しております。

「さぁ、早くスタンプを探しましょう!」
「やっぱりスタンプなんだね・・・」

一応、へび呼ロイドの同僚を探す旅です。

「そうよ、先ほどの言葉を思い出して」
「先ほどと云うと、東一族の偽飛び出せ小僧のことか?」
「違うわよ」
「なんだかんだと白色系の髪の男が嫌い?」
「それに伴い、」

西一族の村着
スタンプポン
いざ次の村へ

「まあ、うん。オイラ的に急ぐにこしたはないんだけど」
「とにかく、情報集めから行くか」
「どこに向かうべきかしら?」
「イベント(ウォークラリー)なんだから、案内所とかか?」

ふたりとへび呼ロイドは歩き出す。

西一族の村。
夢幻シリーズでは初登場です。

西一族は狩りを行う一族。
男女問わず狩りを行うため、狩りが出来ないと肩身が狭い。
白色系の髪色と瞳が特徴なので、黒髪の南一族ご一行は目立つよ。

そこへ、第1村人発見。

「さあ、声をかけてくるのよ、アヅチ!」
「俺かよ!」

マツバとへび呼ロイドが遠くで見守る中

「すいませーん」

アヅチ、第1村人に声をかける。

「案内所ってどこだ??」
「案内所?」

と、答えるのは、まごうとなき西一族。

「え? 誰?」
「南一族だけど」

突然現れた黒髪に警戒する、西一族の第1村人。

「水辺を回るウォークラリーのやつ」
「ああ。あれね」
「スタンプの場所知りたいんだけど」

かくかくしかじか。

「ふふ。いい感じね」
「アヅチ場所を聞き出せたかなぁ。・・・ん?」

振り返るへび呼ロイド。

誰か、後ろに立っている。

「めずらしい黒髪の人がいると思ったら」

「・・・・・・!!!」

「マツバ??」

「・・・・・・!!!」

「えっ、知り合い!? マツバ!?」

にこりと微笑む、西一族の第2村人。

マツバの様子を見ても、どうも知っている人らしい。

・・・・・・。
・・・・・・。

「マツバ!?」

「気になるところだろうけど」

マツバは、ふっ、と息を吐く。

「一旦、よいお年をー!!!」

「何それマツバー!!!!?」




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「続・夢幻章伝」7

2020年12月22日 | 物語「続・夢幻章伝」
やっと南一族の村を離れた
アヅマツ一行。

徒歩と馬車を使って、
移動する彼ら。

向かう先は西一族の村。

「うぐぐぐ」

向かいたくない、だが
先に進まねば
望む物は手に入らぬ。

そんな表情で歩みを進めるマツバ。

「別に、西一族の村、
 最後に回っても良いんだぜ」

アヅチが言うがマツバは首を横に振る。

「どうせ行かなきゃ行けないなら
 最初にぱぱっと終わらるわ!!」

マツバ、
避けて通れない時は
嫌な事を後回しにしない派。

「文章で言うと
 3行ぐらいで終わらせるわよ!!」

西一族の村、着!! 
スタンプ、ポン!!
いざ、次の村へ!!

みたいな。

「そんな事言ってると
 結構な尺をとる話になっちまうぞ」

つまり、フラグを立てるな、と。

「って言うか」

そもそも論をアヅチが唱える。
マツバは前回の旅といい、今回といい、
西一族の村を避けているが

「マツバお前の―――は――」

バッサバッサバッサ
ピューヒョロロロ

「だろ!!」

「えええええ、そうなの。
 オイラ初耳なんだけれど」

上空をトンビが横切った事により
肝心な部分の音声が途切れましたが
何か、マツバの大きな秘密が。

「うっさいわね。
 それは―――――――」

ビュフォオオオオオオオオ!!!

「って事よ」

ポリポリと頭をかくアヅチ。

「まぁ、そうっちゃそうだけど」
「そういうことよ」
「………奥が深いんだねぇ」

ああ、突然の突風が吹き、また音声が。

「奥が深いといえば
 あんたのお姉さんと、
 和菓子屋の人って何かあるの?」

そういえばさっき
姉ちゃん元気?的な事を聞かれていたアヅチ。

「おいら的には
 あの和菓子屋のお兄さんが
 アヅチのお姉さんに惚れてると見た」

「そうかしら」

マツバは異議を唱える。

「もう、そんなすったもんだは
 一度終えていて、
 昔付き合っていた頃はあるけれど、的な」

どうなのそのあたり、と
問われるアヅチであったが。

「………うん」

そして遠くを見る。

「俺にはよく分からない」

首を横に振るアヅチ。

「そもそも、村で誰と誰が付き合ってるとか
 結婚したとか言う話題が出たとき」

そんな時。

「みんなは、やっぱりね~、とか
 そうだと思ったよ、とか言うが
 俺はだいたい『そうだったのか!!??』って
 驚いている」

「そうね、あんたはそんな気がするわ」
「アヅチって人の恋愛とか全く持って
 興味なさそうだもんねぇ」

「結婚って、恋愛って、なんなんだろうな」

アヅチ!!どうした!!

「って兄貴が言っていた」

「うん」
「そう」

そういえば
彼女とモヤモヤしてるって言っていたな。
(前回、夢幻章伝86話参照)

「結婚はね、良くも悪くも、勢いよ!!!」

おお、マツバ。

「って言ってたわ」

こちらも聞いた話。

「結婚かぁ」

へび呼ロイドが言う。

「マツバはどんな人と結婚したいの~」
「………そうね」

急に女子会が始まる。

アヅチは
へび呼ロイド、オスなのかなメスなのかなと疑問に思うが、
へび部分にリボンついてるからメスかな、と
1人納得していた。

「なよっとしていて、いかにも頼りなさそうな、
 行動力もなくて、自分勝手で、優柔不断で」

「なんか、そんなやつ
 どこかで会ったような」
「北一族のタクト?谷一族のトウノ!?」
「いや、あいつら行動力ありすぎだろ、
 もっと他に、ええっと」

「自分じゃなにも決められないような」

「なんかな~、ここまで!!
 ここまで出かかってるんだけど」

アヅチはモヤモヤしている。

「白色系の髪と瞳の、
 そんな男はお断りだわ!!!!!!!!」

どーん!!!と
マツバはお断り宣言をする。

「ええっと、マツバ」

そこは、もう西一族の村。
の入り口。
つまり、西一族の民もちらほら居るわけで。

「マツバの好みは、うん、分かった。
 分かったけれど」

どうどう、とへび呼ロイドは
焦り始める。

なぜなら、西一族は皆、
白色系の髪と瞳。

「ここで、その宣言やめておこうか!!!」
「聞いたのはへび呼ロイドでしょう」
「そうだけどおおおお」

「あ、あいつか、
 東一族の偽・飛び出せ小僧。
 あ~、すっきりした」

アヅチは1人、
思い出してすっきりしている。



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「続・夢幻章伝」6

2020年12月18日 | 物語「続・夢幻章伝」
「それじゃあ、注意事項説明するぞー!」

和菓子屋の兄貴の言葉に
ほとんど店を出ていたアヅチとマツバは店内に戻る。

「なんかもう、スタートの流れかと!」

ノンノンノン、と、和菓子屋の兄貴は、指を振る。

「これだけの豪華賞品だ。大切なルールがある!」

南一族の威信にかけて!
清く正しく美しく!!

「学校の体育館に飾ってある言葉だな」

和菓子屋の兄貴は、こくりと頷く。

「大切なことはひとつだけ」

「「ごくり」」

「ずるをしてはならない!」

ぼっかーーーーん!!(雷が落ちた音)

「ずるを」
「してはならない!」

「よくあるのが、チーム参加だ」

「つまり?」

「二手に分かれて回ろうなんぞ思うなかれ!」

ぼっかーーーーん!!

「・・・・・・!!?」

アヅチとへび呼ロイドは、マツバを見る。

「今の音は!」
「マツバ! お前か!!」

「・・・・・・くっ」

マツバは顔をゆがませる。

「マツバが、そんなずるを!!」
「お前っ」

「ばれちゃ仕方ないわね!」

和菓子屋の兄貴が、マツバを制する。

「南一族は清く正しく美しく、だ!! アスカさんを見て見ろ!」

ここには、いないけど。

「あれほど、清く正(略)な人が他におろうか」

「親父は純粋だからなぁ」

BYアヅチ。

「マツバいったい何を考えているの!?」

へび呼ロイドは、首をキコキコする。

「私はただ・・・、」

マツバは首を振る。

「豪華賞品がほしかっただけ!!」

ぼっかーーーーん!!(3回目)

「マツ、」
「バ・・・!!」

「豪華賞品がほしくて、ずるをして何が悪いの!?」

「いや、だから、」

「豪華賞品は私のものよー!!!」

よーー!! よー!! よー!!(エコー)

「ふっ、気持ちは分かる」

和菓子屋の兄貴は頷く。

「うん、ただ。「私のもの」ってひっかかかるけどね」

へび呼ロイド遠い目。

「それに、西に行きたくなんか、なーい!!」

マツバ、再度の叫び。
人は、何かを並べて伝えたいとき、最後に云った方が本音だと云う。

「しかし忘れてはならない」

和菓子屋の兄貴は、試食を飛び出す。

「何事もスポーツマンシップ、そして、楽しむことを!!」

試食分を食べる。

「仕方ないわね」

マツバは息を吐く。

「お前・・・」

マツバは、アヅチを見る。
頷く。

「行きましょう!!」

心は決まった。
西へ!
西一族の村へ!!

「頑張って来いよ」

和菓子屋の兄貴は3人を、夕日を、見る。(今、朝だけど)

「「行ってきます!!」」

ついに!
今度こそ!!

冒険がはじまる!!

「あっ、そう云えば」

和菓子屋の兄貴は、アヅチに耳打ち。

「君のお姉さんは元気かな?」





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「続・夢幻章伝」5

2020年12月15日 | 物語「続・夢幻章伝」
風船を付けているへびが浮いている。
へび呼ロイドはそんな生き物。

ちなみに風船部分にもへび部分にも顔がある。

本体どっち?

アヅチとマツバはそれぞれに声をかける。

「よう、へび呼ロイド」
「久しぶりね」
「何だか随分長いこと会っていなかった様な」
「そうね、何か違う連載があっていて」
「五年ぶりぐらい?」

「それ、現実次元での話――――!!」

うおおお、とへび呼ロイドは叫ぶ。

「おいら達、昨日も会ってるからね!!!!!!」

そういう設定の様です。

「だいたいどっちの家も
 鍵かけられていて入れないし」

「そりゃあこのご時世
 戸締まりは大事よ」
「だいたい、ピンポンでも押せば良かったのに」

インターフォンあるのか、この世界。

「どっちの家も
 速攻電気消して寝ていたから!!!」

ちょっと遠慮していたみたいです。

「農家の朝は早いからな………(一話参照)」

まあまあ、とアヅチは
へび呼ロイドの肩を叩く(肩どこ?)

「悪かったって
 気を取り直して行こうぜ」
「そうね、早速向かいましょう」

「2人とも」

うん、ありがとう、と
へび呼ロイドは笑顔で頷く。

日当とか交通費とか
充実した福利厚生があるとは言え
へび呼ロイドの同僚を探す旅に
こんなに積極的に!!

「よし!!」
「到着ね!!」

そこは南一族の有名和菓子店。

「っておおおおおい!!!!」

ぼたもちが看板商品です。

「おやつよ!!」
「今日は八日だからな、
 割引デーで、売り切れる場合もあるんだぜ」
「まだひっぱっていたんかい、このネタ」

「おい、へび呼ロイド
 お前、俺の姉貴は知っているな」

「存じ上げております」

ごくり、とツバを飲み込むへび呼ロイド。

「あの姉貴がおやつでも、と
 小遣いを渡したんだ、
 それを買わずに出発することが出来ようか、いや出来ない(反語)」

「イエッサー!!」

へび呼ロイドも
この村のどこかに居るマジダに向かって敬礼する。

「「十個入りくださーい」」

たのもーう!!と
勢いよく店に入るアヅマツ御一行。

「はいよ~」

店主のお兄さんが袋に包んでくれるのを
待つ間、カウンター付近を見回す2人。

「あらこれ」

ふとマツバが一枚のチラシを手に取る。

「ああ、ウォークラリー大会の案内だよ」

密を避けるため中止になった運動会の代わりに
開催される事となった一大イベントの。

「うん?」

アヅチものぞき込み
チラシの内容を確認する。

「参加賞、これ、地味に欲しいな」
「まって、一等賞品凄くない!?」
「え、どんだけだよ」
「今どこの店舗を探しても品切れ中という」
「あれ!!」

(各自、自分の地味に欲しい物と、
 なかなか手に入らないレアものを想像して下さい)

「一等って何を持って!?」
「タイムが速かった人って事!?」
「これは、」
「参加するしか、ない」

「ねえ2人とも、
 同僚を捜す旅はぁああああ」

「いや、いやいやいや、
 これどうなってるんだ!?」
「ウォークラリーって、
 確かにそうだけど、ちょっと」

へび呼ロイドの嘆きにも耳を貸さず
慌て始めるアヅチ&マツバ。

なぜなら、ウォークラリー要項には
この様に記載されている。

『水辺各地のチェックポイントで
 台紙にスタンプを押してもらいましょう』

そして、チェックポイントを示す地図には
水辺周辺八一族の物が使用されている。

「範囲広すぎんだろ!!」
「参加者居るの?これ!?」

「ああ」

和菓子屋の兄ちゃんは答える。

「アスカさんとか、な」

「親父かよおおおおおお」

うおおお、と頭を抱えるアヅチ。

「一等は俺の物だって言ってたな」

「そういや農機具の買い付けで
 北一族の村に行ってるんだよな。
 既に攻略が始まっている、だと!?」

やばいぞアヅチ。
このままでは、一等がアスカの物に。

「負けてられないな、俺達も早速行くぞマツバ」
「ええ、ダッシュよダッシュ!!」

ぼたもち十個入りを手渡しながら
和菓子屋の兄ちゃんは
すっとスタンプを取り出す。

「それじゃあ、お二人さん
 参加決定だな!!」

ポポン!!

流れるような動きで押されるスタンプ。
南一族スタート地点はここだったのか。

「いっけええええええ」

「待って二人とも、
 おいらの同僚は!?」

「どうせまた水辺を回る旅だろ!!」
「ついでにちゃちゃっと済ませてあげるわよ」

「え?あ?そう?
 よかった~。
 え?よかったの、これ???」

飛び出すアヅチ&マツバ。
そして動揺しながらも後を追うへび呼ロイド。

そんな二人と一匹?の後ろ姿を見送りながら
和菓子屋の兄ちゃんこと
カイセイくんは呟くのであった。

「アスカさんなら
 家族であるアヅチが張り合う必要無くないか??」

まあ、そこは
男の意地と言うことで。


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