「走れ、んふふ~」
「んふ、白く~」
「軽く早く~」
「「ヘイ!!(拳を入れた大きめの声で)」」
「ジングルベー!(だんだん大きく)」
「ジングルベー!!(プレゼントほしいの気持ちを込めて!)」
「鈴が、」
「ストップストップストップー!!!」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「何よ」
ストップをかけて、へび呼ロイドはキコキコする。
「ふたりとも何何々!? 急に歌い出しちゃって!!」
「なぜって、」
「なぁ」
アヅチとマツバは、顔を見合わせる。
「年末は歌番組多いから歌っておかないと」
「クリスマスの方じゃない!!」
ツッコミながら、へび呼ロイドは再度キコキコ。
「年末って!? 歌番組って!? 何それ!」
ふたりは話を続ける。
「サンタさん来るかなぁ」
「あんた何もらうのよ」
「俺は、そうだな。畑仕事に耐えられる靴を」
「現実的ね!」
「お前は何だよ」
「まぁ、私も現実的かと思うけど」
「えっ、何々ー??」
へび呼ロイドも気になる。
「世界のディ●ニーラン●各3泊4日付き世界1周の旅」
「ふぉおおおおおおお!!!!?!?」
「の、チケット」
「細かい! チケット細かい!!」
「どこが現実的なのか!!」
「ま、サンタからもらえるとは思ってないわよ」
「だよな! お前の想像力!!」
「オイラどきどきだよ、心臓!!」
「ウォークラリーの商品でどうせもらえるだろうから」
「ふぉおおおおおおお!!!!?!?」
ハードルあげすぎ!
絶対ない!!
世の中はいろいろと、イベント真っ只中ではありますが、
とりあえず、西一族の村に到着しております。
「さぁ、早くスタンプを探しましょう!」
「やっぱりスタンプなんだね・・・」
一応、へび呼ロイドの同僚を探す旅です。
「そうよ、先ほどの言葉を思い出して」
「先ほどと云うと、東一族の偽飛び出せ小僧のことか?」
「違うわよ」
「なんだかんだと白色系の髪の男が嫌い?」
「それに伴い、」
西一族の村着
スタンプポン
いざ次の村へ
「まあ、うん。オイラ的に急ぐにこしたはないんだけど」
「とにかく、情報集めから行くか」
「どこに向かうべきかしら?」
「イベント(ウォークラリー)なんだから、案内所とかか?」
ふたりとへび呼ロイドは歩き出す。
西一族の村。
夢幻シリーズでは初登場です。
西一族は狩りを行う一族。
男女問わず狩りを行うため、狩りが出来ないと肩身が狭い。
白色系の髪色と瞳が特徴なので、黒髪の南一族ご一行は目立つよ。
そこへ、第1村人発見。
「さあ、声をかけてくるのよ、アヅチ!」
「俺かよ!」
マツバとへび呼ロイドが遠くで見守る中
「すいませーん」
アヅチ、第1村人に声をかける。
「案内所ってどこだ??」
「案内所?」
と、答えるのは、まごうとなき西一族。
「え? 誰?」
「南一族だけど」
突然現れた黒髪に警戒する、西一族の第1村人。
「水辺を回るウォークラリーのやつ」
「ああ。あれね」
「スタンプの場所知りたいんだけど」
かくかくしかじか。
「ふふ。いい感じね」
「アヅチ場所を聞き出せたかなぁ。・・・ん?」
振り返るへび呼ロイド。
誰か、後ろに立っている。
「めずらしい黒髪の人がいると思ったら」
「・・・・・・!!!」
「マツバ??」
「・・・・・・!!!」
「えっ、知り合い!? マツバ!?」
にこりと微笑む、西一族の第2村人。
マツバの様子を見ても、どうも知っている人らしい。
・・・・・・。
・・・・・・。
「マツバ!?」
「気になるところだろうけど」
マツバは、ふっ、と息を吐く。
「一旦、よいお年をー!!!」
「何それマツバー!!!!?」
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