鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2472回】 営業も設計もコーディネーターも現場監督も・・・

2017年10月06日 | 住宅コンサルタントとして
今も既にそうなっていますし、今後ますますそうなっていくのは、
ダサいところ、イケてないところに人は集まらない、ということです。

味は美味しいけれど、店内や食器のセンスが悪く、
店員もダサダサのお店には、新規のお客様は足を運ぼうとすらしなくなるでしょう。

味がまずかったら話になりませんが、味はまずまず。
それで店内のセンスが抜群であった方が、
いろんな人が集まってきてくれるお店になるでしょう。

これから出店する住宅会社は、店舗にしてもモデルハウスにしても
抜群のセンスあふれるようにつくっておかなくてはなりません。

しかしながら、頭の古い人は、この「センス良く」という言葉がピンと来ないんです。

「まあ、センスっていっても、人それぞれ、好みが違いますから・・・」
とか一般論を言って来たりするのですが、
あなたの好みなんてどうでも良いから、
どんなセンス、どんなデザインのお店に人が集まっているのか、
そこを押さえなくてはならない、ということが分かっていないんですね。

確かに好みは人それぞれで、あなた個人がどんなものを好きかは自由ですが、
住宅会社としてモデルハウスをつくったり、ショールームをOPENするのであれば、
多くのお客様から「ステキ!」「イケてる!」と思ってもらわないと意味が無いのです。

だから、他の人がどんなデザイン、どんなテイストを好きなのか?
今のトレンドは何か?
どんな素材をどのように使うと評価されるのか?

そういう部分に関心をもたなくてはならないのです。


センス良い空間をつくるには、色や素材の組み合わせに加え、
各部材やコーナー部分の収め方がポイントとなります。

階段まわりの笠木をどう収めたらかっこいいのか?

壁に棚板を取り付ける際に、どのような収め方をすればすっきりするのか?

窓まわりや建具もそうなのですが、こういう細部の細かなこだわりの積み重ねで
空間が洗練されるか否かが決まります。

このディテールの収め方について、意識が高くない人が結構多いのが、
実は住宅業界の問題点の一つだと思っています。

営業だけでなく、設計もコーディネーターも、ましてや監督ですら、
意識が低い人が多いのです。

海外のホテルに泊まる際、いつも家内が言う言葉が、

「なんで日本って、こういう収め方できないのかな?」

ということ。

圧倒的に勉強量が不足している人が多いよな、と感じてしまいます。


営業だろうが、設計だろうが、コーディネーターだろうが、現場監督だろうが、
もっとデザインを学び、ディテールを研究しないとお客様からそっぽを向かれる時代が、
すぐそこまで来ていると個人的に思っています。
コメント
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