鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2477回】 ポートランドで支持されまくっている本屋さん

2017年10月11日 | 住宅コンサルタントとして
日本では、本屋さんの数がすごい勢いで減っています。

その理由は、アマゾンに多くのお客様を奪われているから、と言われています。

アマゾンの本場、アメリカでは、アマゾンをはじめとするネット通販の影響により、
さまざまな小売店が苦戦しているのが現状です。

そういう状況にも関わらず、お客様から愛され、
売上も順調な本屋さんを視察させていただきました。

アテンドして下さった方いわく、
ポートランドの他の本屋さんと圧倒的に来場数が異なるとのこと。



POWELL’S BOOKSという本屋さんですが、
新書と並列して中古本も売っています。

在庫は何と100万冊以上。



でもお客様の心を掴んで離さないポイントは、
そういう表面的な部分ではないと感じました。

結局、POWELL’Sさんが大切にしていることは、
お客様とのつながりであり、接点を増やすことなんです。

そして心と心を通い合わせることなんです。

作家さんを招いてイベントを開催したり、
プロを招いての読み聞かせをやったり、
小さいお子さんに本を読む習慣を身に着けていただくよう、
お子様の読解力のレベルに合わせて本をチョイスできるような売り場をつくっていたり・・・。



スタッフさんの服には

「NEED HELP?」

と書かれたシールが貼られていて、しかも本当にスタッフさんの対応があたたかく、
あたたかい空気が店内から溢れ出ているんですね。

ネット通販は、検索のしやすさ、持って帰ることが不要など、
利便性を追求していますし、在庫数の上限はありません。

ですから、リアルな店舗は、そことは違う部分をお客様に理解してもらうように
商売の王道を追求するしかないのです。

お客様とのつながり、接点。
それらを増やすために、皆さんはどんな取り組みをしていますか?
コメント
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