鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2486回】 利益を出すには・・・

2017年10月20日 | 住宅コンサルタントとして
どれだけ良い家をつくる技術があったとしても、
どれだけお客様の心を掴むマーケティングができていたとしても、
どれだけ素晴らしい営業スキルがあったとしても、
最終的に利益が会社に残らなければ、会社を存続させていくことはできません。

これから住宅を扱う会社は、自社の世界観を発信し続けるために、
他の製造業と同じように投資が必要となります。

現在、かかっている経費以外に投資に回した分を回収していくためにも、
利益が確実に残るように業務を回し、経営していかなくてはなりません。

住宅事業を新規で立ち上げ、業界の悪しき風習に染まっていないクライアント様は、
大抵事業参入3年目で、売上高に対する経常利器を7~10%くらい出されています。

業務のまわし方もよく分からないので、正しい業務のまわし方をお伝えすると、
その通りに実行されるので、確実に利益を出されるのですね。

一方、古くから工務店業をやってきた、建築業界バリバリの考え方の会社は、
本当に粗利益率が低いですし、そもそも利益が残らないのです。

その理由はいくつかあるのですが、
その最大の要因は、着工前に仕様を全てお客様と決めないことにあるのです。

中小工務店さんに多いのが、着工し、工事が進みながら、お客様と仕様を決めていく、という手法。

だから工事を進めながら、発注し、収まりを考え、職人さんや業者さんと打合せをし、
無駄な時間がとめどなく流れていくのです。

工事を進めながらお客様と仕様を決めていく、ということこそ、
業界の悪しき風習の第一位ではないかと個人的に思っています。

これがいろんな方の仕事を増やし、打合せ回数や時間を増やし、
生産性を下げる最大のポイント。

だから着工前に全ての仕様を決める。
着工前に発注や業者さん、職人さんとの打合せを全て終わらせておくと、
劇的に業務が回るようになります。

こんな基本が出来ていない会社がまだまだ多い。
だから、生産性が上がらず、利益が出ず、業界で働く方の収入も上がりにくいのです。

業界を俯瞰して見ると、そこが改善するだけで、本当にかなり良くなると思っています。

皆さんの会社は、最後にちゃんと利益が出ていますか?
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