タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

そして誰も居なくなる

2020-03-20 20:41:15 | 産科
春休みだというのに、子供たちは人混みでの遊びは禁止でしょうか。
そういう時は、外遊びが良いのですよ。
家でゲームばかりしていてはいけないでしょう。
私も昨日は、兵庫県立フラワーセンターに行ってきました。
加西市は丹波篠山市や丹波市からも近いのです。
コープの会員証を見せると割引で入れますよ。

春だというのに、けっこう空いていました。
子供の姿はあまり見かけずに、 高齢のカップルが多かったです。
チューリップにはまだ早く、スイセンとケシの花が綺麗でしたよ。
後ろの樹々はメタセコイヤで、タマル産の景色と似ているではありませんか。
それもそのはずで、タマル産を設計する時に、このフラワーセンターの施設をお手本にしたのです。
タマル産の大まかな設計は、私がしたものなのですよ。
壁紙1枚から、廊下の幅、外観から調度品もすべてです。

今日は神戸の英(はなぶさ)ウィメンズクリニックの理事長から、 開院20周年の案内状が来ていました。
タマル産も昨年するべきでしたでしょうか、20周年のお祝いを。
そして昨日は、小野市の小野レディースクリニックの院長からも電話が有りましたよ。
昨日でお産はすべて終了したのだそうです。これからは不妊治療一筋ということでした。

ちょうど今から20年ほど前が、産婦人科で開業する最後の時だったのです。
英ウィメンズの塩谷先生や、小野の江見先生、亡くなられた馬岡先生、
私も含めてみな、25年ほど前に、京大で不妊治療に精を出していたメンバーなのですよ。
ですがそれ以後は、産婦人科開業医にとっては冬の時代とでも言うのでしょうか。
裁判が多くなって、新規に開業する産婦人科医はなくなり、
次に病院の産婦人科も次々と閉鎖され、
今では未熟児センターを持つ大病院しか残れない時代になりました。

日本の産婦人科医療は世界一安全で、99%安全と言えるでしょう。
ですが皆さんの望みは100%の安全ですから、そこまで期待されると誰も荷を負えないということです。

そして昨日、小野レディースさんも、分娩を終えられたというニュースには心が痛みます。
なぜ電話を頂いたかと言えば、残っている医療機器を差し上げましょうというものでしたよ。
今度ご挨拶に行くつもりですからね、これまでご苦労様でしたと。



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