写真は小さなお姉ちゃんとお兄ちゃん。
弟くんが生まれたのですよね。
ですが、もう退院になっちゃったね。
お姉ちゃんがとくにしっかりしていましたよ。
春は毎日のように、いろんな雑誌が送られてくるのですが、
今日のは、兵庫県産科婦人科学会の会報です。
若い頃は私もこの会で発表したりしていましたよ。
ざっと読んでいて興味を覚えたものに、神戸アドベンチスト病院のものが有りました。
しかもこの論文は、兵庫の学会賞をもらっているではありませんか。
どうもアドベンチストでは、分娩の半数が、硬膜外麻酔による無痛分娩のようですね。
私も麻酔科標榜医ですから、硬膜外麻酔も得意なのです。
ちなみにですが、普通の帝王切開の場合は、脊髄麻酔と言って、
背骨の中の、さらに脊髄という神経の束が走っている隙間に麻酔をするのです。
麻酔の針の穴から液体が浸み出すので、産後に頭が痛かったりするのですが、
硬膜外麻酔の場合は、その脊髄の外側に麻酔液を入れるため、
産後の頭痛は起こりません。
私は無痛分娩自体の経験は有りませんし、教科書的な知識だけなので、
この件は一般人と同じような立場で考えてみましょう。
無痛分娩は、フランスなどでも都会では主流のようですね。
ただしそれに反対の動きも有るのは言うまでもありません。
私の師と、勝手に呼んでいるミシェル・オダン先生は、自然なお産をさせてあげることで有名です。
それは、無痛分娩のような管理分娩とは真逆の考えから来ているのです。
前知識はそれくらいにして、アドベンチストの成績はどうだったのでしょうか?
無痛分娩群では、普通分娩群と比較して、
回旋異常の発生率、陣痛促進剤の使用率、吸引分娩の施行率のいずれも高く、
さらに分娩時間の延長がみられたそうです。
簡単に言えば、医学的な介入をしなかった方が、すっと生まれていたでしょうね、ということです。
ただし結論として結ばれているのは、
「痛みのない分娩を選択できることは、妊婦にとって大きな助けとなっている」
ということでしたよ。
ホントでしょうか?
一昨日、今日と赤ちゃんが生まれました。
生まれる前は、とっても騒いでいたのに、
その夜に回診に回った時のことです。
「さわいですみません、本当に感謝しています」みたいなことを言われていました。
騒ぐのなんて、まったく構わないのです。
そんなことより、苦労して赤ちゃんを産んだ、という自信が、その後の子育てに影響するのですよね。
まあ、私の考えは古いのかもしれませんね。
おそらく将来は、赤ちゃんも1人しか産まず、
しかも高齢になってからしか産まなくなるでしょうから、
無痛分娩は当たり前、もしくはいきなり帝王切開も当たり前、という世の中になることでしょう。
実際、諸外国ではそういう流れですから、日本でも時間の問題でしょう。
私もまったく無痛分娩を否定するものではありません。
中にはお産を非常に恐れている女性が居て、病的なことが有ります。
そういう場合は帝王切開よりは、無痛分娩の方がいいと、
他院を紹介したことも有りますからね。
だから適応を選べば、という前提付きで認めていけばいいことでしょう。
ただしタマル産には、苦労してでもちゃんと産みたい、という女性だけが来てくださいね。
連休は暦通りに外来診療を行っています。
祝日以外の土日も外来は開いていますからね。
もちろん連休中も予定日の方が何人も居られますから、陣痛ならいつでも来てくださいよ。
*******
孤独で、やるせなく、困難な立場で、
一番孤独な立場にいらっしゃるのが
神様なのです。
ですから神様は、
私たちの味方であり、協助してくださり、
同情してくださるということを
知らなければなりません。
レバレンド・ムーン
弟くんが生まれたのですよね。
ですが、もう退院になっちゃったね。
お姉ちゃんがとくにしっかりしていましたよ。
春は毎日のように、いろんな雑誌が送られてくるのですが、
今日のは、兵庫県産科婦人科学会の会報です。
若い頃は私もこの会で発表したりしていましたよ。
ざっと読んでいて興味を覚えたものに、神戸アドベンチスト病院のものが有りました。
しかもこの論文は、兵庫の学会賞をもらっているではありませんか。
どうもアドベンチストでは、分娩の半数が、硬膜外麻酔による無痛分娩のようですね。
私も麻酔科標榜医ですから、硬膜外麻酔も得意なのです。
ちなみにですが、普通の帝王切開の場合は、脊髄麻酔と言って、
背骨の中の、さらに脊髄という神経の束が走っている隙間に麻酔をするのです。
麻酔の針の穴から液体が浸み出すので、産後に頭が痛かったりするのですが、
硬膜外麻酔の場合は、その脊髄の外側に麻酔液を入れるため、
産後の頭痛は起こりません。
私は無痛分娩自体の経験は有りませんし、教科書的な知識だけなので、
この件は一般人と同じような立場で考えてみましょう。
無痛分娩は、フランスなどでも都会では主流のようですね。
ただしそれに反対の動きも有るのは言うまでもありません。
私の師と、勝手に呼んでいるミシェル・オダン先生は、自然なお産をさせてあげることで有名です。
それは、無痛分娩のような管理分娩とは真逆の考えから来ているのです。
前知識はそれくらいにして、アドベンチストの成績はどうだったのでしょうか?
無痛分娩群では、普通分娩群と比較して、
回旋異常の発生率、陣痛促進剤の使用率、吸引分娩の施行率のいずれも高く、
さらに分娩時間の延長がみられたそうです。
簡単に言えば、医学的な介入をしなかった方が、すっと生まれていたでしょうね、ということです。
ただし結論として結ばれているのは、
「痛みのない分娩を選択できることは、妊婦にとって大きな助けとなっている」
ということでしたよ。
ホントでしょうか?
一昨日、今日と赤ちゃんが生まれました。
生まれる前は、とっても騒いでいたのに、
その夜に回診に回った時のことです。
「さわいですみません、本当に感謝しています」みたいなことを言われていました。
騒ぐのなんて、まったく構わないのです。
そんなことより、苦労して赤ちゃんを産んだ、という自信が、その後の子育てに影響するのですよね。
まあ、私の考えは古いのかもしれませんね。
おそらく将来は、赤ちゃんも1人しか産まず、
しかも高齢になってからしか産まなくなるでしょうから、
無痛分娩は当たり前、もしくはいきなり帝王切開も当たり前、という世の中になることでしょう。
実際、諸外国ではそういう流れですから、日本でも時間の問題でしょう。
私もまったく無痛分娩を否定するものではありません。
中にはお産を非常に恐れている女性が居て、病的なことが有ります。
そういう場合は帝王切開よりは、無痛分娩の方がいいと、
他院を紹介したことも有りますからね。
だから適応を選べば、という前提付きで認めていけばいいことでしょう。
ただしタマル産には、苦労してでもちゃんと産みたい、という女性だけが来てくださいね。
連休は暦通りに外来診療を行っています。
祝日以外の土日も外来は開いていますからね。
もちろん連休中も予定日の方が何人も居られますから、陣痛ならいつでも来てくださいよ。
*******
孤独で、やるせなく、困難な立場で、
一番孤独な立場にいらっしゃるのが
神様なのです。
ですから神様は、
私たちの味方であり、協助してくださり、
同情してくださるということを
知らなければなりません。
レバレンド・ムーン