写真は今週、外来に来てくれたお兄ちゃんです。
2つじゃなくて、ピースだよね。
ところで赤ちゃんって、どっちを向いて生まれてくるか知っていますか?
頭位の場合を想像してください。
陣痛が始まる前は、お母さんの右か左を向いています。
この時、あごを胸に付けるように、引いています。
あごを引きつけることを第1回旋と医学用語では言います。
それが陣痛が来てお産が進むと、お母さんのお尻の方に向かって、
90度、回転するのです。これが第2回旋。
そして最後に頭のてっぺんが見えてくると、
今度はあごを胸から離して、そっくり変えるようにして生まれてきます。
これが第3回旋です。
ちょうどネジ穴とネジみたいな関係になっているのです。
たいていはこんな風に生まれてくるのですが、
中にはうまく回旋できない赤ちゃんもいるのです。
例えばへその緒が首に巻いている場合。
4人に1人が巻いているのですが、巻いていると、うまく顎を引きつけられません。
あごが上がってしまうのは第1回旋の異常ですが、
次の第2回旋もうまくいかなくなります。
だから逆に回って、お母さんのお腹の方を向いて生まれてくることがあるのです。
顔は前で、後頭部が後ろなので、後方後頭位という異常です。
こうなるとお産に時間がかかって、最悪、帝王切開や吸引分娩でしか産めません。
最近あった異常では、何人目だったかのお産で、
お母さんも骨盤が広かったので、
赤ちゃんが回らずに、そのままズボッと、真っ直ぐに生まれてきました。
骨盤が狭いだけではなくて、広すぎてもネジがうまく進まないのですね。
話は変わりますが、妊娠中は赤ちゃんはお母さんの右か左を向いていると言いました。
子宮は平べったいからなんです。
左に背中があれば第1胎向、右にあれば第2胎向です。
また胎盤は子宮の前の壁か、後ろの壁のどちらかにくっついていますから、
赤ちゃんは微妙に真横ではなくて、
横向きなんだけれど、ちょっと前向きと、
横向きだけれど、ちょっと後ろ向きの2つの場合があります。
このちょっと前向きが第1分類、ちょっと後ろ向きが第2分類と言います。
どう、むずかしくなってきたでしょ?
何が言いたいかというと、ちょっと後ろ向きに背中があれば、
第2分類なので、超音波検査の時に顔がよく見えるのです。
反対に第1分類なら超音波検査で顔が見えないのです。
そういう赤ちゃんは何回妊婦検診に来ても、顔を見せてくれないので、
お母さんが、なんだ、超音波検査ってこんなものか、と思ってしまうのですね。
フェイスブックはこちらhttp://www.facebook.com/tamarclinic
2つじゃなくて、ピースだよね。
ところで赤ちゃんって、どっちを向いて生まれてくるか知っていますか?
頭位の場合を想像してください。
陣痛が始まる前は、お母さんの右か左を向いています。
この時、あごを胸に付けるように、引いています。
あごを引きつけることを第1回旋と医学用語では言います。
それが陣痛が来てお産が進むと、お母さんのお尻の方に向かって、
90度、回転するのです。これが第2回旋。
そして最後に頭のてっぺんが見えてくると、
今度はあごを胸から離して、そっくり変えるようにして生まれてきます。
これが第3回旋です。
ちょうどネジ穴とネジみたいな関係になっているのです。
たいていはこんな風に生まれてくるのですが、
中にはうまく回旋できない赤ちゃんもいるのです。
例えばへその緒が首に巻いている場合。
4人に1人が巻いているのですが、巻いていると、うまく顎を引きつけられません。
あごが上がってしまうのは第1回旋の異常ですが、
次の第2回旋もうまくいかなくなります。
だから逆に回って、お母さんのお腹の方を向いて生まれてくることがあるのです。
顔は前で、後頭部が後ろなので、後方後頭位という異常です。
こうなるとお産に時間がかかって、最悪、帝王切開や吸引分娩でしか産めません。
最近あった異常では、何人目だったかのお産で、
お母さんも骨盤が広かったので、
赤ちゃんが回らずに、そのままズボッと、真っ直ぐに生まれてきました。
骨盤が狭いだけではなくて、広すぎてもネジがうまく進まないのですね。
話は変わりますが、妊娠中は赤ちゃんはお母さんの右か左を向いていると言いました。
子宮は平べったいからなんです。
左に背中があれば第1胎向、右にあれば第2胎向です。
また胎盤は子宮の前の壁か、後ろの壁のどちらかにくっついていますから、
赤ちゃんは微妙に真横ではなくて、
横向きなんだけれど、ちょっと前向きと、
横向きだけれど、ちょっと後ろ向きの2つの場合があります。
このちょっと前向きが第1分類、ちょっと後ろ向きが第2分類と言います。
どう、むずかしくなってきたでしょ?
何が言いたいかというと、ちょっと後ろ向きに背中があれば、
第2分類なので、超音波検査の時に顔がよく見えるのです。
反対に第1分類なら超音波検査で顔が見えないのです。
そういう赤ちゃんは何回妊婦検診に来ても、顔を見せてくれないので、
お母さんが、なんだ、超音波検査ってこんなものか、と思ってしまうのですね。
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