(有)花沢不動産

趣味の話など

たけるんの青春デンデケデケデケ…番外編4:S君のこと

2007-08-21 | 私のバンド歴
S君は私が初めて組んだバンドのドラマーでした。彼のDrは、オカズ
を入れればリズムが乱れるといった調子で、正直プレイヤー的才能に
は疑問符が付きましたが、私とは唯一ウマが合ったメンバーで、バンド
の自然消滅後も付き合いがありました。

ドラムの腕はほどほどでしたが、彼がタダ者ではないと思ったのは、
いわゆる電気ヲタの少年であったこと。真空管のオーディオアンプを
自作して結構イイ音で鳴らしてみせたり、ギターエフェクターのファズ
なんかもいとも簡単に作ってみせたり、彼には驚かされる事ばかり
でした。そう、彼は「青春デンデケ」でいうところの「しーさん」を、まさ
に地で行くようなヤツだったのです。(良家のお坊っちゃんではありま
せんでしたが)

彼が音楽に興味を持ったきっかけはYMOとのことで、彼はまだ世の中
にGeneral MIDI規格とかGUIのシーケンスソフトといったものが広まる
前(15年以上も昔)に既に、MS-DOSのPCと自作I/FによってRolandの
D-10に自動演奏させていたりしました。当時はこのように、ハードの
セッティングが気軽ではなく、しかもオール数値入力が必要だったこと
もあって、アマチュアにおける打ち込み音楽とは、ミュージシャンという
よりPCマニアがたしなむもの、というイメージが強かったと思います。
彼に私のMTRを貸してやったところ、打込みと自身のDr&Voで、高橋
幸宏の曲を吹き込んでいたようでした。なお、私はMTRを貸した代わり
に、D-10を長期借用し、以来すっかりRoland党員になってしまいました。

そんな彼に私が、「The Whoの”Live at Leeds”ってアルバム、すごく
イイよ」とすすめたところ、彼はハマッてしまったのか、ほどなくして
全アルバムを揃え、私よりもよっぽどWhoに詳しくなったりしました。
ちなみに、Whoを彼にすすめた当の私は、今もってアルバムを全て
持っているわけではありません(笑)

実は我々は工業系の学校の同級生でしたが、彼は材料工学科で、
なぜ電気工学科に行かなかったのか?とたずねたところ、第一志望
に受からなかったとのこと。そんな彼は、卒業後趣味と実益そのまま
に何と某有名音響機器メーカーに就職しました。しかも、本人の希望
通りにオーディオの設計に配属されたのは、材料工学科の出身として
は恐らく異例なことかと思います。
最近、その会社は経営不振で、他社との統合話が出るなど少々心配
でもありますが、ま、彼ならうまいことやっているものと信じております。
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