麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

空ゆく藍染めのこいのぼり

2008年09月11日 | 東演


 すっかり秋めいた空を泳ぐこいのぼりは、弊団の、百三十本目の本公演となる『空ゆく風のこいのぼり』の作者、藤井貴里彦さんの染めたものです。

 チラシに使われた藍染も、東演公式HPトップページの藍染も、彼の作品です。

 さて、その『空ゆく~』の稽古が今日から再開です。

 演出の磯村純氏が他の公演の本番を抱えていたり、猪志田篤役の星野が外部出演中だったりで、顔合わせ後少し時間を置いての、本格稽古開始である。

 4日の顔合わせでは、いきなりトップスピードで入ってきた能登(深海継道役)がいたかと思えば、ゆっくりドライブに入れて静かにブレーキを外す体で臨んだ南保(深海栄一郎役)や古田(岡野ひとえ役)がいて、それぞれの『こいのぼり』を見ることができた。
 さすがにベテランの笹山(日高孝吉役)、山田(岡野鈴子役)、溝口(日高加代役)には余裕があって、世界観を的確に掴む貫禄を感じたし、東演では二作目となる藤井作品の、前作『浄瑠璃の庭』を経験している酒田(薗田カスミ役)、小池(チーサオ)、原野(ひろとし)は、独特の藤井ワールドの“空気感”が自然と身についているように思われた。

 まあ、ゴルフと一緒で「あがってなんぼ」
 顔合わせは、あくまで顔合わせだ。

 藍染めの色が、生活の中で少しずつ色を変えていくように、稽古を重ねて、役それぞれの“青”を本番の舞台で輝かせてくれることを信じています。



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