にぎやかな天地
宮本輝
読売新聞に連載されていたもののようです。
和食バイトの店主が
「sympaさんコレ絶対楽しく読めると思う」
と貸してくれました。
ストーリーは、
日本の伝統的発酵食品を特集した
豪華本の作成という仕事を軸に
主人公がいろんな出会いと決断を通して
目に見えないいろいろな力を感じながら成長していく・・・
みたいな内容です。
抽象的過ぎてよくわからないと思いますが
主人公の32才の男性は
死んだおばあちゃんが糠床を持っていたことを思い出して
発酵食品の取材をするからには・・・・と
自分でも糠床を作り、
それに彼のお母さんが手を加えてたりして。
本の編集で忙しいときはメシ炊いて糠漬けと納豆で
食事を済ます日々。
篭りきりでめっちゃ体がドンヨリのはずなのに
なぜか体調がいいのは
発酵食品である糠付けと納豆のおかげだ・・・
みたいな件があり、それに感化されて
先日のヘルシーな家ごはんになったのでした。
実際この本は発酵食品がメインというよりは
身近にもありそうな人生の機微みたいなことがメインです。
バイト先の店主は
食品ネタっていうことも然ることながら
伝統的な技法で醤油や鰹節を作り続けている人たちの
仕事に対する姿勢を私に感じて欲しかったようです。
私の仕事がよくないって言うことじゃなくて、
医療の仕事を20年近くやっているのに
それに迷いがあって、
別の道(ワインとか)を探りながら未だ医療をやってる私に
「世の中には手に職も持たず、
これといった目標もなく
ただなんとなくサラリーマンやってる人もいっぱいるなかで
せっかく中学生とか高校生のときに決めた仕事について
それなりの腕も実績もあるんだから
それを続けていくことは
それなりの意味があるのではないか」
ということを考えて欲しかったのだそうです。
そういうことを考えてくれたり言ってくれたりする人って
なかなかいませんよね~。
だからなんとなく
バイト辞められないのかもしれません
いい本読ましていただきました