![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/ec/79e08971a80a9496e82ff00749a94344.jpg)
北欧フィンランドから届いた傑作新譜7インチ。D.M.R.でも初回入荷分が即座に完売になったため、再入荷を待ち望んでいた人も多いのではないでしょうか。僕自身、彼らのことは良く分からないので特に詳しい説明も出来ないのですが、クレジットを見る限りでは、どうやら女性ヴォーカル一人を含む6人組のバンドのよう。ちなみにリリースはTFCQの主要構成メンバーでもあるTeddy Rok Sevenのアルバムを発売したJupiterというレーベルからです。ありきたりな表現ですが、「北欧らしい」という形容が非常に良く似合う1枚で、少し翳りのあるサウンドに乗る透明感に満ちたヴォーカルが印象的。両面共に内容良いですが、やはり個人的にはB-1のLike Father Like Sonが白眉。あのTwo Banks Of Fourの傑作One Dayを、もう少し北欧寄りにシフトしたような独特の雰囲気が抜群ですね。全体を包むノスタルジックなアコーディオンの音色が肝となって、独特の退廃的な世界観を築き上げることに成功しています。サビでのメロディーの込み上げ具合も素晴らしい。きちんとクラブ・ミュージックを通過してきた人なら、誰でもきっと一瞬で耳を奪われるはず。また、A-1のタイトル曲も、どことなくアシッド・ジャズ前夜のネオアコ的な匂いを持つ名曲。ニューウェイブが生んだ奇跡のフェイク・ジャズ・バンド、Kalimaの現代版と言ってしまっては少し言い過ぎでしょうか。TFCQの面々の作品にも通じるジャケットの雰囲気もまた素敵。i tunesでダウンロードすることも可能ですが、是非7インチというパッケージできちんと持っていたくなる作品です。少しずつ日が伸びてきたとは言え、まだまだ寒い日が続くこのシーズン。こんな曲を聴きながら長い夜を過ごすのも良いものです。オススメ盤。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます