80年代のニューウェーブ~ネオ・アコースティック期に一世を風靡したEverything But The Girlによる94年のアルバム。たまたま行ったカフェにてかかっていたアルバムが妙に良くて、思わず店員に流れている曲のことを聞いてみたらこれでした。彼らの通算7枚目のアルバムになるそう。この盤の次回作からドラムンベースに傾倒していくことになる彼らですが、嵐の前の静けさとでもいうか、本作は原点に立ち返ったかのようなアコースティックな一枚に仕上がっています。どちらかというとEBTGの作品と言うより、Ben WattとTracy Thornそれぞれのソロ作の雰囲気に近い感じ。しかしながら、時代はアシッド・ジャズ真っ只中ということで、アコースティックな中にもその要素が若干見え隠れしていたりもするのが面白いです。特にアシッド・ジャズのエッセンスをうまい具合に昇華したM-2、Troubled Mindという曲が出色。基本的にはとても静かな曲なのですが、ボッサ調のビートがグルーヴィーで、聴いていると自然と胸が躍る一曲です。コーラスが美しいサビも素晴らしい。こういう曲はクラブで聴くのには向かないかもしれませんが、カフェでまったりと聴くには最適ですね。あまり話題に上がらない90年代のEBTGですが、ひそかにこういう盤も存在するのだから侮れません。まだまだ世界には僕の知らない音楽がたくさんあるなと思い知らされました。
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