
1989年にリリースされたネオアコ隠れ名盤。スリランカ出身のギタリスト兼シンガーによる1stにして、同時に彼女の遺作となってしまったアルバムです。彼女はこのアルバムをリリースして間もなく病気で亡くなってしまったよう。数年前にSunaga t Experienceがカヴァーして話題になったA-2、No Reason No Rhymeが収録されているアルバムと言えばぴんと来る人もいるかもしれませんね。彼女によるオリジナル・ヴァージョンはわりと緩めでフルートが綺麗なボッサ・テイストの曲です。須永ヴァージョンと聴き比べるのも面白いかもしれません。家でのんびり聴くならば僕はこちらのオリジナルの方がのんびりしていて好きですね。同タイプとしてB-1のI Need To Knowもネオアコ経由ボッサでなかなかの佳曲。ソウルフルでファンキーなB-2、Ticket-To-The-Moonも若干時代がかった雰囲気ながら、重厚なコーラスとフュージョン・ライクな間奏でのホーン・ソロが格好いいです。タフなベースラインが印象的なA-4のKymも良し。これと言ったキラー・トラックがあるわけではないですが、全体的にそつがなく流し聴きするには良いアルバムだと思います。ちなみに年代柄アナログは枚数が少なく、なかなか見かけない挙句にヨーロッパでは凄い値段で売っているそう。CDだとわりとネットなどで安くみかけるので、買ってみてもいいかもしれません。日本よりも海外での方が人気のあるアルバムです。
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