At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

Over You / Live Jays

2015-04-21 | Acid Jazz~UK Soul
先日までのデトロイトテクノ系レビューが一段落ついたので、今夜はまたまたコンピ収録曲ネタでも。90年代後半にMuroさんのDiggin'シリーズを聴きこんでいた方にはお馴染みと思われる1999年リリースのクラブ系イタリアン・ポップスです。調べても情報が少ないので詳細は分からないのですが、このLive Jays(ライヴ・ジェイズ)なるユニットは、P&C Sessionというコンビ名でプロデューサー・デュオとしても活動しているClaudio Caccini(クラウディオ・カッチーニ)とPiero De Iuliis(ピエロ・デ・リイス)の2人に女性シンガーのNadia Straccia(ナディア・ストラッチア)を加えたイタリア人3人組。そのメンバー構成から、なんとなく小室哲哉のglobeみたいな印象を受けるユニットです。本作ではアカペラやダブを含めた同曲のミックス違いが4曲収録。A面に収録されたDancing Session Mixはいかにも六本木的な典型的ユーロ・ハウスとなっており正直駄作なのですが、BPMを抑えたB面のOveracted Versionが明け方系ユーロR&Bの大傑作に仕上がっており、その筋では昔から人気の高い一曲です。爽やかで高揚感に満ちながらもどこか翳りのあるそのサウンドは、日本人ならきっと誰しも琴線に触れるものがあるはず。僕のコンピを実際に聴いて頂いた方はお分かりと思いますが、ユーロ圏AORの流れに混ぜても違和感なく溶け込み、かつアクセントとしてもしっかりと機能するので、R&B~UK Soul系のリスナーのみならず、AORファンにも是非聴いてみてもらいたい一曲です。ちなみにシングルは12インチ・オンリーでCDはリリースされていないものの、肝となるOveracted Versionは何故か当時Avexからリリースされていた六本木系ダンス・ミュージックのコンピレーションに収録されており、その気になればデジタル音源で聴くことも可能。このコンピシリーズは山ほど出ているみたいですが、少しネットで調べればどの作品に収められているかは分かると思うので、気になる人は是非探してみてください。

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