At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

The Latin Taste / Il Trio Di Romano Mussolini

2008-02-15 | Contemporary Jazz
例のムッソリーニ宰相の息子さん、ロマーノが自身のプライベート・レーベルに残した非常にHard To Findな一枚。そんな知る人ぞ知る秘蔵盤が「ついに」と言うか「ようやく」と言うか、突然ここに来て500枚限定でアナログ再発されてしまいました。今回のタイミングでの再発は賛否両論あるのでしょうが、どちらかと言うと中身よりも希少性が原因で中古市場でも高騰していたアルバムなので、個人的にこの再発仕事は大いに大歓迎。そもそも純ジャズと言うよりライブラリー的な内容の一枚ですし、正直なところ6桁出しても手に入れたいと言う程の作品ではなかったものの、数千円で手に入るなら別に買っておいて損はないかと思います。A-4のVersiliana SambaがSunaga t Experienceによるカバー曲の元ネタとして話題ですが、この盤の個人的本命はA-1のMedidation。どこまでも晴れ渡る澄み切った空をバックに聴きたい、軽やかなイタリアン・チネ・ボッサの名演です。元々はジョビンの作品ですが、ここではそれをヨーロピアン・サントラ~ライブラリーっぽさ満点にカヴァー。例えるならば、あのトロバヨーリのジェラシーをサニー・サイドにシフトした感じとでも言ったところでしょうか。おそらくサバービアな雰囲気が好きな人ならば絶対好きです。またA面のラテンな雰囲気から一転して、B面はグッと大人っぽいスウィング・ジャズでこちらもなかなか。プレスの関係か若干音が割れてしまっているのが気になるところではありますが、エリントンをカヴァーしたB-3のDrop Me Of Harlemなどアーバン・ライクで良い雰囲気です。温かいサックスの音色が気持ちいB-4のConfirmationも悪くないですね。いわゆる本格派ジャズしか受け付けないようなタイプの人には内容的にオススメ出来ませんが、ライブラリーやサントラに代表されるヨーロッパのレア・グルーヴが好きな人はチェックしてみても良いかもしれません。結構な数が日本に入ってきているようですが、一度売切れてしまうと多分次に見つけるのは難しくなってしまうと思うので、気になった方は素直に新譜のうちに手に入れましょう。

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2 コメント

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Unknown (zazi)
2008-02-15 21:59:01
はやっ。

明日、引取予定デス。
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Unknown (管理人)
2008-02-16 01:35:13
>zaziさん

たまたま仕事帰りに渋谷D.M.R.に寄ってたら置いてあったもんで・・・(^o^;

ユニオンにはまだ入ってなかったみたいですが。
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