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【米の車中生活者が住宅に住める可能性はますます低くなっていき…】金価格1グラム1万円を超えたことの意味⑧

2023-09-19 22:09:16 | アメリカ
前回からの続き)

 前述のように、日本日銀異次元緩和」(長短金利操作付き量的質的金融緩和)でもたらされた円安ドル高でジャパンマネーの対外貸付力が大きく削がれたせいで、アメリカは「アキレス腱」(「他国」・・・というか、日本に頼るほかない国家的な弱点)である「金利」(上昇・米国債価格暴落)リスクが顕在化したため、これを防ぐために「自国」・・・の不動産を裏打ちにしてマネーを刷らざるを得なくなりました。であれば、永遠の経常赤字国(対外債務を増やし続ける国)である、かの国・・・の不動産価格が「どのみち」下がらない(上がる以外にない)のはもっともでしょう。その結果、「分断」が生じ、そして深化していくのも当然です・・・って、それはこちらの記事等にも書いたように、不動産を持つ者と持たざる者との格差が埋めがたいほどに拡がる、ということ・・・

 そのあたりの例をひとつ、最近のネット記事から引用しましょう。先日のAFPの記事は、米カリフォルニア州において車中生活者が増加している現状を伝えています。それによると、同州には全米のホームレスの3分の1が集中しているところ、キャンピングカー、トレーラーハウス、そして乗用車を住居代わりにする人々の数もどんどん増えています。もちろん、彼ら彼女らは好きで車中生活を選んだわけではありません。不動産や家賃といった住宅費が高すぎて住めないので、自家用車を家代わりにせざるを得なくなっている、という次第。実際、ロサンゼルスの中間層が暮らすエリアの1か月あたりの家賃は2~3000ドルに達しているそうな。そして、こうした住居費の高騰問題は全米に及んでいて、2021年に収入の半分以上を住宅費に費やした人は2007年(ってサブプライムローンバブルが極大になった年)に比べても25%も増えた、との由・・・

 この報道からも、アメリカでは、いかに不動産か、がはっきり分かるというものです。この点、追い打ちをかけるようですが、これら米「ホームレス」が安価な住居に入ることができる可能性は極めて小さい・・・というより、むしろ同価格は今後ますます上がり、加えてガソリン代や食費といった生活コストも高まっていき・・・となる可能性の方がずっと高いはず・・・って、このコースしか進みようがないからです、日本(=強い)のサポートが大きく失われてしまった以上は。であれば、米社会はいっそう分裂し、国家としての一体感も薄らいで、やがて・・・といったアブナイ将来が見えています。なので同州の車中生活者には、いまのうちにテキサス州に移住することを個人的には強く勧めますよ・・・って、カリフォルニアではちょっとね・・・

 そんな、すっかりハマって(ハメられて)?何かと手遅れな印象が強いアメリカですが、それでも自助努力で立ち直れる余地がほんのちょっぴりある(・・・かも?)と指摘しておきましょう。それは・・・公的住宅整備などに充てる財政資金を確保・・・するために軍事費を大幅にリストラすること、です・・・

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