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【インフレから逃れるべく独立しようという動きが…ってテキサスあたりが?】内戦で自壊に向かうしかない?アメリカ⑥

2022-11-21 20:33:05 | アメリカ
前回からの続き)

 15日、米ドナルド・トランプ前大統領が2024年の次期大統領選挙に出馬する意向を表明しました。まあ同氏支持者らはうれしいでしょうが、前述そして以前のこちらの記事に書いたことから、トランプ氏を含めた誰が大統領になろうがアメリカはインフレに向かう以外にないというところで絶対に?変わりません。であれば、(とくに共和党支持層に多いと推測される)インフレ弱者らはいっそう厳しい経済状況に追い詰められるとともに、それを投票行動等では変えられない―――トランプ氏ら政治家が(インフレから自分たちを守ってくれる)救世主になり得ない―――ことが明らかになることの絶望感・無力感も加わることで・・・って、その結果起こることは、やはり・・・と悲観的にならざるを得ません。

 ここでアメリカが何ともトホホに思えるのが・・・そうして内乱・内戦・・・に近いくらいの混乱等の果てに、(トランプ氏の一枚看板?である)MAGA(Make America Great Again)とか和解や再生みたいな希望を感じさせる方向がまったく見いだせないことでしょう。まあ・・・上述のように、かの国はインフレ高進をけっして止められないうえ、こうして国が乱れたらさらにインフレがヒドくなるから、大多数の人々にとってはこのようにお先真っ暗?なのは当然です。とはいっても、このままではイカンから何とかしないと、といった動きが生じるような気もします。でもそれは、アメリカの国家としての一体感を再び取り戻す・・・とかとは真逆の、国家の「分断」が目に見えるかたち・・・って、利害が一致するグループなりが連邦国家から出ていこう、といったアクションなのかも・・・

 そのあたりで個人的に注目しているのが、一部の州が米連邦から分離独立を図ろうとすること・・・ってテキサス州あたりが、です。なぜテキサス?ですが・・・同州は「WTI(West Texas Intermediate:米原油先物市場における代表的油種)」に象徴されるように、全米50州のうちで最大のエネルギー産出州だからです。現に、USEIAによれば、同州の全米における産出シェア(2021年)は原油が43%、天然ガスは25%といずれもトップで、十分に産油国として自立できる規模感です。であれば、かの州民が、アメリカが恒常的な「モノ>カネ」(≒真性インフレ)な国になっていくしかないなか、他州と一緒にインフレでジリ貧になるくらいなら、自分たちがしこたま有する、そのモノ・・・の代表である原油・天然ガスの利益を自分たちだけで分かち合うべく独立しよう、と考えても不思議ではないでしょう・・・

 もっとも、実際には同州の独立は・・・そうされたら大打撃の米連邦国家がこれをけっして認めようとしないことなどから、きわめて困難でしょう。が、テキサスあたりにそんな気配がちょっとでも生じただけで、これまた米インフレは加速してしまうでしょう・・・ってそれでアメリカの国家としての弱体化がいっそう露わになるからですが・・・

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