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【ジャパンマネーが投資しやすい政策に転換を】高値掴み-円の現金に遠く及ばない外国企業の価値⑤

2019-11-25 00:00:01 | 日本

前回からの続き)

 今年7~9月期の四半期決算で大赤字を記録した「ソフトバンクグループ」ですが、このまま、いまのファンド事業(ソフトバンク・ヴィジョン・ファンド:SVF)による投資拡大路線?を修正しなければ、先述したように前途はさらに厳しいものになるように思えてなりません(?)。

 では同Gはどうするべきなのか、についても上記したとおりです。つまり、ここはいったん、SVFが投資したベンチャー企業の相当数を売却し、全運用資産に占める円のキャッシュの比率を高めること。これによって利益確定を図るとともに、将来が不透明な事業は思い切って損切りします。こうしたことは、こちらの記事に書いたことから推測されるように、本邦企業の多くがすでに行っているはずです。「せっかくの有望株をいま手放すなんてもったいないのでは」・・・って、大丈夫(?)、後でいくらでも買い戻しのチャンスは来ます(?)。今後、不可避の世界的なリスクオフ局面で、いま作っておいたの現ナマは大きく値上がりし、これに反比例するかたちで、とくに外国企業の価値は大きく下がるでしょう。そのときは、上記で手放した未公開株式を「この価格でいいから買い戻してくれー」と買い手の投資家の方から同Gのほうに頼み込んでくるでしょう(?)。

 逆にするべきではないのは、これまた上記したように、このタイミングでリスク投資、とりわけ外資買いを拡大すること。いまは過度の円安ドル高&資産バブルの末期であり、それらのプライスは為替面・価格面の双方から見て割高過ぎるためです。したがってこれらは結果として超~高値掴みとなり、同Gはいま以上の多額の含み損を抱えることになって、最悪の場合、資金繰り倒産のふちに立つのではないか(?)。なので、どうか同Gが「この価格でいいから買い取ってくれー」などと虎の子の携帯電話事業を外資?に売却せざるを得なくなる事態に追い込まれないよう、願うばかりです・・・

 本来、潤沢な資金を持つ本邦企業は、国内外への投資力が世界一のはず。したがって、日本の国家戦略としては、これらに自発的な投資を促すような政策が選択されるべきでしょうが、本ブログでいろいろ書いているように、いまはその投資力が意図的に抑圧されてしまっているといえます。よって各社は不本意ながらも(?)キャッシュで「巣ごもり」に入っているわけですが、なかには、こらえきれずにこうして「外」に出て行ってしまうところも出てくるわけです。もちろん、それで会社が傾いてもそれは経営者や株主や投資家の自己責任の範疇ですが、そう突き放してばかりもいられないでしょう。皆、本心では投資したくて仕方がない・・・のに政策で手かせ足かせがかけられているようなものだから・・・

 ホント、早く「やれやれ買い」ができるようになってほしいものですね・・・

(「高値掴み-円の現金に遠く及ばない外国企業の価値」おわり)

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