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【インフレを防げない点でFRBは日銀にかなわない】「令和」で最大の経済成長を遂げるのは「日本」だ⑤

2019-04-25 00:00:51 | 日本

前回からの続き)

 まもなく(って、そもそもはじめからだけれど?)アメリカは耐え切れなくなるでしょう、つまり金利の上昇に、ということです。先述のとおり、アメリカが大幅な経済成長を享受できたのは超低金利環境のおかげです。いっぽうで、これによって生じた資産バブルが超危険なスケールに膨張してしまい、これを恐怖した米FRBが現在、利上げを含む金融引き締めに取り組んでいるわけです。そうなると不動産とか株などの資産価額の上昇は抑えられ、そして当然、借金の利率も上がるから、個人消費は減退し・・・となります。本来ならアメリカは、ここは辛抱のしどころ、要するにこれらの痛みをぐっとこらえてバブル分を少しずつ抜いていかなくてはならない・・・のですが、時すでに超~遅し、つまりテーパリング(金融緩和縮小)のタイミングがあまりに遅すぎたので、これ以上金融引き締めを進めたらバブルは一挙に大爆発を起こして経済・金融恐慌は不可避・・・だから、やっぱり無理、で、量的緩和策(QE)再開となるのが誰の目にもはっきりしてきたわけです。これ、以前から本ブログでたとえているように、重篤なヤク中患者が禁断症状(金利上昇)に耐えられず、新たな麻薬(QE)に何度も手を伸ばすのと同じですね・・・(?)

 先日のこちらの記事でご紹介したように、米ドナルド・トランプ大統領もQEを待ち望んでいるかのようなツィートを発しました。これ上記の「たとえ」のとおりで「う~っ(金利上昇でローン返済金利も上がり、他方で株などの資産価額がじりじりと下がって)メッチャ苦しいんだけど!早く楽になれるヤク(QEマネー)をよこせ~!」みたいな米国民の喘ぎ声を代弁したものといえますね(?)。そのとおりだと思いますよトランプ大統領、そしてパウエルFRB議長、もう我慢の限界、貴国にはさらに大量の麻薬が必須みたいですよ~!?

 ところでこちらの記事、そして上記で、世界で唯一、日本日銀だけがアメリカの金利の操作―――より正確には、ドルの(他通貨や原油等に対する)価値を下げることなく米金利の上昇抑制―――が可能と書きました。けれどいくら何でも限度があるわけです。それ、あくまでもアメリカがそれなりにドル増刷を抑制できたうえでの話です。日銀が頑張った(無茶な緩和をした)以上にアメリカがこらえきれずにドルを吐き出してしまったら、いくら最強の中央銀行・日銀といえども対処は不可能、すなわちドルの減価を食い止めることはできないでしょう。別な言い方をすれば、たしかに米FRBは米国債などの爆買いで見た目の金利を一定程度コントロールすることはできるかもしれません(?)・・・が、日銀と違って、このとき同時にドル価値を守る力はない、つまりインフレ(≒実質金利のマイナス幅の拡大)を抑え込むことはできない、ということ。ちなみに麻薬(QE)に溺れた人は最後に心身破綻状態に堕ちる(制御不能のインフレ状態に堕ちる)わけで・・・

 そのあたりこそ、米FRBが日銀に及ばないところなのでしょうね・・・

(続く)

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