まあ第二の「Civil War」が起こる可能性はきわめて高いでしょうね。問題は・・・(「第一」のときと違って?)その収束の方向性がまったく見えないことでしょう・・・
こちらの記事を含め、本ブログではかなり前から、近い将来アメリカにおいては内戦・内乱の勃発は不可避、と予想していますが、ようやく(?)かの国の少なからぬ人々もそうした懸念を抱くようになってきたようです。実際、この8月に米調査会社YouGovと英エコノミスト誌が共同で実施した世論調査によれば、43%が今後10年以内に内戦(civil war)が起こりそうだ、と回答しています。これは・・・ようするに、国内が意見の相違・・・程度の生易しいものではなく「味方」と(武力をもってしてでも)打倒すべき「敵」とに完全に二分されてしまう・・・くらいにアメリカでは「分断」が深刻化していると人々が実感し始めたことの表れでしょう。
では、このアメリカの「分断」ですが、人々は何と何とに分かれて対立しているのでしょうか。人種(白人と非白人等)?、宗教(カトリックとプロテスタント等)?、はたまた支持政党(民主党支持者と共和党支持者等)?・・・って、後述するように、たしかにそれらもあるにはありますが、もっと明瞭なのは・・・「持てる者」と「持たざる者」との対立(対決?)でしょう。これ、もはや両者の歩み寄り・融和は不可能、武力衝突は時間の問題?・・・といえるくらいに先鋭化している、ということかと思います。
「そうだろうか。アメリカはずっと『前』から貧富差が大きいから、『いま』さら対立も分断もないのでは」そういうところも多少はありそうです。しかし、「前」と「いま」とを比べたら、やはり現在の格差のほうがどうしようもないくらいに―――政権交代みたいなソフトな?方法では絶対に是正されないくらいに―――大きくなりすぎてしまった、とみるべきでしょう・・・
ではでは、どうして「いま」のそれが絶望的にデカくなったのか(その元凶はいったい何か)?ですが・・・それは間違いなく(?)「インフレ(のせいで)」ということになります。ということは、現在の「持てる者」と「持たざる者」は、それぞれ「インフレでトクをする者」と「インフレでソンをする者」と言い換えることができそうですね・・・
「インフレでソンをするっていうのは分かるけれど、インフレでトクをする(潤う)って?」そうですね、常識的には(?)インフレは誰にとっても害悪・・・のように思えます。が、インフレはじつはありがたい金融環境になり得るわけです・・・っても借金ができる人々にとっては、ですが・・・