創価学会の信仰に功徳はあるか?

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443.日蓮宗勤行法式における禮仏偈文の由来

2018年05月05日 00時56分21秒 | 日蓮宗の文献、教学など
●帰依について

 日蓮遺文。
行道文庫、昭和定本、他 他多数あり。以下、行道文庫版より引用

四条金吾殿御返事(四条第五書)(梵音声書)
>則天皇后の御帰依ありしによりて諸宗肩をならべがたかりき

帰依については上記を参照のこと。
後日の記事で他にも記載できるかもしれません。

●禮仏偈の偈文の由来

 日蓮が奉請、奉送、禮仏偈をとなえる勤行法式をしていた資料は未確認です。
日蓮門下の関連文献から奉請、奉送、禮仏偈の発見はしていません。
但し、禮仏偈の偈文にかんしては、法華懴法と関連があります。

436番号記事
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日蓮宗聖典の禮仏偈を見ると、

我此道場如帝珠 十方三寶影現中 我身影現三寶前 頭面接足歸命禮
--------------

この偈文は法華懴法に出てきます。

法華懴法の遺文名と南無妙法蓮華経の2つの単語は日蓮遺文の当体義抄に出ています。

行道文庫 当体義抄 (原文漢文)
----------<ここから>----------
>故に妙法の名字を替へて止観と号して、一念三千、一心三観を修し給ひしなり。但し此等の大師等も南無妙法蓮華経と唱ふる事を自行真実の内証と思食されしなり。南岳大師の法華懺法に云く「南無妙法蓮華経」文。天台大師云く「南無平等大慧一乗妙法蓮華経」文。
----------<ここまで>----------

法華懴法自体が日蓮宗の勤行法式に似ている部分が存在します。

というわけで、以下のようにまとめられます。

●まとめ

 法華懴法に「我此道場如帝珠 十方三寶影現中 我身影現三寶前 頭面接足歸命禮」と記載。
法華懴法は現在の日蓮宗の勤行法式に類似。現代の学者やお坊さんが法華懴法をどう重要視し、どう考えているかは私も勉強不足で分かりません。

日蓮遺文では当体義抄に法華懴法の記載。
当体義抄は昭和定本で一巻に収録されており、一巻の遺文は真筆扱い。(最新の研究は未調査。)

現代の日蓮宗の勤行法式と日蓮さんの勤行が同一かは今の私には不明です。
しかし、偈文に関し日蓮遺文、当体義抄と南岳大師の法華懺法に辿れる。

創価などの正宗系教団で行う勤行が見劣りする点がよくわかると思います。

●参考リンク

著者紹介 | 天台寺門宗
----------<ここから>----------
この儀式には全く仏教音楽といってよい声明で、琵琶、琴等のはいった雅楽の伴奏で、唱えられる荘厳華麗な儀式で、御懺法講といわれ御白河法皇ー保元二年ー以来宮中に於ける重要な法会であったのであります。

当時天皇法皇の御前で公卿、殿上人が参加して紫宸殿、清涼殿、仙洞御所などで盛んに行なわれ僧侶も俗人も一緒に執り行なわれていました。
----------<ここまで>----------

紫宸殿だって。紫宸殿本尊と五座三座の矛盾は一体。(笑)

wikipediaより。
----------<ここから>----------
慧思(えし, 515年(延昌4年) - 577年(太建9年))は、中国の六朝末の僧。天台智顗の師であり、天台宗の二祖(龍樹を開祖とし第二祖を慧文、慧思を第三祖とする場合もある)とされる。
----------<ここまで>----------

南岳大師とは - コトバンク

以上

当体義抄は昭和定本で一巻の遺文は真筆扱い。

当体義抄は昭和定本で一巻に収録されており、一巻の遺文は真筆扱い。
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