正宗教学、学会教学に全く疑問がなく染まっている人が読んでも全くのムダです。
興味がある人は読んでみてくださいな。
犀角独歩さんの「五輪九字秘釈」に関するブログ記事を読んでいるとかなり高度でなかなかついていけません。(^^ゞ
それでも私レベルでも解ることを幾つか書いておきたいと思います。
気になったキーワードでネット検索すると面白いことが見つかります。
日蓮さんが書き写した五輪九字秘釈。
「五輪九字明秘密釈」が正式な名称らしく、書いた人は
正覚坊 覚鑁(しょうかくぼう・かくばん)上人(1095~1143)、平安時代後期に活躍した真言宗の高僧。
日蓮さんが生まれるちょっと前に亡くなっていますので一つ前の世代ですね。
そこで私が「五輪九字」や「覚鑁」諡号の「興教大師(こうぎょうだいし)」で検索するといくつか現代密教関連のPDFが見つかります。
いくつか読むと面白いことが分かります。
「五輪九字明秘密釈における往生について 本田隆仁」等々のPDF。
●まず共通点一つ目。成仏の成否の考え方について
真言宗らしく往生を説きます。
往生には順次往生、都率往生など細かく分かれているみたいです。
法華経に説かれる極楽往生と同じ往生の一つ。往生とは命終の後に浄土に生まれること。
往生は大乗仏教の中の成仏の方法論の一つ。
空海さんは都率往生した、ということになっているらしいです。
日蓮さんが死相で成仏しているか否かを述べています。(遺文はなんだったか忘れた。(^O^)ワーイ脱MC。脱創価。)
「五輪九字秘釈」では現身往生、順次往生が説明されているのだそうです。
平安時代後期、覚鑁さんによると次のようなテーマで書かれています。
”死相や死の状態で真言行者が往生しているのか、それとも念仏者が往生しているのかが問題だ。どちらもその全てが往生しているとは思えない。”
念仏の極楽往生と真言の都率往生の是非や優劣の議論があったようなのです。
覚鑁さんは議論することが無意味で地獄の因業とまで言っているようです。
理由は、都率往生の都率浄土も極楽往生の極楽浄土も共に真言密教の教理からみれば密厳浄土、ということらしいです。
要は同じだ、ということなんですかね?。
1.死相や死の状態で成仏の成否するのは日蓮さんだけでなく空海さんの時代から念仏や真言密教でも行われていた。
1.日蓮さんだけがお釈迦さんの真の弟子みたいな言い方をするのが正宗学会教学ですが、念仏や真言密教のお坊さんも一生かけて修行しお釈迦さんの弟子として、成仏や往生の成否がテーマになっていた、ということがわかります。
原始仏教から見ても現代人の常識から見ても死相や死の状態で成仏の成否するのは、現代では通用せず、もちろん無理があります。
日蓮さんは、日本一同に南妙法蓮華経と唱える事を望んでいましたが、当時の日本人というか日本仏教は日本一同にヤレ死相だ、ヤレ死の状態だと原始仏教からちょっと外れてしまってたんですね。もちろん中国の影響もあるでしょう。やっぱどの宗派も原始仏教から見れば新興宗教ですね。(笑)
●共通点二つ目。 思想や宗派の融合について
覚鑁さんの業績は「密教と念仏の融合」。
思想の融合と、覚鑁さんの業績結果としての「密教と念仏の融合」、これがどういう経緯(過程、順序など)でなされていったのかが、ちょっと気になります。
念仏がはやっていたので真言と念仏の争いになったようですし、覚鑁さんが念仏を取り入れる際に積極的か消極的かは私には不明瞭なのですがが、結果として覚鑁さんは真言に念仏を取り入れた。
私は、覚鑁さんが積極的に取り入れたのでは?という感想です。
日蓮さんが覚鑁さんのことをどう聞いていたか(積極的に取り入れた)どう思っていたかは私には想像がつきません。
1.真言を必死にやったのに往生(成仏)出来なかったら大変だ!という切実な問題なので、極楽往生できるよう念仏も唱えようという人が実際にいた。覚鑁さんの回りにいるお坊さん達が実際にそうだったようです。日蓮さんの生前にいたということ。
犀角独歩さんのmixi日記によると「『阿仏房御書』は、とことん密教の影響で書かれていた 2012年06月25日」ということらしいです。(1276年)建治二年三月十三日の遺文でいいのかな?
●共通点三つ目。 人生体験の共通点
覚鑁さんは空海さん以来と言われるほど頭のかなり良い人で高野山の改革を行おうとしたみたいですが、反対にあい高野山を追われた。
その後、晩年に「五輪九字秘釈」を著し「密教と念仏の融合」を果たしたらしい。
1.日蓮さんは覚鑁さんのことを知っていたのは間違いないでしょう。佐渡の法難にあった時、覚鑁さんのことを思い出したのかもしれません。
「五輪九字秘釈」が「密教と念仏の融合」なので当然といえば知っていて当然かも。
「顕教(法華経)と密教の融合」となる佐渡始顕曼荼羅(楊枝曼荼羅)(1273年 文永10年7月8日)楊枝曼荼羅(文永8年10月09日)を顕した?
密教の影響で書かれている遺文でどれが一番古いのだろうか?
☆感想
318番記事で紹介した密教にも文字曼荼羅があり、もしかしたら日蓮さんはこの曼荼羅を知っていたのかも、と書きました。
死相や死の状態で成仏の成否
「五輪九字秘釈」の「密教と念仏の融合」
密教にも文字曼荼羅
日蓮さんのすることには必ずといっていいほど前例がある、根拠があると言えそうです。
日蓮さんって真面目なんですね。
私は真面目、しっかりと文献による根拠を求める、という意味にですが、日蓮さんを見直しました。
密教系のPDFには日蓮遺文と共通なキーワードもたくさんあり、その中で天台系にないキーワードもあるのかもしれません。>誰かガンバ。(笑)
私から見たら詐欺師な戸田城聖氏、日顕氏や池田氏、正宗系信徒会員って嘘や誤魔化しばっかりで何時も読書しないし根拠がない。
学会系のHPで「 不動・愛染感見記 は偽物だぁぁぁ!偽物なんだぁぁぁ!!!」て書かれていますが破綻していますね。
その理由は不動・愛染感見記の筆跡が日蓮さん遺文の筆跡と似ていること等々、日蓮曼荼羅本尊に書かれる梵字、花押などなど。
ホント、教団都合っていうかクソ野郎どもですな。
日蓮さんや覚鑁さんのように一個人で宗派や思想、本尊などを混ぜた人って他にいるんでしょうか?>誰か。(独歩さん、FBIさん、日蓮法華の皆さんがいいのかな?、Libraさんでも誰でもOKっす。(^^)/)
日本人らしいといえばらしいですが、こうしたところに現代日本人の源流の一端がみえるのかもしれませんね。
FBIさんによると経典が中国訳された時点で中国の思想、宗教、風習が混じったらしい。
でもそれは、自然発生的で時間軸も幅が広く一個人じゃない。
一個人で意図して、とある時点で、というのが知りたい所。
脱MC出来るよう、できるだけテクニカルターム(専門用語)を書かないで記事を書きました。
PDFでは難解な仏教用語が満載ですけどね。(^^ゞ
真言や覚鑁さんの説明に誤記などがありましたらゴメンナサイ>真言系の皆さん。
密教の初心者本を数冊読んだだけなので、もし無知や失礼等があればお許し下さい。
真言など一般仏教から日蓮正宗系教団に行ってしまった人がこの記事を読んで、日蓮正宗系教団をやめるか一般仏教に戻ってくれたら嬉しく思います。
都率往生の都率という漢字なんですが、先に上げたPDFの記述に合わせました。兜率往生、兜率天と「兜率」とも書くみたいです。
五輪九字秘釈ではどっちなのかな?
以上。
興味がある人は読んでみてくださいな。
犀角独歩さんの「五輪九字秘釈」に関するブログ記事を読んでいるとかなり高度でなかなかついていけません。(^^ゞ
それでも私レベルでも解ることを幾つか書いておきたいと思います。
気になったキーワードでネット検索すると面白いことが見つかります。
日蓮さんが書き写した五輪九字秘釈。
「五輪九字明秘密釈」が正式な名称らしく、書いた人は
正覚坊 覚鑁(しょうかくぼう・かくばん)上人(1095~1143)、平安時代後期に活躍した真言宗の高僧。
日蓮さんが生まれるちょっと前に亡くなっていますので一つ前の世代ですね。
そこで私が「五輪九字」や「覚鑁」諡号の「興教大師(こうぎょうだいし)」で検索するといくつか現代密教関連のPDFが見つかります。
いくつか読むと面白いことが分かります。
「五輪九字明秘密釈における往生について 本田隆仁」等々のPDF。
●まず共通点一つ目。成仏の成否の考え方について
真言宗らしく往生を説きます。
往生には順次往生、都率往生など細かく分かれているみたいです。
法華経に説かれる極楽往生と同じ往生の一つ。往生とは命終の後に浄土に生まれること。
往生は大乗仏教の中の成仏の方法論の一つ。
空海さんは都率往生した、ということになっているらしいです。
日蓮さんが死相で成仏しているか否かを述べています。(遺文はなんだったか忘れた。(^O^)ワーイ脱MC。脱創価。)
「五輪九字秘釈」では現身往生、順次往生が説明されているのだそうです。
平安時代後期、覚鑁さんによると次のようなテーマで書かれています。
”死相や死の状態で真言行者が往生しているのか、それとも念仏者が往生しているのかが問題だ。どちらもその全てが往生しているとは思えない。”
念仏の極楽往生と真言の都率往生の是非や優劣の議論があったようなのです。
覚鑁さんは議論することが無意味で地獄の因業とまで言っているようです。
理由は、都率往生の都率浄土も極楽往生の極楽浄土も共に真言密教の教理からみれば密厳浄土、ということらしいです。
要は同じだ、ということなんですかね?。
1.死相や死の状態で成仏の成否するのは日蓮さんだけでなく空海さんの時代から念仏や真言密教でも行われていた。
1.日蓮さんだけがお釈迦さんの真の弟子みたいな言い方をするのが正宗学会教学ですが、念仏や真言密教のお坊さんも一生かけて修行しお釈迦さんの弟子として、成仏や往生の成否がテーマになっていた、ということがわかります。
原始仏教から見ても現代人の常識から見ても死相や死の状態で成仏の成否するのは、現代では通用せず、もちろん無理があります。
日蓮さんは、日本一同に南妙法蓮華経と唱える事を望んでいましたが、当時の日本人というか日本仏教は日本一同にヤレ死相だ、ヤレ死の状態だと原始仏教からちょっと外れてしまってたんですね。もちろん中国の影響もあるでしょう。やっぱどの宗派も原始仏教から見れば新興宗教ですね。(笑)
●共通点二つ目。 思想や宗派の融合について
覚鑁さんの業績は「密教と念仏の融合」。
思想の融合と、覚鑁さんの業績結果としての「密教と念仏の融合」、これがどういう経緯(過程、順序など)でなされていったのかが、ちょっと気になります。
念仏がはやっていたので真言と念仏の争いになったようですし、覚鑁さんが念仏を取り入れる際に積極的か消極的かは私には不明瞭なのですがが、結果として覚鑁さんは真言に念仏を取り入れた。
私は、覚鑁さんが積極的に取り入れたのでは?という感想です。
日蓮さんが覚鑁さんのことをどう聞いていたか(積極的に取り入れた)どう思っていたかは私には想像がつきません。
1.真言を必死にやったのに往生(成仏)出来なかったら大変だ!という切実な問題なので、極楽往生できるよう念仏も唱えようという人が実際にいた。覚鑁さんの回りにいるお坊さん達が実際にそうだったようです。日蓮さんの生前にいたということ。
犀角独歩さんのmixi日記によると「『阿仏房御書』は、とことん密教の影響で書かれていた 2012年06月25日」ということらしいです。(1276年)建治二年三月十三日の遺文でいいのかな?
●共通点三つ目。 人生体験の共通点
覚鑁さんは空海さん以来と言われるほど頭のかなり良い人で高野山の改革を行おうとしたみたいですが、反対にあい高野山を追われた。
その後、晩年に「五輪九字秘釈」を著し「密教と念仏の融合」を果たしたらしい。
1.日蓮さんは覚鑁さんのことを知っていたのは間違いないでしょう。佐渡の法難にあった時、覚鑁さんのことを思い出したのかもしれません。
「五輪九字秘釈」が「密教と念仏の融合」なので当然といえば知っていて当然かも。
「顕教(法華経)と密教の融合」となる
密教の影響で書かれている遺文でどれが一番古いのだろうか?
☆感想
318番記事で紹介した密教にも文字曼荼羅があり、もしかしたら日蓮さんはこの曼荼羅を知っていたのかも、と書きました。
死相や死の状態で成仏の成否
「五輪九字秘釈」の「密教と念仏の融合」
密教にも文字曼荼羅
日蓮さんのすることには必ずといっていいほど前例がある、根拠があると言えそうです。
日蓮さんって真面目なんですね。
私は真面目、しっかりと文献による根拠を求める、という意味にですが、日蓮さんを見直しました。
密教系のPDFには日蓮遺文と共通なキーワードもたくさんあり、その中で天台系にないキーワードもあるのかもしれません。>誰かガンバ。(笑)
私から見たら詐欺師な戸田城聖氏、日顕氏や池田氏、正宗系信徒会員って嘘や誤魔化しばっかりで何時も読書しないし根拠がない。
学会系のHPで「 不動・愛染感見記 は偽物だぁぁぁ!偽物なんだぁぁぁ!!!」て書かれていますが破綻していますね。
その理由は不動・愛染感見記の筆跡が日蓮さん遺文の筆跡と似ていること等々、日蓮曼荼羅本尊に書かれる梵字、花押などなど。
ホント、教団都合っていうかクソ野郎どもですな。
日蓮さんや覚鑁さんのように一個人で宗派や思想、本尊などを混ぜた人って他にいるんでしょうか?>誰か。(独歩さん、FBIさん、日蓮法華の皆さんがいいのかな?、Libraさんでも誰でもOKっす。(^^)/)
日本人らしいといえばらしいですが、こうしたところに現代日本人の源流の一端がみえるのかもしれませんね。
FBIさんによると経典が中国訳された時点で中国の思想、宗教、風習が混じったらしい。
でもそれは、自然発生的で時間軸も幅が広く一個人じゃない。
一個人で意図して、とある時点で、というのが知りたい所。
脱MC出来るよう、できるだけテクニカルターム(専門用語)を書かないで記事を書きました。
PDFでは難解な仏教用語が満載ですけどね。(^^ゞ
真言や覚鑁さんの説明に誤記などがありましたらゴメンナサイ>真言系の皆さん。
密教の初心者本を数冊読んだだけなので、もし無知や失礼等があればお許し下さい。
真言など一般仏教から日蓮正宗系教団に行ってしまった人がこの記事を読んで、日蓮正宗系教団をやめるか一般仏教に戻ってくれたら嬉しく思います。
都率往生の都率という漢字なんですが、先に上げたPDFの記述に合わせました。兜率往生、兜率天と「兜率」とも書くみたいです。
五輪九字秘釈ではどっちなのかな?
以上。