三島由紀夫は予言者である:哲学ニュースnwk
2012年12月21日19:00
三島由紀夫は予言者である
1:本当にあった怖い名無し:2012/08/15(水) 00:49:26.22 ID:7kSw+6RK0
このまま行ったら「日本」はなくなってしまうのではないかという感を日ましに深くする。
日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、
中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであろう。
われわれは戦後の日本が経済的繁栄にうつつを抜かし、
国の大本を忘れ、国民精神を失ひ、本を正さずして末に走り、
その場しのぎと偽善に陥り、自ら魂の空白状態へ落ち込んでゆくのを見た。
政治は矛盾の糊塗、自己の保身、権力欲、偽善にのみささがられ、
国家百年の大計は外国に委ね、敗戦の汚辱は払拭されずにただ
ごまかされ、日本人自ら日本の歴史と伝統を潰してゆくのを
歯噛みしながら見てゐなければならなかつた。
三島
2: 本当にあった怖い名無し:2012/08/15(水) 01:04:50.94 ID:7kSw+6RK0
三島由紀夫の遺言
在日朝鮮人問題語る
5: 本当にあった怖い名無し:2012/08/15(水) 10:15:05.44 ID:HGmgdRmi0
泰平無事が続くと、われわれはすぐ戦乱の思ひ出を忘れてしまひ、非常の事態のときに
男がどうあるべきかといふことを忘れてしまふ。金嬉老事件は小さな地方的な事件であるが、
日本もいつかあのやうな事件の非常に拡大された形で、われわれ全部が金嬉老の人質と
同じ身の上になるかもしれないのである。
三島由紀夫「若きサムラヒのための精神講話」より
6: 本当にあった怖い名無し:2012/08/15(水) 13:29:41.15 ID:7kSw+6RK0
日本の国土を実効支配されても何もできない日本人
三島の予言通りだ
三島は今の時代が見えてしまって
死をもって後世に伝えたいと思ったんだろう
賢い人間は死を選ぶんだよ
絶望してね
8: 本当にあった怖い名無し:2012/08/15(水) 21:21:39.34 ID:+FuP6CTm0
Q:あの戦争をどう呼ぶのが適切だと思ふか。
三島:大東亜戦争でいいぢやないか。歴史的事実なんだから。
太平洋戦争といふ人もあるが、私はゼッタイとらないね。日本の歴史にとつては大東亜戦争だよ。
戦争の名前くらゐ自分の国がつけたものを使つていいぢやないか。
Q:あの戦争をどう意味づけてゐるか。
三島:あの戦争の評価は、百年たたないとできないね。
いま侵略戦争だつたとかなんとかガチャガチャいつてもどうにもならん。
三島由紀夫「歴史的事実なんだ」より
Q:自衛隊が存在しなければ、日本は侵略されると思ひますか?
三島:もちろん侵略される。日本はこれまで、ただの一日でも、力に守られなかつた平和を持つたことがない。
侵略に対処するには力しかない。
三島由紀夫「これでいいのか日本の防衛」より
10: 本当にあった怖い名無し:2012/08/16(木) 00:18:58.09 ID:dJSL+fKwO
ゲゲゲの鬼太郎の原作読んでたら長編にこの人が出てきてビックリ
名前が三島由美夫だったけど
ねずみ男に木にされてたな
11: 本当にあった怖い名無し:2012/08/16(木) 13:19:37.22 ID:mrmKJAaa0
水木しげるさんは戦争で酷い目にあってるからねぇ
12: 本当にあった怖い名無し:2012/08/16(木) 20:25:51.94 ID:eEKVVBu90
でも水木しげるは、三島を擁護するような発言してますよ。
13: 本当にあった怖い名無し:2012/08/16(木) 20:30:53.15 ID:eEKVVBu90
水木しげるは、『コミック昭和史』(講談社)最終巻で、
当時の自衛官が三島の演説を聴かなかったのは
「戦後育ちばかりで、個人主義・享楽主義になっていたから」と言っている。
14: 本当にあった怖い名無し:2012/08/17(金) 09:53:07.73 ID:Y8ggyYEI0
自然な日本人になることだけが、今の日本人にとつて唯一の途であり、
その自然な日本人が、多少野蛮であつても少しも構はない。
これだけ精妙繊細な文化的伝統を確立した民族なら、
多少野蛮なところがなければ、衰亡してしまふ。
子供にはどんどんチャンバラをやらせるべきだし、おちよぼ口のPTA精神や、
青少年保護を名目にした家畜道徳に乗ぜられてはならない。
三島由紀夫「お茶漬ナショナリズム」より
15: 本当にあった怖い名無し:2012/08/17(金) 10:21:10.47 ID:NCW+5sR60
福沢諭吉こそ予言者
『脱亜論』の現代訳 福沢諭吉
日本の不幸は中国と朝鮮半島だ。
この二国の人々も日本人と同じく漢字文化圏に属し、
同じ古典を共有しているが、もともと人種的に異なるのか、教育に差があるのか、
日本との精神的隔たりはあまりにも大きい。
情報がこれほど早く行き来する時代にあって、近代文明や国際法について知りながら、
過去に拘り続ける中国・朝鮮の精神は千年前と違わない。
この近代文明のパワーゲームの時代に、教育といえば儒教を言い、
しかもそれは表面だけの知識であって、現実面では科学的真理を軽んじる態度ばかりか、
道徳的な退廃をももたらしており、たとえば国際的な紛争の場面でも
「悪いのはお前の方だ」と開き直って恥じることもない。
(中略)
もはや、この二国が国際的な常識を身につけることを期待してはならない。
「東アジア共同体」の一員としてその繁栄に
与ってくれるなどという幻想は捨てるべきである。
日本は、大陸や半島との関係を絶ち、先進国と共に進まなければならない。
ただ隣国だからという理由だけで特別な感情を持って接してはならない。
この二国に対しても、国際的な常識に従い、国際法に則って接すればよい。
悪友の悪事を見逃す者は、共に悪名を逃れ得ない。
私は気持ちにおいては「東アジア」の悪友と絶交するものである。
(明治18年(1885年)3月16日)
16: 本当にあった怖い名無し:2012/08/18(土) 09:37:13.31 ID:4p2IEjE90
Q――つぎに東南アジアについてちよつと聞きます。インドも中共との交戦の経験を持つ国ですが、東南アジアと
日本との最大の相違点は、中共の脅威を感じてゐるのと感じてゐない点にあると思ひますが。
三島:中共と国境を接してゐるといふ感じは、とても日本ではわからない。もし日本と中共とのあひだに国境があつて
向かう側に大砲が並んでたら、いまのんびりしてゐる連中でもすこしはきりつとするでせう。まあ海でへだてられて
ゐますからね。もつともいまぢや、海なんてものはたいして役に立たないんだけれど。ただ「見ぬもの清し」でせうな。
三島由紀夫「インドの印象」より
18: 本当にあった怖い名無し:2012/08/18(土) 09:54:23.73 ID:nHFEmRk20
アメリカ、欧州。その裏に潜む軍需産業、経済界、金融、銀行家。そこの戦略を抜きには語れまい。
周辺諸国に火種を蒔き、儲けを漁る人間。
周辺諸国に火種を蒔き、己の地位を揺るがんとする人間。
その者らが、すべての元凶である。
22: 本当にあった怖い名無し:2012/08/18(土) 14:55:08.29 ID:EgBQXP1U0
三島の本は最近読み始めたのだが、その中で彼が世の中の有り様を語る場面には、
まるで現在存命の評論家が、今現在の日本を語っている言葉ではないか?
とすら感じさせるものがあり、正直とても驚いた。
三島が予言者・・という表現はいかにもオカルティックだが、
三島は将来をかなり正確に見透す洞察力をもっていたように見受けられる。
そういう彼には、国家観を失った、悲惨な将来の日本のあり方がすっかりみえてしまって、
彼の繊細な心はそれにどうしても耐えきれず、
あのような道をたどることになったのではないか、と思っている。
今さらながら、本当に惜しい人をなくしたものだ・・・
24: 本当にあった怖い名無し:2012/08/20(月) 09:26:41.35 ID:+h8GOI6J0
三島:いま筋の通ったことをいえば、みんな右翼といわれる。だいたい、“右”というのは、ヨーロッパのことばでは
“正しい”という意味なんだから。(笑)
鶴田:ぼくはね、三島さん、民族祖国が基本であるという理(ことわり)ってものがちゃんとあると思うんです。
人間、この理をきちんと守っていけばまちがいない。
三島:そうなんだよ。きちんと自分のコトワリを守っていくことなんだよ。
三島由紀夫
鶴田浩二との対談「刺客と組長――男の盟約」より
28: 本当にあった怖い名無し:2012/08/24(金) 19:59:58.74 ID:OoVVtkqG0
剣を失へば詩は詩ではなくなり、詩を失へば剣は剣でなくなる……
こんな簡単なことに、明治以降の日本人は、その文明開化病のおかげで、久しく気づかなかつた。
大正以降の西欧的教養主義がこの病気に拍車をかけ、さらに戦後の偽善的な平和主義は、
文化のもつとも本質的なものを暗示するこの考へ方を、
異端の思想として抹殺するにいたつたのである。(中略)
以前から、終戦時における大東塾の集団自決が、
一体何を意味するかといふことは、私の念頭を離れなかつた。
神風連は攻撃であり、大東塾は身をつつしんだ自決である。
しかしこの二つの事件の背景の相違を考へると、いづれも同じ重さを持ち、
同じ思想の根から生れ、日本人の心性にもつとも深く根ざし、
同じ文化の本質的な問題に触れた行動であることが理解されたのであつた。
影山氏の「日本民族派の運動」を読む人は、かういふ氏の思想の根を知ることによつて、
さらに興趣を増すことと思はれる。
三島由紀夫「一貫不惑」より
29: 本当にあった怖い名無し:2012/08/24(金) 20:00:32.18 ID:OoVVtkqG0
氏はおそろしいほど実証的であり、歴史を正す一念において、博引旁証、及ばざるところがない。
忘れつぽい日本人から見ると、その点、却つて日本人離れがしてゐる。
実に皮肉なことだが、神風連の事件そのものが、純潔に自分の思想を守つて
抵抗するといふ徹底性の点で、却つて西欧人に理解されやすい
要素を含んでゐると思はれるのと、このことは照応してゐる。
西欧化した日本人が、西欧から学ばなかつた唯一のものこそ、
思想に対するこのやうな西欧人の態度なのである。(中略)
又、思想的立場を異にする花田清輝氏などに対しても、本書は公正な態度で、
さはやかな記述をしてをり、その点、思想上の敵に対して
卑劣な悪罵の限りをつくす一部の左翼人の著書とは対蹠的である。(中略)
昭和の文学史は、あまりに多くのイデオロギッシュな歪曲や、
眼界のせまい文壇人の文壇意識などによつて毒されてきた。
今後昭和の戦前戦中の文学について語る者は、必ず本書に目をとほすことなしには、
公正な目を養ふことができないであらう、と私は信ずる。
三島由紀夫「一貫不惑」より
37: 本当にあった怖い名無し:2012/09/01(土) 14:40:43.94 ID:CuUfstnm0
三島は戦前の日本と現代の日本とを繋ぐか細い糸だ。
日本とは世界史おいても稀有な歴史的遺物である。
現代の日本人にもそれを受け継いでいる者がいるということを、私は信じる。
39: 本当にあった怖い名無し:2012/09/05(水) 15:48:30.54 ID:8Gz34cS80
守るとは何か?
文化が文化を守ることはできず、言論で言論を守らうといふ企図は必ず失敗するか、
単に目こぼしをしてもらふかにすぎない。「守る」とはつねに剣の原理である。
守るといふ行為には、かくて必ず危険がつきまとひ、自己を守るのにすら自己放棄が必須になる。
平和を守るにはつねに暴力の用意が必要であり、
守る対象と守る行為との間には、永遠のパラドックスが存在するのである。
文化主義はこのパラドックスを回避して、自らの目をおほふ者だといへよう。
三島由紀夫「文化防衛論 何に対して文化を守るか」より
75: 本当にあった怖い名無し:2012/11/13(火) 11:15:18.14 ID:YBb6uqXc0
夏にわけても耐へ難いのは、パチンコ屋の騒音である。
かけつづけの客寄せのレコードが、拡声器から割れた不分明な音になつて
ひびくのはもとより、玉の入つたしるしの鈴音、玉の流れ落ちる音までつぶさにきこえる。
それは工場や何かの規則正しい騒音とちがつて、不規則な、焦燥をそそる、
たえず神経をおひやらかしてかかる音である。
三島由紀夫「水音」より
56: 本当にあった怖い名無し:2012/10/08(月) 21:19:29.08 ID:1fCHnB8B0
人間の生命とは不思議なもので、自分のためだけに生きて、
自分のためだけに死ぬというほど、人間は強くないんです。
というのは人間はなにか理想なり、なにかのためということを考えているのであって、
生きるのも自分のためだけに生きることにはすぐに飽きてしまうんです。
すると死ぬのも何かのためだということが必ず出てしまう。
それが昔いわれた大義というものです。
そして大義のために死ぬということが人間の最も華々しい、
あるいは英雄的な、あるいは立派な死にかただと考えられたわけです。
しかし、今は大義がない。
これは民主主義の政治形態というものは大義というものがいらない政治形態ですから、
当然なんですが、それでも心の中に自分を超える価値が認められなければ
生きていることすら無意味になるというような心理状態がないわけではない。
三島由紀夫
NHKインタビューより
31: 本当にあった怖い名無し:2012/08/26(日) 01:37:55.28 ID:DBgwgSir0
このスレ良スレ
転載元:http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1344959366
2012年12月21日19:00
三島由紀夫は予言者である
1:本当にあった怖い名無し:2012/08/15(水) 00:49:26.22 ID:7kSw+6RK0
このまま行ったら「日本」はなくなってしまうのではないかという感を日ましに深くする。
日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、
中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであろう。
われわれは戦後の日本が経済的繁栄にうつつを抜かし、
国の大本を忘れ、国民精神を失ひ、本を正さずして末に走り、
その場しのぎと偽善に陥り、自ら魂の空白状態へ落ち込んでゆくのを見た。
政治は矛盾の糊塗、自己の保身、権力欲、偽善にのみささがられ、
国家百年の大計は外国に委ね、敗戦の汚辱は払拭されずにただ
ごまかされ、日本人自ら日本の歴史と伝統を潰してゆくのを
歯噛みしながら見てゐなければならなかつた。
三島
2: 本当にあった怖い名無し:2012/08/15(水) 01:04:50.94 ID:7kSw+6RK0
三島由紀夫の遺言
在日朝鮮人問題語る
5: 本当にあった怖い名無し:2012/08/15(水) 10:15:05.44 ID:HGmgdRmi0
泰平無事が続くと、われわれはすぐ戦乱の思ひ出を忘れてしまひ、非常の事態のときに
男がどうあるべきかといふことを忘れてしまふ。金嬉老事件は小さな地方的な事件であるが、
日本もいつかあのやうな事件の非常に拡大された形で、われわれ全部が金嬉老の人質と
同じ身の上になるかもしれないのである。
三島由紀夫「若きサムラヒのための精神講話」より
6: 本当にあった怖い名無し:2012/08/15(水) 13:29:41.15 ID:7kSw+6RK0
日本の国土を実効支配されても何もできない日本人
三島の予言通りだ
三島は今の時代が見えてしまって
死をもって後世に伝えたいと思ったんだろう
賢い人間は死を選ぶんだよ
絶望してね
8: 本当にあった怖い名無し:2012/08/15(水) 21:21:39.34 ID:+FuP6CTm0
Q:あの戦争をどう呼ぶのが適切だと思ふか。
三島:大東亜戦争でいいぢやないか。歴史的事実なんだから。
太平洋戦争といふ人もあるが、私はゼッタイとらないね。日本の歴史にとつては大東亜戦争だよ。
戦争の名前くらゐ自分の国がつけたものを使つていいぢやないか。
Q:あの戦争をどう意味づけてゐるか。
三島:あの戦争の評価は、百年たたないとできないね。
いま侵略戦争だつたとかなんとかガチャガチャいつてもどうにもならん。
三島由紀夫「歴史的事実なんだ」より
Q:自衛隊が存在しなければ、日本は侵略されると思ひますか?
三島:もちろん侵略される。日本はこれまで、ただの一日でも、力に守られなかつた平和を持つたことがない。
侵略に対処するには力しかない。
三島由紀夫「これでいいのか日本の防衛」より
10: 本当にあった怖い名無し:2012/08/16(木) 00:18:58.09 ID:dJSL+fKwO
ゲゲゲの鬼太郎の原作読んでたら長編にこの人が出てきてビックリ
名前が三島由美夫だったけど
ねずみ男に木にされてたな
11: 本当にあった怖い名無し:2012/08/16(木) 13:19:37.22 ID:mrmKJAaa0
水木しげるさんは戦争で酷い目にあってるからねぇ
12: 本当にあった怖い名無し:2012/08/16(木) 20:25:51.94 ID:eEKVVBu90
でも水木しげるは、三島を擁護するような発言してますよ。
13: 本当にあった怖い名無し:2012/08/16(木) 20:30:53.15 ID:eEKVVBu90
水木しげるは、『コミック昭和史』(講談社)最終巻で、
当時の自衛官が三島の演説を聴かなかったのは
「戦後育ちばかりで、個人主義・享楽主義になっていたから」と言っている。
14: 本当にあった怖い名無し:2012/08/17(金) 09:53:07.73 ID:Y8ggyYEI0
自然な日本人になることだけが、今の日本人にとつて唯一の途であり、
その自然な日本人が、多少野蛮であつても少しも構はない。
これだけ精妙繊細な文化的伝統を確立した民族なら、
多少野蛮なところがなければ、衰亡してしまふ。
子供にはどんどんチャンバラをやらせるべきだし、おちよぼ口のPTA精神や、
青少年保護を名目にした家畜道徳に乗ぜられてはならない。
三島由紀夫「お茶漬ナショナリズム」より
15: 本当にあった怖い名無し:2012/08/17(金) 10:21:10.47 ID:NCW+5sR60
福沢諭吉こそ予言者
『脱亜論』の現代訳 福沢諭吉
日本の不幸は中国と朝鮮半島だ。
この二国の人々も日本人と同じく漢字文化圏に属し、
同じ古典を共有しているが、もともと人種的に異なるのか、教育に差があるのか、
日本との精神的隔たりはあまりにも大きい。
情報がこれほど早く行き来する時代にあって、近代文明や国際法について知りながら、
過去に拘り続ける中国・朝鮮の精神は千年前と違わない。
この近代文明のパワーゲームの時代に、教育といえば儒教を言い、
しかもそれは表面だけの知識であって、現実面では科学的真理を軽んじる態度ばかりか、
道徳的な退廃をももたらしており、たとえば国際的な紛争の場面でも
「悪いのはお前の方だ」と開き直って恥じることもない。
(中略)
もはや、この二国が国際的な常識を身につけることを期待してはならない。
「東アジア共同体」の一員としてその繁栄に
与ってくれるなどという幻想は捨てるべきである。
日本は、大陸や半島との関係を絶ち、先進国と共に進まなければならない。
ただ隣国だからという理由だけで特別な感情を持って接してはならない。
この二国に対しても、国際的な常識に従い、国際法に則って接すればよい。
悪友の悪事を見逃す者は、共に悪名を逃れ得ない。
私は気持ちにおいては「東アジア」の悪友と絶交するものである。
(明治18年(1885年)3月16日)
16: 本当にあった怖い名無し:2012/08/18(土) 09:37:13.31 ID:4p2IEjE90
Q――つぎに東南アジアについてちよつと聞きます。インドも中共との交戦の経験を持つ国ですが、東南アジアと
日本との最大の相違点は、中共の脅威を感じてゐるのと感じてゐない点にあると思ひますが。
三島:中共と国境を接してゐるといふ感じは、とても日本ではわからない。もし日本と中共とのあひだに国境があつて
向かう側に大砲が並んでたら、いまのんびりしてゐる連中でもすこしはきりつとするでせう。まあ海でへだてられて
ゐますからね。もつともいまぢや、海なんてものはたいして役に立たないんだけれど。ただ「見ぬもの清し」でせうな。
三島由紀夫「インドの印象」より
18: 本当にあった怖い名無し:2012/08/18(土) 09:54:23.73 ID:nHFEmRk20
アメリカ、欧州。その裏に潜む軍需産業、経済界、金融、銀行家。そこの戦略を抜きには語れまい。
周辺諸国に火種を蒔き、儲けを漁る人間。
周辺諸国に火種を蒔き、己の地位を揺るがんとする人間。
その者らが、すべての元凶である。
22: 本当にあった怖い名無し:2012/08/18(土) 14:55:08.29 ID:EgBQXP1U0
三島の本は最近読み始めたのだが、その中で彼が世の中の有り様を語る場面には、
まるで現在存命の評論家が、今現在の日本を語っている言葉ではないか?
とすら感じさせるものがあり、正直とても驚いた。
三島が予言者・・という表現はいかにもオカルティックだが、
三島は将来をかなり正確に見透す洞察力をもっていたように見受けられる。
そういう彼には、国家観を失った、悲惨な将来の日本のあり方がすっかりみえてしまって、
彼の繊細な心はそれにどうしても耐えきれず、
あのような道をたどることになったのではないか、と思っている。
今さらながら、本当に惜しい人をなくしたものだ・・・
24: 本当にあった怖い名無し:2012/08/20(月) 09:26:41.35 ID:+h8GOI6J0
三島:いま筋の通ったことをいえば、みんな右翼といわれる。だいたい、“右”というのは、ヨーロッパのことばでは
“正しい”という意味なんだから。(笑)
鶴田:ぼくはね、三島さん、民族祖国が基本であるという理(ことわり)ってものがちゃんとあると思うんです。
人間、この理をきちんと守っていけばまちがいない。
三島:そうなんだよ。きちんと自分のコトワリを守っていくことなんだよ。
三島由紀夫
鶴田浩二との対談「刺客と組長――男の盟約」より
28: 本当にあった怖い名無し:2012/08/24(金) 19:59:58.74 ID:OoVVtkqG0
剣を失へば詩は詩ではなくなり、詩を失へば剣は剣でなくなる……
こんな簡単なことに、明治以降の日本人は、その文明開化病のおかげで、久しく気づかなかつた。
大正以降の西欧的教養主義がこの病気に拍車をかけ、さらに戦後の偽善的な平和主義は、
文化のもつとも本質的なものを暗示するこの考へ方を、
異端の思想として抹殺するにいたつたのである。(中略)
以前から、終戦時における大東塾の集団自決が、
一体何を意味するかといふことは、私の念頭を離れなかつた。
神風連は攻撃であり、大東塾は身をつつしんだ自決である。
しかしこの二つの事件の背景の相違を考へると、いづれも同じ重さを持ち、
同じ思想の根から生れ、日本人の心性にもつとも深く根ざし、
同じ文化の本質的な問題に触れた行動であることが理解されたのであつた。
影山氏の「日本民族派の運動」を読む人は、かういふ氏の思想の根を知ることによつて、
さらに興趣を増すことと思はれる。
三島由紀夫「一貫不惑」より
29: 本当にあった怖い名無し:2012/08/24(金) 20:00:32.18 ID:OoVVtkqG0
氏はおそろしいほど実証的であり、歴史を正す一念において、博引旁証、及ばざるところがない。
忘れつぽい日本人から見ると、その点、却つて日本人離れがしてゐる。
実に皮肉なことだが、神風連の事件そのものが、純潔に自分の思想を守つて
抵抗するといふ徹底性の点で、却つて西欧人に理解されやすい
要素を含んでゐると思はれるのと、このことは照応してゐる。
西欧化した日本人が、西欧から学ばなかつた唯一のものこそ、
思想に対するこのやうな西欧人の態度なのである。(中略)
又、思想的立場を異にする花田清輝氏などに対しても、本書は公正な態度で、
さはやかな記述をしてをり、その点、思想上の敵に対して
卑劣な悪罵の限りをつくす一部の左翼人の著書とは対蹠的である。(中略)
昭和の文学史は、あまりに多くのイデオロギッシュな歪曲や、
眼界のせまい文壇人の文壇意識などによつて毒されてきた。
今後昭和の戦前戦中の文学について語る者は、必ず本書に目をとほすことなしには、
公正な目を養ふことができないであらう、と私は信ずる。
三島由紀夫「一貫不惑」より
37: 本当にあった怖い名無し:2012/09/01(土) 14:40:43.94 ID:CuUfstnm0
三島は戦前の日本と現代の日本とを繋ぐか細い糸だ。
日本とは世界史おいても稀有な歴史的遺物である。
現代の日本人にもそれを受け継いでいる者がいるということを、私は信じる。
39: 本当にあった怖い名無し:2012/09/05(水) 15:48:30.54 ID:8Gz34cS80
守るとは何か?
文化が文化を守ることはできず、言論で言論を守らうといふ企図は必ず失敗するか、
単に目こぼしをしてもらふかにすぎない。「守る」とはつねに剣の原理である。
守るといふ行為には、かくて必ず危険がつきまとひ、自己を守るのにすら自己放棄が必須になる。
平和を守るにはつねに暴力の用意が必要であり、
守る対象と守る行為との間には、永遠のパラドックスが存在するのである。
文化主義はこのパラドックスを回避して、自らの目をおほふ者だといへよう。
三島由紀夫「文化防衛論 何に対して文化を守るか」より
75: 本当にあった怖い名無し:2012/11/13(火) 11:15:18.14 ID:YBb6uqXc0
夏にわけても耐へ難いのは、パチンコ屋の騒音である。
かけつづけの客寄せのレコードが、拡声器から割れた不分明な音になつて
ひびくのはもとより、玉の入つたしるしの鈴音、玉の流れ落ちる音までつぶさにきこえる。
それは工場や何かの規則正しい騒音とちがつて、不規則な、焦燥をそそる、
たえず神経をおひやらかしてかかる音である。
三島由紀夫「水音」より
56: 本当にあった怖い名無し:2012/10/08(月) 21:19:29.08 ID:1fCHnB8B0
人間の生命とは不思議なもので、自分のためだけに生きて、
自分のためだけに死ぬというほど、人間は強くないんです。
というのは人間はなにか理想なり、なにかのためということを考えているのであって、
生きるのも自分のためだけに生きることにはすぐに飽きてしまうんです。
すると死ぬのも何かのためだということが必ず出てしまう。
それが昔いわれた大義というものです。
そして大義のために死ぬということが人間の最も華々しい、
あるいは英雄的な、あるいは立派な死にかただと考えられたわけです。
しかし、今は大義がない。
これは民主主義の政治形態というものは大義というものがいらない政治形態ですから、
当然なんですが、それでも心の中に自分を超える価値が認められなければ
生きていることすら無意味になるというような心理状態がないわけではない。
三島由紀夫
NHKインタビューより
31: 本当にあった怖い名無し:2012/08/26(日) 01:37:55.28 ID:DBgwgSir0
このスレ良スレ
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