analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

フォノイコの入力抵抗 その5 失敗の考察

2021-10-18 00:08:07 | PhfD‐3.2

入力抵抗をセレクターで切り替えて使うのは上手く行かなかったので考えてみる。

 

セレクターを付けたことによって接点が6か所、アースに使った単線10cmほどと同軸ケーブルが10cmほど追加になった。

これだけなのだがなんせミリボルト、実際にはマイクロボルトオーダーになると思われ影響が大きい。

セレクターの説明書にはDC6V1Aの時、5mΩとある。

単純比較はできないが、0.000005V:5μV(定格の100分の1)の時は、5mΩの抵抗値が5μΩ(千分の1)なると電流は千倍になる。

実際電圧降下(抵抗値)が幾らになるか分からないので値は出せないが、影響の大きさは想像できる。

 

 

 

それから負荷抵抗値なのだが、EMINENTの場合82Ωと思われ、フォノイコの入力抵抗が47kΩの時の296Ω(ターミネート抵抗無し)の方が音が良いと思う。

例外として、SYNERGYの負荷を10~50Ωと上限を設けてることがあるが、此処は置いておく。

カートリッジの出力電流がどのくらいになるか分からないが、EMINENTで0.3mA(最大)になるのかな?

実際にはこんなに出てなくてオームの法則が通じない世界が電圧増幅、なんて想像したがどうだろう。

抵抗値に対して信号が小さすぎるのではないか。

なんかフォノイコって難しいものに思えてきた。

もしかしたら電圧伝送の、出力インピーダンスは低く、入力インピーダンスは高く。の考えによるものなのか。

 

色々調べたが、最適負荷抵抗を明確に説明している物は見当たらなかった。

真空管とOPTの関係のように、ロー出しハイ受けの関係があるようだ。

もしかしたら電圧伝送の、出力インピーダンスは低く、入力インピーダンスは高く。の考えによるものなのか。

ただし、なぜかSYNERGYだけは上限の50Ωが規定されてる。stage202に繋いだ時には82Ωとなるのだが、これはいまいちだった。

 

 

 

 

とあるHPでは、昇圧トランスは一個ですべてのカートリッジを賄っているという。

この入力抵抗の切り替えでどうにでもなると。

やっと分かった気がした。

ただ、そうなると、どういうトランスを選ぶか。

巻線数の大きいものは低域が出るという。(直流抵抗が大きいものは私の好みに合わないかな?)

逆に小さいものは高域が伸びるとか。

「トランスの昇圧比は小さい方が良音が良い」と言うのもこの辺から来てるように思う。

鉄心によるノイズ?インダクタンス(遊動係数)?の影響。

この辺は聴いて見て判断、か。

 

 

 

 

 

 

反面、私はアンプに高純度銅線・最短距離配線を行ったことにより、各部の変更・変化がものすごくクローズアップされると思っている。

これはある意味私の求めたもの。

ソースの音をさらけ出す。

弊害としてアラも目立ってくる。

これについては覚悟してたので地道に潰していこうと思ってた。

中音がキツく聴こえるのもこれの所為だと思っている。

今までは聞こえなかっただけで、潜在的に存在してたものと思える。

 

20210930


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