analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

スピーカーのマスク~ぐだぐだと語る

2019-04-07 00:01:05 | DS‐3000

DS-3000に合皮を被せてから考え・聴き方が変わってしまった。

ホーンスピーカーに憧れる。しかし今となっては始める元気が無い。

ダイレクトラジエーションでどこまでホーンに近づけるか。

そんなことを考えながらやっている。

ホーンの良いところは、能率が良い事、そんな風に思う。

もちろんそれだけの理由では無いのかもしれない。使ったことが無いので分からない。

ドライバーが強力というのもあると思うが、振動板から発する横や上、下に行く音を真ん中方向に集める、そう考える。反響を寄せて出してるのにあんなに真面な音が出るのがちと不思議でもある。

そして音が浮き上がる。音離れが良い。なぜあんなホーンで反響した音がこんなに纏まるのか、不思議でならない。

一つの目標としてこれらを念頭に置いてチューニングしてきた。

 

今回、スピーカーに合皮を貼り付け、その音に近付いた、そんな風に思う。

スピーカーからの音離れが良くなった。音の純度が上がった。余計な音が無くなった。

ある意味ホーンに近付いたと思う。

もちろんプリ、パワーの調整が良いところまで行った、という前提がある。そしてセッティング。

それが有って、合皮。

ちょっと聴きは、痩せた音。以前、TAOCのインシュレーターを使い、音が痩せたことを思い出した。しかしあの時とは何か違う。あの時は、必要な音もそぎ落とす、今は余計なものをそぎ落とす、そんな感じ

今はCDばかりかけているが、高音質CDというのは豊かな響きの物、そう思っていたが、今聴くと素っ気ないのだが、詰まらない、寂しい、そんな感じがしない。

 

きっとバッフルに反射してた音を聴いてたのかと思う。

いま、思い出した。ビクターのSX-900spilitの音。こんな感じではなかったか。

こいつはDS-3000の発売が’84。’19の今やっと’95のSX-900spilitに近付いた。ってことは24年遅れてたということか?

冷静に考える。SX-900spilitはもう少し純な音だったと思う。嫌なメタリック感ではなく輝かしい?感じ。DS-3000は少し音色が乗っている。それでも一連のDS-シリーズとは一線を画している。音場、定位とかは過去の思い出を美化してるかのようで、SX-900spilitの方が上のような感じだ。やつは3ウェイの癖に価格が1.4倍程ある。

なんか仇みたいな言い方になった。しかし、SX-900spilit、オンキョーscepter5001は目標だ。scepterは聴いた事が無いのだが。

DIATONEのDS-2000HRはもう少し音色が乗っていた。

 

 

そうなんだ、金属的な音。これが無くなった。

もう少し紙臭いというか、濃い音色を求めてた。

八王子で聴いた、ユーロダインの音。紙臭いのだが、刺激的な音が一切しない。それでいてモニターライクな、音をすべて出している、そんな音。憧れた。

余計な音をすべて取り去るとあれが出るか、もしくはそれに近づける、そんな風に思っていた。

アンプ関係ではすべてやった。もう打つ手がない。そう思ってたところにスピーカーに着目した。

我ながらキセキな思い付き。

ヒントは雑誌に載ってた、ティールのSPに小さいタイルを沢山貼ってたもの。

さすがにアレは見た目に真似しようとは思わない。

そんで、合皮。

じゃあ、他のスピーカーにやったらどうなの?

DS-3000の様にはいかないと思う。

ユニットが違う。

SP-50なら・・・

ARなら・・・

NS-690Ⅲなら・・・

上手くいく気がしない。

 

以前マイソニックの松平さんにアドバイスをもらった。

余計な音は載せないようにする。音楽に入っていけない。

そういう事なの?

 

私の音楽の聴き方。

機器の性能が発揮されてるかどうか。

アンプとのインピーダンス、スピーカー等のセッティング。

それらにより能力が発揮されてるか。最近はそんな聴き方をしてる。

発揮されてればどんな音楽を聴いても楽しい。

その逆は・・・

音楽なんて何でもいいのか?いやいや、ある程度は好みもある。

昔は柔らかい音を目指してた。

その後は逆に硬い音。全部の音を出すときつい音になる、そう考えた。柔らかい音は、高域を落とした不完全な音。硬い音も突き詰めれば柔らかく聴こえる。

金管楽器の音は総じて鋭い。

そしてA-8713を使ってアンプを組みだした。

出る音は全部出す。

好みの音にチューニングはその後だ。

 

すべての音を出すために。正確に。

 

それを付き進めてきた結果が今の音。良くもめげずに来た。

目標の音がここにある。

途中、自分の目標の音は何だろう?見失った。しかし続けていれば到達するだろう、そう頭の片隅に、時々忘れたが、思い続けてきた。

間違って無かった。(と思う)

いま、次々にCDを掛けている。

調整が進むとソースなんて何でもいい。

千葉のお隣さんのアルッテク。

安いCDプレーヤーで掛けてた。

もっと高級なスピーカーでないと無理かと思ってた。

ジェービーエル

タノンイ

アルッテク

こいつらでないと出ないのか?絶望したこともあった。

個性で聴かせる名機たち。そいつらとは世界が違う。

無個性。音楽だけ鳴っている。

私のシステム、音質をどう説明するんだ?

退屈な音?特徴のない音?

つまらない音?いや、これは当てはまらない。

否定的な文言、これって最高の誉め言葉じゃないの。


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