AP-1PHの次はデンオンDL103FL。
これは大学の時、姉が103無印を買う、とか言い出したので、私も一緒に買ったもの。当時は此れがシリーズ限定販売だった。ボディはセラミックで無印より硬い。その前に103SLと言うのが出ててどこかの雑誌で絶賛だったので躊躇なくこれにした。インピーダンスは30Ωと103シリーズでは異色。そいや一時期103LCⅡも持っていたがあれも13Ωと異色だった。
何故かホッとする音。聴き込むのには物足りないが、リラックスするのにはいい。こんなに華奢なデンオン純正シェルも良い感じ。尤もアームがSME 3012R だからかも知れない。思えば此れを買った当初は、押さえ付けられた、大人しい音、と思った。当時V15 ⅤMR に傾倒していたので、一個は持ってたいMC 、程度だった。それが3012R を自分なりに追い込んでならしたら良さを発揮した。特段良さは無いが、欠点がまるで無い。強いて言えば響きがよい。漂い包まれる。高音はしゃきしゃき、中音はどっちかと言えば柔らかい、が中庸、低音は最下部は無いが広がり過ぎず存在感は薄い。しかし全体ではバランスは良く取れている。全体にうっすら霞んでいて(春霞!?)良い響きを出している。前後感は無いが此はうちのシステムの欠点と思う。声は多少固い迄は行かなくても柔らかい感じはしない。若く聴こえる。共振の様な響きは良く出る。余韻の様な響きも多少不自然化も知れが、心地よく出る。概して非常にバランスが良く、CDプレーヤーのDCD1600を思い出す。みんな此処まで使いこなさないで諦めるんだろうな~と思うと勿体なく、不幸なカートリッジかも知れない。もしメインのEMINENT が終わったら、メインの座を射止めるのか?その時はオーディオ辞めるかも知れないと思う。私のシステムはEMINENT が無いと画竜点睛…EMINENT に合わせてチューニングしてある。・・・画竜点睛は言い過ぎだった。
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