プリの5687の動作点を変えたら伝送インピーダンスはどうなるか?
動作点の変更。これによりどういう風に音が変わるか。
一年ほど前にやったのだが、違いが全く分からなかった。
これをやるとドツボにはまりそうで怖かった。
今思うとあまり高くない負荷抵抗に対して真空管の内部抵抗を上げる方向に行ってたのだと思う。
ただ闇雲に変えただけで何をやってるか自分でも分からなかった。
今は、「動作点を変えるというのは電流値を変える」ことだと思う。
現在、 OPTのインピーダンスは5687の内部抵抗の4倍のはず。通常は2~5倍の範囲らしいのだが、下げた場合どうなるかが気になる。今までパワーアンプの12AU7のカソード抵抗Rgが4.7kΩだったときは、5687の負荷抵抗は2.3倍だから良いところだったのかもしれない。
今のプリは出力管5687のプレート電圧Epは150V程、内部抵抗rp2.6kΩ程で動作させている。
そこで、実際にカソード抵抗を800Ωにしたら内部抵抗が計算で4.6kΩ位になった。OPTの負荷の倍数は4から2.2に下がった。
これで鳴らしてみた。
”オーディオ的”に良くなった。解像度が上がって、一音一音がくっきりしてきた。
音量を上げてみたが、声の歪っぽさが無い。此方の方が良いような気もするが、少し窮屈な気もするので前の余裕がある感じの音も捨てがたい。
ただ、高域の「シャンシャン」いう繊細さは後退した。少し不自然だが、ラインアンプのオートバランス回路の特徴なのでは?と思ったりする。
結構微妙な違いだけど、音の性質を変えてしまう。
今のところどれが良いとはまだ言えないな。
もう少しやってみよう。
(以降ドツボにはまり暫くこのネタ17~18まで続く)
20210215
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