以前、機器を整理するため名古屋のショップに行った。ヤマハC-4・B-4、ビクターSX-511、サンスイAU-α907iを置いてきた。ヤマハはプリのRCA端子がピンプラグと噛んでしまい外れかかってた。その所為かどうか解からないがノイズが出て、価値ゼロ。パワーも値がつかないという事で処分してもらう事に。ビクターとサンスイは値段が付いたがようやく5ケタ・・・まあ、この店の下取りが安いのはなんとなく分かってたが、対応が紳士的(店の利益よりも客の満足度を考えてくれる)だったので引き取ってもらった。
そのお金を貰って帰っても満足度は低いと考え、何か物色していた。一度使ってみたかったエスピーユーのシェル。良い値段だったのでちと迷ったが購入。材質はアルミの様だ。特有の粉吹きが有る。塗装も気泡が有る。がっかり品だが黄金期のエスピーユーはこのシェルだと思う。Synergyのエンジンを付けてみたらゴリゴリ感が出た。そうか、往年のエスピーユーはシェルの音なんだ。まあ、純正よりちと薄くなり、高音がチャリチャリするので純正に戻した。純正はちと芯が薄い感じだが、木管:クラリネットの音のイメージがする。
これにSL15Eを付けてみた。今度は薄くなった。なんで?このカートリッジはシェルでコロコロ変わる。つかみどころのない。
実際これで使うとなるとシェルからはみ出る。ちとかっこ悪い。そこでSynergyにならってアルミでスペーサーを作った。
アルミの部材をカットして溝を掘り、タップを立てる。
上が純正、下が今回製作品。音は・・・純正は華奢な作りで、鈴の様に鳴らして共振させてるようである。これが独特の音。下の音は・・・もう決定。この組み合わせだ。鈴のような共振音は鳴りを潜め、ふやけた音は引き締まった。プリントコイルで軽量化したとの事だが、ヤワな音は全くしない。往年のエスピーユーよりはゴリゴリしないが、結構しっかりした音だ。これで一連のシリーズに加われる。
変わりダネだが、これは此れで良い音を出す。