8月22日の午後に、糖尿病で通院している50歳代半ばの女性が発熱外来を受診した。発熱外来扱いでコロナとインフフエンザの迅速検査の後(両者陰性)、内科外来に回された。
ふだんは糖尿病外来に通院している。インスリン強化療法にGLP1受容体作動薬(注)とSGLT2阻害薬が使用されて、直近のHbA1cは6.8%だった。
発熱37.4℃以外は、呼吸器症状も含めて症状がないという。胸部X線と血液・尿検査が行われた。右上葉に浸潤影(斑状影の散在)を認めた。
白血球18300・CRP5.2と炎症反応の上昇がある。尿中抗原は肺炎球菌、レジオネラともに陰性だった。担当の先生はアジスロマイシンを処方して1週間後の再受診としていた。
夕方発熱外来受診者を確認していて、この患者さんに気づいた。オグサワなどの定型(細菌性)肺炎用の処方で治療した方がいいのではないかと思ったが、その後特に受診して来なかった。