なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

アルコール肝硬変~中断後の受診

2024年08月25日 | 消化器疾患

 次の週末に夏休み分で出かける予定にしている。週の半ばにちょうど台風が東日本の方に曲がって来る。出かけるのをやめるか、そのままにするか迷っている。

 

 7月6日に記載したアルコール性肝硬変の50歳代後半の男性のその後。

 8月初めに、外来予約をとりたいと地域医療連携室から連絡が入っていて、来院できる日に予約を入れてもらっていた。8月21日(水)に普通に外来に来た。

 何しろ体格が大きいので粗野な雰囲気はあるが、これまでとそう変わらない。会話したところでは肝性脳症の進行とは言えなかった。

 ずっと治療を中断していたので、両下腿の浮腫が増加していた。両足底の感覚障害(鈍麻)は同様で、それがふらつきの原因になっている。

 肝機能は、AST 26・ALT 13・ALP 158・γ-GTP 23と正常域だが、血清総ビリルビンが9.5と上昇している(これまでも高値だが漸増)。血清アンモニアは84と高値だが、これまでと同程度だった。

 γ-GTPの値から見ても、直近では飲酒はしていないようだ。中断前まで処方していた肝硬変の薬剤を再開とした。

 

 あまり待たせるとまずいかと思って、少し早めに診察室に入ってもらう配慮をした。対応はこれまでと変わらず、拍子抜けする感じだった。また定期的に通院してくれるだろう。

 

 

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