なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

誤嚥性肺炎

2024年08月19日 | 呼吸器疾患

 8月15日(木)の午後5時ごろに、救急室から病棟に上がる患者さんを見かけた。救急当番だった内科の若い先生もいて、入院で診るようだ。

 患者さんは施設入所中の85歳男性だった。その日の午後から発熱・痰のからみ・酸素飽和度低下があり、救急要請となっていた。

 昨年7月に地域の基幹病院に尿路感染症で入院していて、経口摂取困難のため内視鏡的胃瘻造設術が行われていた。施設からの処方ではなく、精神科病院からアルツハイマー型認知症の処方(抑制系の向精神薬)が処方されていた。

 予想通り、胸部X線・CTで両側下肺野背側に浸潤影を認め、誤嚥性肺炎だった。

 昨年の入院時にも病状悪化時はDNRの方針なっていたので、今回も同様の方針となった。妻が「早く楽にしてあげて下さい」といい、「日本ではそれはできません」と担当医が答えていた。(会話をそのまま記載する先生なのでわかりやすい)

 酸素吸入・抗菌薬投与・点滴が開始された。経管栄養なので栄養状態は良く、このくらいの肺炎であれば、おそらく治癒すると思われる。

 

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