なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

肺癌

2024年06月21日 | 呼吸器疾患

 6月17日(月)に、食道癌術後で外科外来に通院している82歳男性が内科を受診した。右上葉肺癌で経過観察となっている。

 

 2016年に食道癌で胸腔鏡下食道切除術・胃管再検を受けていた。食道癌の再発はなかった。

 2022年11月に術後フォローのCTで肺癌疑いの小腫瘤を認めた。呼吸器内科を受診したが、もともと肺気腫もあり、手術は難しいとされた。(素人目にはできそうな気もするが)

 2023年5月に左上葉に浸潤影を認めて、呼吸器科外来(非常勤)で器質化肺炎と診断された。経過観察となったが、発熱・炎症反応の上昇があり、内科に入院した。呼吸器外来に来てもらっている先生と相談して、プレドニン投与を行い軽快した。その時の右上葉肺癌は少し増大していた。

 2023年11月外科外来で行った胸部CTでは腫瘤が漸増していた。2024年6月11日にも外科外来で胸部CTを行っていて、今回はさらに増大して通常よりも右側を走行する食道(胃管)に浸潤しているかもしれない。

 

 6月17日は飲み込みが悪い、食事摂取が低下している、ということだった。発熱はなく、点滴と血液検査をした。炎症反応の有意な上昇はない。

 入院を希望されるかと思ったが、入院はしたくないという。心気症・うつ的な方だが、案外生活にこだわりがある。栄養剤(エンシュアリキッド)を処方してみた。通院している外科医の外来で相談してもらうことにした。(悪化して入院になった時は診るように外科医から頼まれている)

 

 

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