なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

COVID-19肺炎

2023年08月03日 | Weblog

 火曜日に市内の医院からCOVID-19の83歳女性が紹介されてきた。発熱外来担当の先生が、現在当院ではCOVID-19の入院はとりにくいと説明したが、とにかく診てほしいと頼まれた。

 前日から発熱で発症して、咳・頭痛もある。家族3人がCOVID-19に罹患しているそうだ。

 急性期病棟(1病棟のみ)の入院数が増えて、最近整形外科の手術が何年かぶりで開始になったので、看護師の手配ができないと病棟からはいわれている。それに契約している薬の卸の問題で、レムデシビルが手に入らない。

 外来で点滴をして、抗ウイルス薬は経口薬で対応することになる。保健所から依頼された外来アセスメントや、以前の入院前検査に準じて、胸部CTとコロナ用の採血検査をしていた。

 胸部CTでは両側肺に胸膜直下にすりガラス陰影と浸潤影が散在していた。コロナらしい肺炎像ではある。

 

 血液検査では白血球6700で白血球分画では単球が14,5%とコロナらしいパターンだった。CRP4.3で、Dダイマー1.5・LDH218(正常域)・血清フェリチン222.64(軽度上昇)。

 酸素飽和度は95%(室内気)で、肺炎があるので中等症Ⅰ相当になる。重症ではない。食欲低下していれば、以前のコロナ病棟を運営している時だったら入院を考慮したかもしれない。

 なにしろ上記の事情があり、外来治療で経過をみるしかなかった。点滴とパキロビッド内服・抗菌薬内服で治療を開始して、体調が悪い時は翌日連絡してもらうことにした。

 

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