なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

院内でコロナ発生

2023年08月29日 | Weblog

 8月27日に記載した25歳男性のその後。入院時はコロナの迅速試験は陰性だった。

 

 8月28日月曜日に急性期病棟に入院していた82歳男性が発熱(38.0℃)した。その部屋(4人部屋)に入院していた74歳男性も土曜日に38℃台の発熱があり、その日は解熱していた。

 82歳男性は心不全・腎不全で入院していて、その日で入院8日目になる。74歳男性は肺炎・心不全で入院していて、入院13日目になる。入院時は肺炎による発熱があったが、数日で解熱してその後は発熱なしで経過していた。 

 同室者2名が同時期に発熱したということで、コロナの迅速試験が行われた。結果はふたりとも陽性だった。

 

 その時点で感染管理の看護師さんから連絡がきた。当方が担当している(別の部屋に入院)2名の高齢女性もコロナの検査を出してほしいという。

 ひとりは誤嚥性肺炎軽快後で、食事開始後に微熱がだらだら続いている(炎症反応の悪化はなかった)。もう一人は食事摂取ができない高齢女性で尿路感染症で先週末から抗菌薬を開始していた。

 どちらも違うとは思われるが、一応検査を提出した。両者とも陰性だった。

 

 現在は個室に入院している25歳男性は、6日前に入院日はコロナに罹患した2名の患者さんの病室に入った。その後に個室希望が出て移動になった。(認知症の高齢男性といっしょはいやだったのだろう)

 感染管理の看護師さんは、この患者さんがコロナなのではという。担当の腎臓内科の若い先生と患者さん本人に事情を説明して、もう1回コロナの検査を行った。陽性だった。

 入院時の症状は、発熱(高熱)・頭痛・咽頭痛だった。3日で解熱して、先週末は病院の売店に行ったりしていた。検査結果をみると、単球の分画が17.0%とそれらしいところがある。

 事実は同室になった3名の患者さんがコロナ陽性ということで確定はできないが、コロナだったこの患者さんから同室2名が感染した可能性が高い。

 

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