なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

動けないといっている

2023年08月11日 | Weblog

 8月9日水曜日の午後に、市内のクリニックの先生(市医師会長)から電話連絡がきた。クリニックに通院している93歳女性が、電話で動けなくなったと言ってきたそうだ。

 その女性は一人暮らしだった。救急車を呼ぶように言っておいたのでよろしく、ということだった。自分で電話を入れて病状を伝えているので、意識は大丈夫なのだろう。熱中症の搬入が増えているが、そうなのか。

 

 搬入時、救急隊員の話では自宅内はエアコン2台をつけていて、キンキンに冷えています、という。搬入時から痰が絡んでいて、聴診でもcoarse cracklesが聴取される。

 胸部X線・CTで両側肺、特に右肺に浸潤影~すりガラス様陰影が多発していた。心拡大・胸水はなく、心不全の肺うっ血ではないようだ。

 酸素吸入2L/分で搬入されたが、飽和度が88%と上がらず、5L/分にした。喀痰培養用の喀痰を吸引したが、良い喀痰ではなかった。ふだん食事でむせないというが、食道裂孔ヘルニアは目立ち、逆流~誤嚥している可能性がある。

 

 その日は当直だったが、夕方から夜間にかけて次々と受診・搬入があった。

 

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