なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

動けない・食べられない

2012年02月19日 | Weblog
 80歳台前半男性。動けない・食べられない。
 3日前に転倒してから(?)、動けなくなりずっと寝ていたらしい。そのまま動けなくなり、食事もできなかったという。結婚歴はなく、同じく独身の甥と同居していたが、甥も仕事で出かけるため、あまり介護はしていないようだ。その甥が救急要請した。
 搬入時、頻脈性心房細動だった。ワソランとジゴシン静注で心拍数が低下して正常域に近くなり、入院後に正常洞調律になった。尿閉があり、両側の尿管腎盂が軽度に拡張して腎前性腎不全になっていた。前立腺が不正に腫脹していて、癌が疑わしい。筋原性酵素が上昇していたのは2-3日起き上がれずに寝ていたことに関係しているのか、筋疾患なのか。頭部CT・MRIでは脳萎縮とラクナ梗塞があるのみで、新鮮な脳血管障害はない。点滴して入院したが、嚥下障害があり、むせてしまう。一昨年みた重症筋無力症の老女を思い出したが、これは違うか。
コメント
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