なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

亡くなった患者さんの外来予約

2012年02月13日 | Weblog
 70歳後半男性。肺癌。
 1か月前に肺癌で死亡した患者さんが、内科再来の予約に入っていた。できるだけ自宅で過ごして、最期は入院で看取るという方針でみていたが、自宅で亡くなった。救急隊に搬送してもらって救急外来で死亡を確認していた。家族にはDNR(心肺蘇生術はしない)の同意を得ていて、急変しても救急隊にその方針であることを伝えてくださいと話していた。
 患者さんが死亡された時は、外来予約や予定されていた検査は自動的にキャンセルになるはずだが、今回は死亡した扱いになっていなかったようだ。外来診察室の机の上にある外来予約患者さんの一覧票に、「死亡されています」と外来事務員が記入していた。
 
 土日の日直・当直は大学医師の応援だった。内科外来患者の病名付けは私の仕事なので、画面上ではあるが、どんな検査をして治療をしたかを確認して、適切な(?)病名を付けている。来院時心肺停止もあり、胸部大動脈瘤破裂だった。高齢者の誤嚥性肺炎2名が入院していた。
 先月肺炎で入院した慢性閉塞性肺疾患の80歳台後半の方が、タール便・貧血で入院していた。検査結果をみると肺炎で入院した時も貧血ではあった。今回は急激に出血したらしいが、先月内視鏡検査をするべきだった。消化器科で検査して胃穹隆部に進行胃癌があった。転移の有無を検査してから治療を考えるそうだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする