なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

嚥下障害・誤嚥性肺炎

2012年02月10日 | Weblog
 75歳女性。脳梗塞後遺症・パーキンソン症候群・嚥下障害・誤嚥性肺炎。
 パーキンソンで神経内科に通院していた。娘とふたり暮らしで、日中はひとりで過ごしていた。昨年から誤嚥性と思われる肺炎を繰り返している。肺炎になるとふだんより痰が増えて、いっそう嚥下障害が目立つため、肺炎がある程度治るまでは絶食で水分少量のみとなる。本人は食べたくてしかたない。肺炎が治って1か月で再発していたのが、治って1週間で再発するようになってきた。現在も肺炎治療中だが、食べればすぐに肺炎が再発すると予想される。さてどうしたものか。
 嚥下訓練をする技師に嚥下テスト・嚥下訓練をしてもらうこともあるが、これが役に立つようでそうでもない。実際は病棟看護師が「この患者さんは経口摂取困難」と判断する人は、やはり食べられない。時間をかけて嚥下の評価をしても、やっぱり食べられないというのを確認しただけになる。
 胃瘻増設による経管栄養を行い、嚥下訓練をして楽しみ程度に口から少しだけ食べさせるということになりそう。
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