なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

急性肺炎・頸椎偽痛風

2012年02月03日 | Weblog
 68歳男性。急性肺炎・頸椎偽痛風
 近くの病院からの紹介で内科外来を受診した。2週間前から38℃台の発熱が続いている。咳と痰もあった。右手関節痛が4-5日あり、その後に軽快したが、手関節痛は昨年もあったという。後頸部痛も出現して、首を前後・左右へ動かすことができなくなった。右肘関節の腫脹・疼痛も出現した。意識は清明で、神経症状はない。歩行に支障なく、膝の屈伸もほぼ普通にできる。右肘の疼痛で自分では上肢を挙上しにくいが、こちらで手を持ち上げても肩関節の疼痛はない。
 頸椎環軸関節の偽痛風である、Crowned dense syndromeと考えた。抗炎症剤(NSAID)で外来治療もできるかと思われたが、頸椎CT検査の最中に黄色痰を喀痰を排出した。胸部X線で両側下肺野が汚い印象がある。胸部CTで確認したところ、両側下肺野に浸潤影が認められた。肺炎もある。こうなると発熱と炎症反応上昇は、肺炎と頸椎偽痛風両方の症状として、両者の治療を同時に行う必要がある。入院して肺炎に対する抗生剤と、偽痛風に対するNSAIDで治療を開始した。
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