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読書日和

お気に入りの小説やマンガをご紹介。
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座右の銘

2010-03-14 23:49:03 | ウェブ日記
よく芸能人などのホームページやブログで、プロフィール欄で見かける「座右の銘」。
「花より団子」であるとか、「論より証拠」などの言葉のことです。
ふと思ったのですが、私は明確な座右の銘というものを持っていません。
座右の銘として使われる言葉の数々は日本的で好きです
しかし今まで自分自身に何か一つ座右の銘を付けたことはありませんでした。
何か良いものはないか考えたりはしましたが、自分にピッタリと当てはまるものは思い浮かびませんでした。
というより、少し考えたくらいで思い付くのなら、そんなものは座右の銘とは呼べないと思います。

というわけで今のところ、私には座右の銘はなし。
気の向いたときに考えてはいるので、いつか自分にピッタリの座右の銘が見つかると良いなと思います(^-^)
ちなみに好きな言葉なら、
「この道行かば行け 偽ることなかれ 臆すれば道なし 踏み出せば道になる」
があります。
ちょっと長いですが、この際これを座右の銘にしても良いのではというくらい気に入っています

ところでみなさんは、座右の銘というものを持っているのでしょうか?
持っている場合は、それが今までの行動理念になっていたことと思います。
話のネタにもなるし、持っていて損はないですね

座右の銘…改めて考えてみると、日本的で面白いことだと思いました

「フィッシュストーリー」伊坂幸太郎

2010-03-14 13:54:07 | 小説
今回ご紹介するのは「フィッシュストーリー」(著:伊坂幸太郎)です。

-----内容-----
最後のレコーディングに臨んだ、売れないロックバンド。
「いい曲なんだよ。届けよ、誰かに」
テープに記録された言葉は、未来に届いて世界を救う。
時空をまたいでリンクした出来事が、胸のすくエンディングへと一閃に向かう瞠目の表題作ほか、伊坂ワールドの人気者・黒澤が大活躍の「サクリファイス」「ポテチ」など、変幻自在の筆致で繰り出される中篇四連打。
爽快感溢れる作品集。

-----感想-----
この作品は以下の四篇で構成されています。

動物園のエンジン
サクリファイス
フィッシュストーリー
ポテチ

どの作品も伊坂さんらしさが出ていたように思います。
特に「フィッシュストーリー」は時間軸が「二十数年前」「現在」「三十数年前」「十年後」と変化していき、そのそれぞれが少しずつリンクしていくという、いかにも伊坂さんらしい作りになっています^^
序盤では謎な展開ながらも、後半になるとそれぞれの話のつながりが分かってきて面白くなりますね

それと、伊坂さんの作品でもう一つ有名なのが、印象的な言い回し。
過去に読んだ作品でも色々な言い回しが出てきました。
今回は「サクリファイス」に出てくる「人を信じてみるというのは、人生の有意義なイベントの一つだ」が一番印象に残りました。
何だか妙に説得力のある台詞なんですよね。
たぶんこれを言った人物とこの台詞が絶妙に合っているからだと思います。
人生の有意義なイベントの一つ…たしかにそんな気がします。

さらにはもう一つ、伊坂さんの作品でよく見られるのが「意表を突く展開」。
これは「動物園のエンジン」で見られました。
最初その部分を読んだときは、きっとこれは「彼」の思っていることなのだろうと思いました。
しかし後半になると、これが全く違う人物のことだったことに気付きます。
というか、実際には人物ではありませんでした^^;
これは完全に伊坂さんにしてやられました(笑)
やはり伊坂さんはこういった仕掛けが上手いなと思います。

こんな感じで、それぞれの中篇で随所に伊坂さんらしさを見ることが出来ます。
どの作品も気軽に読めるので電車のお供にお勧めです。
興味を持った方は読んでみてください


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