湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

名もなき店のライスカレー

2012-06-07 20:46:20 | B食の道


大口通り商店街の中ほどから西にのびるあけぼの通商店会。その一角に「日替わり定食」のノボリが立つ小さな飲食店見えた。あの日入り損ねた店である。
外見の印象よりも新しく明るい店内は、5~6人も座ればいっぱいになりそうなカウンター席のみのかわいいお店。
頼んだのは「カレーライス」だ。400円という値段にひかれた(笑)。

「お兄さん、大盛りにしなくてもいい?」
厨房からお母さんが顔を出す。
普通盛りは少ないのかと尋ねたら、「この位よ」とわざわざ盛り具合を見せてくれた。
十分、十分、いいよ、それで。
「そーお?」
えっ?そんなに食うように見えるかなぁ(笑)。

さて、出てきたカレーライスは、実にいいカンジ。子供のころ田舎のおばあちゃんが作ってくれた、出来合いのルーを投入するのではなく、カレー粉をうどん粉でといたような、見事に黄色っぽい懐かしいカレーライスだ。もちろん、肉は豚コマが少々。欲をいえば、もっと脂身がほしかったけど(笑)。
味も見た目通りで懐かしかった。でも、ちゃんと辛くてね、大人用になっていた。もう、夢中であっという間に食べちゃったのである。やっぱり大盛りにしておけばよかったかな。

聞けばこのお店、食堂兼飲み屋さんになってからまだ3年だそうだ。その前は、ずっと総菜屋さんだった。商店街の客数が減り売上が落ちたので、従業員を雇わなくても一人で切り盛りできる業態に変更したという。
総菜屋さんだったらこのカレーライスとも出会えなかったわけで、申し訳ないけど売上低迷も僕にとってはラッキーだったというわけだ。
おっと、電車に乗ってから気づいたんだけど、お店の名前がわからない(笑)。


その名前のわからないお店は右の一番手前。